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【注目トピックス 日本株】インヴァスト Research Memo(4):大量注文に対応可能な独自システムが重要な事業インフラに

2016年11月14日 16:05

■会社概要

(3)事業内容

インヴァスト証券<8709>の事業内容は主にFX店頭取引、FX取引所取引、海外金融事業に分けられるが、主力はFX店頭取引である。

a) FX店頭取引
同社の主力業務であるFX店頭取引での営業収益の源泉は、顧客向けの売りと買いの差から生じる差益(スプレッド)を取ること、簡単に言えば売買益だ。同社自身が相手方となり瞬間的にポジションを取ることもあり、また顧客同士の注文の付け合わせ(いわゆる、食い合い)によって差益を取る場合もある。しかし、同社自身がポジションを取り続けることはリスクが高いため、最終的にすべてのポジションは外部のカウンターパーティ(主要な銀行、証券会社等)からレート提示を受けることでカバーしている。この仕組みを要約すると、次のような流れとなる。

1)複数の銀行、証券会社(カバー先)からレート提示を受ける
2)顧客へレートを提示する
3)顧客からの売買注文を受ける
4)この注文をカバー先への発注でカバーし、差益を取る

この場合、対顧客と対カバー先のレートの差額が同社の収益となる。各取引は少額となることが多いが、大量の取引が行われるため年間では数十億円規模の収益となる。

このような事業モデルから、多くの顧客が参加して大量の売買を行うことが同社の収益を増加させることになる。さらにスプレッドを大きくすればマージンが高くなるが、これは顧客の取引コストを上げることになり、サービスを低下させることになる。そこで同社では、できるだけスプレッドを小さくする一方で、外部カバーを適切に行う(リスクを減らす)ことで収益を確保している。

このような複雑な大量注文を瞬時に判断、処理していくためにはシステム対応が不可欠なのは言うまでもなく、いかに効率的かつ顧客にとって魅力的なシステムを開発するかが収益を左右する大事な要素となる。同社ではこのシステムの多くを外注しているが、最先端とも言えるMyシストレ24およびシストレ24フルオート(詳細後述)は自社開発(一部外注)となっている。この新しいシステム開発と運用に同社のノウハウが詰まっていると言っても過言ではないだろう。

b) FX取引所取引
顧客のFX取引を東京金融取引所で行うもので、同社は顧客の注文を同取引所につなぎ手数料を得る。

c) 海外金融事業(Invast Finacial Services Pty Ltd.)
同社は2013年2月にオーストラリアのシドニーに100%子会社のInvast Financial Services Pty Ltd.を設立した。同年6月25日にオーストラリアにおけるFX事業ライセンスを取得し、同7月より営業を開始、現在は店頭FX、店頭CFD、証券取引のサービスを行っている。2016年3月期通期では赤字であったが、法人営業の強化や新CEO就任などにより、昨年11月から黒字化している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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