*08:17JST 8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは215ドル安、FOMCを控え様子見ムード強まる
■NY株式:NYダウは215ドル安、FOMCを控え様子見ムード強まる
米国株式市場は下落。ダウ平均は215.67ドル安47,739.32ドル、ナスダックは32.22ポイント安23,545.90で取引を終了した。
ダウ ナスダックともに上昇して始まるも下落に転じ、その後マイナス圏でのもみ合いとなった。市場は9日から始まるFOMCでは追加利下げを織り込んでいるが、会合後に発表されるFOMCメンバーによる最新の経済見通しや金利予測分布図(ドットチャート)で来年以降の利下げシナリオを見極めたいとするムードが強まった。セクター別では半導体・同製造装置が上昇、家庭・パーソナル用品が下落した。
中古車販売のECプラットフォームを展開するカーバナ(CVNA)はS&P500の構成銘柄採用が決定し大幅高。IBM(IBM)はAI事業強化のため、データストリーミングプラットフォーム企業のコンフルーエント(CFLT)を110億ドルで買収すると発表し、小幅に上昇。また買収対象となるコンフルーエントは全発行済み株式1株あたり31ドルで買収されることとなり、急騰した。メディア大手のパラマウント・スカイダンス(PSKY)はワーナー・ブラザーズ・ディスカバリー(WBD)に対するTOB(敵対的買収)を開始するとの発表を受け、大幅上昇。一方、先日ワーナーと買収合意した配信大手のネットフリックス(NFLX)は下落した。エヌビディア(NVDA)は中国へ比較的高度なAIチップの販売をトランプ政権が容認すると伝わり上昇した。
次期FRB議長候補の最有力とみられている米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、CNBCでFRBが6ヵ月先の金利方針を示すのは「無責任だ」とし、経済指標に応じて柔軟に判断すべきとの考えを示した。
■NY為替:東証グロース市場250指数先物見通し:小動きか
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円40銭まで下落後、155円99銭まで反発し、155円94銭で引けた。日本の財政悪化懸念や青森県沖で発生した強い地震を警戒した米ドル買い・円売りが観測された。
ユーロ・ドルは1.1657ドルまで買われた後、1.1617ドルまで値下がり。ただ、その後は下げ渋り、1.1638ドルで引けた。ユーロ・円は下げ渋り、181円08銭まで売られた後、181円48銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3338ドルまで買われた後、1.3306ドルまで反落。ドル・スイスは0.8053フランから0.8086フランまで反発。ウクライナ戦争の継続が警戒されているものの、米長期金利の高止まりを受けてフラン買いは縮小した。
■NY原油:下落で58.88ドル、供給不足に対する警戒感は低下
NY原油先物1月限は下落(NYMEX原油1月限終値:58.88 ↓1.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-1.20ドル(-2.00%)の58.88ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.68-60.30ドル。ロンドン市場で60.30ドルまで買われたが、米国市場の後半にかけて58.68ドルまで反落。供給不足に対する警戒感は低下し、株安を嫌気した売りが観測された。通常取引終了後の時間外取引では主に58ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 53.90ドル -0.05ドル(-0.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 176.83ドル +0.32ドル(+0.18%)
ゴールドマン・サックス(GS)866.69ドル +12.13ドル(+1.41%)
インテル(INTC) 40.30ドル -1.11ドル(-2.68%)
アップル(AAPL) 277.89ドル -0.89ドル(-0.31%)
アルファベット(GOOG) 314.45ドル -7.64ドル(-2.37%)
メタ(META) 666.80ドル -6.62ドル(-0.98%)
キャタピラー(CAT) 596.50ドル -6.67ドル(-1.10%)
アルコア(AA) 44.46ドル +0.69ドル(+1.57%)
ウォルマート(WMT) 113.56ドル -1.55ドル(-1.34%)
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