*00:54JST セレンディップ・ホールディングス---2Qも大幅な増収増益、通期連結業績予想の上方修正を発表
セレンディップ・ホールディングス<7318>は11日、2026年3月期第2四半期(25年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比96.9%増の192.90億円、営業利益が同139.8%増の6.99億円、経常利益が同47.3%増の5.85億円、親会社株主に帰属する中間純利益が30.64億円(前年同期は1.77億円の利益)となった。
モノづくり事業の売上高は前年同期比101.1%増の182.76億円、セグメント利益は同97.2%増の6.31億円となった。オートモーティブサプライヤー(自動車内外装部品製造、自動車精密部品製造)においては、米国の通商政策の影響は内在するものの、自動車メーカーの国内生産は引き続き高水準で推移している。FA装置製造においては、期初より主要顧客の設備投資が大幅に回復するまでには至っておらず、受注確定に遅れが生じている。試作品製作においては、グループ間シナジーによる販路拡大等により、受注は順調に進捗している。ビューティーテックにおいては、大手サロンの倒産・再編が相次いでおり、個人サロン向けのマーケティング・営業活動を強化し、受注を獲得している。
プロフェッショナル・ソリューション事業の売上高は同40.9%増の12.77億円、セグメント利益は0.60億円(前年同期は0.39億円の損失)となった。コンサルティングおいては、事業承継課題や経営課題を抱える中堅・中小企業が今後益々増加していく社会的背景があり、中堅・中小モノづくり企業から事業承継案件、事業再生案件の同社への持ち込みが増加している。また、基幹システムの再構築需要等により、ITコンサルティングのニーズが増加していることに伴い、同社コンサルティング事業部の売上高は同64.1%増と伸長し、同セグメントの増収要因となった。エンジニア派遣・受託開発においては、中堅・中小企業の成長を支援するため、経営基盤の強化、エンジニアのリスキリング強化、同セグメントの成長に寄与するため同社コンサルティング事業部との連携による新しいIoTソリューションの開発とDXに注力している。
インベストメント事業の売上高は同20.8%増の1.14億円、セグメント利益は同38.6%減の0.06億円となった。従来から、事業承継問題に機動的に対応すべく、案件の発掘・開拓に注力してきた。モノづくり企業を中心とした再生型事業承継支援サービス、フィナンシャル・アドバイザリー等の企業経営サポートを積極的に進めている。また、2023年2月に組成した「日本ものづくり事業承継基金1号投資事業有限責任組合」からの管理業務に伴う報酬の受取も発生している。
2026年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比99.0%増(前回予想比25.0%増)の500.00億円、営業利益が同206.3%増(同25.0%増)の22.50億円、経常利益が同196.6%増(同17.8%増)の21.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同86.8%増(同254.5%増)の39.00億円としている。サーテックカリヤ・グループの株式を取得し、2026年3月期第2四半期末をみなし取得日として連結している。同社の業績は、第3四半期より連結損益計算書に取り込むため、売上高及び利益の予想数値を上方修正した。
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