*18:25JST 2日の中国本土市場概況:上海総合は4日ぶり反落、重要会議を前に慎重ムード
2日の中国本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数が前日比16.29ポイント(0.42%)安の3897.71ポイントで引けた。
市場心理には慎重ムードが広がり、特に需給のひっ迫感が和らいだことで、上値追いには躊躇されやすかった。とはいえ、下値も限定的だった。足元で発表された経済指標などを受け、一部で景況感の悪化が意識されていたものの、来る中旬の共産党主導の重要経済会議を控え、政策対応への期待がくすぶっていたため、売り一辺倒とはならなかった。
総じて、本日の相場は「節目到達後の利益確定売りで調整。ただし政策イベントを控えたことで、過度な売りにはならず、下げ幅は限定的」という展開。今後は経済会議の内容やその先の政策対応をめぐる思惑が相場を左右しやすい局面となる。
セクター別では、半導体の下げが目立った。杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.3%安、瑞芯微(603893/SH)が2.0%安、江蘇長電科技(600584/SH)が1.7%安と軒並み軟調な値動きを示した。
また、非鉄金属やレアアースも安い。前日の上昇を受けた反動から売りは広がった。中国アルミ(601600/SH)が1.1%安、江西銅業(600362/SH)が1.0%安、中国北方稀土(600111/SH)が2.5%安、中金黄金(600489/SH)が1.7%安となった。
半面、電力銘柄が上昇した。中ビン能源(600163/SH)が3.0%高、華電国際電力(600027/SH)と永泰能源(600157/SH)がそろって1.2上昇した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.38ポイント(0.15%)安の251.96ポイント、深センB株指数が2.40ポイント(0.18%)安の1296.75ポイントで終了した。
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