*08:30JST 半導体・AI関連株への資金流入を見極め
2日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発を意識した押し目狙いの相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが427ドル安、ナスダックは89ポイント安だった。暗号資産の下落や円キャリートレードの巻き戻しなどのリスクが警戒され、売り優勢の展開だった。ISM製造業景況指数が予想外に悪化し、経済の成長減速懸念も重荷になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比175円高の49475円。
円相場は1ドル=155円40銭台で推移している。
シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国では6営業日ぶりの反落となったが、NYダウは前週までの5日間で2000ドルあまり上昇していたこともあり、利食いは入りやすいところだろう。日経225先物はナイトセッションで一時49060円まで売られた後は買い戻されており、終盤にかけて49650円まで上げ幅を広げる場面もみられた。その後上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの-1σ(49310円)を上回って終えており、-1σ水準での底固めが意識されやすい。
昨日の日経平均株価は25日線での攻防をみせていたが、日銀総裁発言で次回の金融政策決定会合での利上げ観測が高まるなか、先物主導で下へのバイアスが強まった。日経平均株価の下げ幅は一時1000円を超えており、-1σ(49265円)まで下押ししている。-1σ水準では強弱感が対立することになろうが、需給調整後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスになりそうだ。
また、米国ではエヌビディアなど半導体の一角がしっかりだった。半導体・AI関連株への資金流入が再び強まってくるようだと、日経平均株価を下支えすることになるだろう。昨夕にはファナック<6954>がエヌビディアと提携すると発表した。AIを搭載したロボットを開発すると報じられている。同社への物色が強まるようだと、ロボット関連への波及も意識されやすいだろう。
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