[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;50,988.53;+145.60 TOPIX;3336.78;+15.20
[寄り付き概況]
12日の日経平均は145.60円高の50,988.53円と反発して取引を開始した。前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は559.33ドル高の47927.96ドル、ナスダックは58.87ポイント安の23468.30で取引を終了した。半導体のエヌビディア(NVDA)が重しとなり寄り付き後、まちまち。ADPが発表した民間雇用統計は人員削減を示す低調な結果となり成長懸念も強まったが、利下げ期待に支えられたほか、議会上院のつなぎ予算案合意により政府機関再開のめどがつき期待感にダウは続伸し終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックは終日軟調に推移しまちまちで終了。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が大幅に3日上昇したことや、海外市場で米長期金利が低下したことが東京市場の株価の支えとなった。また、日経平均が昨日小幅ながら下落したことから、押し目狙いの買いも入りやすかった。さらに、国内主要企業の4-9月期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が引き続き株価下支え要因となった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、ソフトバンクG<9984>が保有する米エヌビディアの全株式を売却したことも投資家心理を慎重にさせた。さらに、来週19日発表予定の米エヌビディアの8-10月期決算を確認したいとして積極的な買いを手控える向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、医薬品、鉱業、輸送用機器、石油石炭製品、食料品などが値上がり率上位、非鉄金属、海運業、金属製品、情報・通信業、機械などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、日揮HD<1963>、三井金属<5706>、住友不
<8830>、ニデック<6594>、大成建<1801>、味の素<2802>、NRI<4307>、ソニーG<6758>、武田薬<4502>、中外薬<4519>、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、三菱地所<8802>、ダイキン<6367>、三菱UFJ<8306>、トヨタ<7203>などが上昇。他方、SUMCO<3436>、ソフトバンクG<9984>、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、キオクシアHD<285A>、JX金属<5016>、アドバンテスト<6857>、鹿島<1812>、三菱重<7011>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、IHI<7013>、ディスコ<6146>、川崎重<7012>などが下落している。
<CS>