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【注目トピックス 経済総合】中国偽装GDPを晒す(1)歪曲化は2012年から一段と進行?【世界の金融市場シナリオ分析、中国のヤバイ経済学編(8)

2016年10月20日 15:22

別表にみられるように、中国GDP成長率の四半期ごとの変化幅は、2012年後半以降から急激に小さくなってきている。以前から中国のGDPに対する信頼性は低いとされてきたが、最近ではこのタイミングから、「歪曲」の度合いが一段と強まったものと推測される。ちなみに、ここ最近の2期間は変化幅がゼロとなっている。

2012年は習近平政権が発足した年であるが、このときの党大会において、胡錦濤が2020年のGDPと1人当たり国民所得を10 年の2倍に増やす目標を掲げたため、新政権はこの目標達成に向け、年7%程度の成長を持続していかなければならなくなった。政権発足直後から目標数値を大きく割り込むことは、なんとしても避ける必要が生じてしまったのだ。

こうした背景があって、形式的な高成長持続が造られる形になっているとみられる。中国GDPは2012年以降、実態との乖離が一段と広がったものと推測したい。なお、習近平指導部による2016年GDP目標は「6.5-7.0%」のレンジとなっている。

執筆
フィスコ取締役 中村孝也
フィスコチーフアナリスト 佐藤勝己

【世界の金融市場シナリオ分析】は、フィスコアナリストが世界金融市場の今後を独自の視点から分析、予見する不定期レポートです。今回の中国経済についてのレポートは、フィスコ監修・実業之日本社刊の雑誌「Jマネー FISCO 株・企業報」の次回号(2017年1月刊行予定)の大特集「中国経済と日本市場(仮題)」に掲載予定です。

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