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【注目トピックス 経済総合】中国:水道水汚染を懸念、「ボトル入り飲料水」需要増

2016年10月27日 9:21

水道水の安全性に不安を招く調査結果が今月15日に公表されて以降、ボトル入り飲料水で調理する家庭が増えている。「1日いくらまでなら、ボトル入り飲料水が日常的に購入可能か」とする設問に対し、ネットユーザーの69%は「3人民元(約46円)ほどなら高いと思わない」と回答。調理用にボトル入り飲料水を使うのに抵抗感がない実態が示されたという。四川新聞網が26日付で伝えた。
成都の市民も、健康問題を深刻に受け止めている。多くの家庭で今月半ば以降、ボトル入り飲料水が炊飯用に使われるようになった。ボトル入り飲料水の売れ行きも急ピッチに伸びている。容量18.9リットルのボトル入り飲料水は価格が18人民元。飲用を除いた場合、家族3~4人が5~6日間使用できる量だ。調査に参加した4993人のうち、2480人は「負担可能な額」、このほか1552人は「高額だとまったく感じない」と答えたという。
科技日報が15日付で伝えたところによると、引き続き中国では、水のオゾン処理や塩素消毒処理による副生成物、ニトロソアミン類が検出されている。1リットル当たりの平均濃度は、浄水場で11ナノグラム(ng)、蛇口・水栓で13ng。中でもN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)は、最も濃度が高い。一定の条件下でその水が持つNDMAの潜在的な生成量(NDMA生成能)は、水源施設の平均で66ngと報告された。NDMAは、国際規制機関によって発癌性の可能性がある物質に分類されている。
特に長江デルタ地域で高濃度のニトロソアミン類が検出された。同エリアの給水系統10カ所では、NDMAの水1リットル当たり平均濃度が浄水場で27ng、蛇口・水栓で28.5ng。水源施設のNDMA生成能は204ngに達していた。米環境当局が2012年に発表した米での調査結果と比較し、中国のニトロソアミン類検出率は3.6倍の高さ。西欧国家では、飲料水のニトロソアミン類濃度は米国よりさらに低いという。
専門家によると、現在確認されている700種あまりの消毒副生成物のうち、ニトロソアミン類は人体に及ぼすリスクが最も高い物質の一つ。特にNDMAは、高い発がん性リスクが指摘されている。世界保健機関(WHO)は08年、飲料水水質ガイドライン値としてNDMA濃度100ng/Lを提示。またカナダとオーストラリアは国家基準として、飲料水のNDMAリスク値をそれぞれ40ng/L、100ng/Lに定めた。一方で中国は、飲料水に対する国家水質基準の中で、NDMAに関する指標を設けていないのが現状だ。
同調査は、清華大学環境学院国家環境模擬・汚染抑制重点実験室のチームが共同で展開。全国23省44都市の合計155地点で水サンプル164種を約3年がかりで収集し、消毒副生成物と知られる9種のニトロソアミン類含有量を調べた。

【亜州IR】

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