マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

FiscoNews

【注目トピックス 市況・概況】国内株式市場見通し:いったん一服、センチメント良好も米大統領選後のデメリット面も意識

2016年10月29日 15:11

先週の日経平均は上昇。日米決算が本格化する中、前週の安川電<6506>に続いて、週初は日本電産<6594>が円高を跳ね除けての上方修正が評価されるなど、決算期待が高まっている。米国では年内利上げ観測が高まるなか、これを背景とした為替市場では円安傾向をみせており、これが業績懸念を和らげるなか、減益ながらも織り込み済みといったセンチメントに向かわせている。とりわけ市場の安心感につながったのは、米アップルの慎重見通しに対する関連銘柄の底堅さと、任天堂<7974>の6割減益を受けた大幅下落後の切り返し。またアステラス薬<4503>など決算と合わせての自社株買いの発表やM&Aの動き等も増えており、物色意欲が高まっていた。

日経平均は決算を見極めたいとの流れから日中値幅こそ小動きではあったが、海外勢のリスク選好の買いや日銀のETF買い入れ等の効果により、午後の売買で強含みとなる局面が散見されていた。これにより週末には約半年振りの高値水準を回復している。

今週も引き続き主要企業の決算発表が続き、週間では760社程の発表が予定されている。決算を受けた市場反応には強弱感が明確に表れており、方向感が掴みづらい面はある。また、米国では11月1、2日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。ここでの利上げを予想する向きはないが、4日に10月の米雇用統計が発表されるため、決算以外にも手控え要因がある。

また、翌週には米大統領選が行われる。ヒラリー氏を織り込んでいるが、トランプ氏との比較で市場は好感した面もある。そんななか、週末には米連邦捜査局(FBI)がヒラリー候補への捜査を再開すると明らかにしたことで、選挙結果をめぐる不透明感が高まっている。今後の行方を見守る格好となろうが、たとえヒラリー大統領誕生としても、その後はTPP反対など、デメリット面も警戒されてくる可能性があるだろう。決算がピークを迎えるなか、よりこう着感の強い相場展開も意識しておく必要がありそうだ。

とはいえ、足下で円安基調が続いており、先週の決算をみても円高の影響による減益等は織り込まれていると考えられる。そのため、方向性としては決算後のアク抜けを意識したスタンスを意識しておきたいところであろう。先週末に上昇が目立った金融セクターのほか、自動車、ハイテクなどは依然として出遅れ感が強いこともあり、調整局面においては押し目拾いのスタンスとみておきたい。

その他、東京証券取引所が27日発表した10月第3週(17-21日)の投資部門別売買動向は、海外投資家が3週連続の買い越しだった。先週の動きをみても海外ファンドの買い観測等も言われていたこともあり、4週連続の買い越しが見込まれるなど、明らかに海外勢の投資姿勢に変化がみられている。個人は売り越しではあるが、これまでの流れから海外勢主体の買いによる上昇局面での個人の利益確定といった流れが続いており、個人が弱気とみるのは早計だろう。中小型株の相対的な鈍さは目立っているが、決算シーズンのなかで主力処にシフトしやすく、中小型の決算が本格化する11月中旬辺りに備えておきたいところである。

その他、28日にウイーンで開かれた石油輸出国機構(OPEC)の事務レベルの打ち合わせは、イラクとイランが減産の際の基準となる生産データを巡り12時間に渡って対立し、結局、物別れに終わった。ある程度は想定されていたと考えられるが、これで11月30日のOPEC総会で協調減産が発表される可能性は低くなったとの見方となるため、再び原油相場の動向に振らされやすい需給状況にもなりやすい。

なお、経済指標では31日に9月の鉱工業生産指数、7-9月期のユーロ圏GDP(速報値)、31日、11月1日に日銀が金融政策決定会合を開き、結果発表時に展望リポートを公表。黒田総裁が会見する。その他、1日に10月の中国製造業・非製造業PMI、10月の米ISM製造業景況指数、1、2日にFOMC、2日に雇用統計の前哨戦となる10月の米ADP雇用統計、4日に10月の米雇用統計が発表される。雇用統計の事前予想の中央値は、非農業部門雇用者数が前月比16万9000人増、失業率は4.9%となる。


<FA>

fisco
月に数万円の配当も! NYダウに投資して高配当を得る
金利収入や配当金で、給料のプラスアルファがラクに貰えたら……、という人向けの投資がある。NYダウを“買い”、配当収益を得る方法だ。2017年に史上初めて2万ドル代に突入し、米国株式市場の好調さを象徴する「NYダウ」の投資術を紹介する。 <続きを読む>
1年で資金100⇒400万円の実績も! 自動FX「フルオート」
トランプ大統領の発言や行動で、為替相場が荒れることも、しばしば。取引に一苦労している人も多いだろうが、FX自動売買の「フルオート」に至っては「ほぼお任せ」だから関係ないのだという。最新のFX自動売買「フルオート」を解説する。 <続きを読む>
保有すれば年間30万円以上の金利収入も! FXスワップ術
コツコツ毎日金利収入を見込めるFXスワップ投資。2000年代前半に一世を風靡した投資法が、最近になって再注目されている。今から始める人はまず、この記事で投資方法を確認してみてはいかがだろう。 <続きを読む>
  • 働く世代にうってつけのFX? 取引はすべてお任せの「フルオート」を解説
  • 米ドル金利上昇でブーム再来か 金利収入が毎日入る「FXスワップ投資」を解説
  • 2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    水上紀行ニュースフラッシュ

    2017年春号(3月1日発売号)

    大特集は〈平成ラストバブルの号砲〉。戸松信博氏、藤井英敏氏らがこれから大化け期待の個別株をランキング形式で紹介。西堀敬氏によるIPO投資の最新攻略ガイドの他、橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2017 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。