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【注目トピックス 日本株】ムサシ Research Memo(1):2023年3月期第2四半期は、営業利益が大幅増益

■要約

ムサシ<7521>は選挙関連機器や金融関連機器の総合メーカーである。また、メディアコンバート(メディア等のデジタル化)事業やスキャナー、非破壊検査機材、業務用ろ過フィルターなどを取り扱う情報・産業システム機材、印刷システム機材、紙・紙加工品などの商社事業も行っている。特に選挙関連機器においては、投開票業務に必要な各種機器から投票箱等の用品・用具、開く投票用紙など幅広い商品をラインナップし、業界のトップシェアを誇る圧倒的な存在である。また、各種文書やマイクロフィルムのデジタル化を行うメディアコンバート事業においても国内最大級のドキュメントイメージングセンターを展開し、次の収益柱への育成を図っている。商社機能とメーカー機能を併せ持っているのが特長だ。

1. 2023年3月期第2四半期業績
2023年3月期第2四半期の業績は、売上高18,389百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益1,555百万円(同178.3%増)、経常利益1,592百万円(同181.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,060百万円(同213.6%増)となった。2022年夏に参議院選挙があり、主力の選挙システム機材の売上高が前年同期比20.5%増となったことが業績を牽引した。また注力しているメディアコンバート事業の売上高も2,514百万円(同38.7%増)と堅調に推移した。印刷システム機材は低調であったが、紙・紙加工品は医薬品や化粧品向けの販売が好調に推移して増益に寄与した。好調な業績を反映して中間配当を23円(期初予想12円)へ増配した。

2. 2023年3月期業績予想
2023年3月期の業績は、売上高36,294百万円(前期比0.2%増)、営業利益2,048百万円(同17.3%増)、経常利益2,107百万円(同14.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,399百万円(同42.5%増)と予想されており、期初予想(売上高35,442百万円、営業利益1,157百万円)からは上方修正された。ただし、現在の予想では下期の営業利益は493百万円であり、上期比で68.3%減、前年同期比で58.5%減となる。これは、2023年3月期の上期には参議院選挙があり、前年同期には衆議院選挙があったためだ。しかしながら、メディアコンバート事業など選挙システム機材以外の分野も堅調に推移していることなどを考慮すると、やや控えめな予想と思われる。配当については、中間の増配分を含めて通期で35円(中間23円、期末12円)が予定されているが、今後の業績次第ではさらなる増配の可能性もあると弊社では見ている。

3. 中長期の成長戦略
現在、同社の収益の中心は選挙システム機材となっているが、この分野は安定成長しているものの国政選挙などの実施の有無によって需要にばらつきが出るため、ある意味でシクリカルな事業とも言える。そのため、メディアコンバート事業や業務用ろ過フィルター事業等、選挙サイクルと無関係な分野を一段と強化し、収益基盤の安定化を図る計画だ。特にメディアコンバート事業については、世の中の「DX」の流れのなか、官公庁における文書のデジタル化需要だけでなく、民間においても新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響によるテレワークの浸透などで書類などのデジタル化は必須となっており、中長期ではさらなる成長が見込まれる。足元の受注も好調のようで、今後の動向が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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