FX自動売買の始め方・やり方に関して紹介する。自動売買は2種類あり、それぞれやり方は異なるので、混同しないようにしたい。
FX自動売買を始めるまでの準備
FX自動売買で取引を始めるまでにはいくつかの準備がある。
口座開設
自動売買のサービスを提供するFX会社に口座開設をする。口座開設は個人情報等の入力をして、本人確認書類を提出する(マイナンバー情報も必要)。WEB上で完結できる会社がほとんどなので、入力自体は最短1時間で終わることも。その後、審査を経て早ければ1営業日で口座開設は完了する。
自動売買のFX会社に口座開設していない人は「最新のFX自動売買ツールを比較」記事も参考に。
【本人確認に使用できる書類の例】
- マイナンバーカード
- 個人番号通知カード
- マイナンバー記載の住民票
- 運転免許証
- パスポート
- 各種健康保険証
- 印鑑登録証明書
簡易書留でIDとPWが届いたら、管理画面にログイン
口座開設が完了してから2~3日程度経つと、簡易書留で「ログイン用のIDとPW」が届く。その情報をもとに、自身の運用管理画面にログインする。
自動売買を始める前にツールを触っておく
管理画面から自動売買のツールを開いてから、自動売買プログラムや設定を決めれば、運用はスタートできる。自動売買ツールはどのようななのか、運用をスタートする前に、事前に触っておくといい。入金していなくとも、ツールは操作できる。FX自動売買は、「システムトレード(シストレ)」と「自動発注・リピート系」の2種類ツールがあり、それぞれ始め方は異なるので、この点は次に紹介する。
自動発注・リピート系FX自動売買の始め方
自動発注・リピート系の自動売買は、「注文を発注する価格帯・本数」などの設定を決めなくてはいけない。自動売買の運用を始めるまでの手順を見ていこう。
管理画面にログイン
管理画面にログイン後、ツールを開く。FX会社によっては、裁量取引(手動の取引)と同じツール内に、自動売買ツールを搭載している場合もある。
自動売買の設定を決める

マネースクエア「トラリピ」の設定画面
自動売買ツールを開いてから、自動売買の設定を決めるわけだが、設定の決め方は3つある。「設定の成績ランキングを活用する」、「個人投資家の手法を真似る」、「自分で決める」の3つから自分に合う方法を選ぶといい。自動発注・リピート系自動売買で勝つためには設定選びが重要であり、いくつか運用のパターンがあるので、適当に決めずじっくり検討したい。
注文1本あたりの取引量を決める
注文1本あたりの取引量は、「注文数」とのバランスもチェックしよう。50本など大量の注文を仕掛けるなら、1本あたりの取引量は最小単位の1000通貨でも問題ないだろう。
自動発注・リピート系の自動売買は中長期でコツコツ利益を積み重ねる運用スタイルなので、1回の取引量を上げ、短期間で儲けようと欲を出さない方が良いだろう。取引量を大きくすると、思惑と逆に相場が動いた場合、大きなリスクを抱えることに繋がる。
設定の最終確認後に運用スタート
自動売買の設定をもう1度確認。「運用期間(短期なのか、長期なのか)」「注文を仕掛ける価格帯・幅(今後の相場でも通用しそうか)」「必要な運用資金額」などをチェックしよう。
「注文を仕掛ける価格帯・幅」から相場が離れた場合、ストップした方がいいのか、そのまま我慢するかといったシミュレーションをしておくと、相場が急変したときもパニックに陥る可能性を軽減できるだろう。
シストレ系FX自動売買の始め方
FX自動売買のシストレは、取引をプログラムに一任する。どのプログラムに取引をさせるかが運用の肝になる。
管理画面にログイン
自身の管理画面にログインして、シストレ系ツールを開く。
自動売買プログラムの特徴を見る
ツールを開くと自動売買プログラムの一覧を見られるので、取引を任せたいプログラムの特徴を見る。プログラムがどのような取引をするかは「ロジック」を見ることでわかる。
シストレの場合、ロジックは詳しくわからないものの、「コツコツ利益を狙う」「大きな利益を狙う」といった取引の特徴は把握できるようになっている。プログラムの特徴に関しては、「FXシストレのロジック」でも紹介している。
最初は成績ランキングの上位にあるプログラムから見てみるといい。
取引する自動売買プログラムを決定
自動売買プログラムの特徴を確認したら、どのプログラムに取引を任せるかを決める。プログラム選びに関しては「シストレ系自動売買で勝つための運用パターン」も参考に。
取引数量を決める
取引数量とはプログラムが発注した「注文1本あたりの取引通貨量」のこと。取引数量は、プログラムが保有する最大注文数とも関連する。
例えば取引数量を1000通貨と設定しても、最大4本の注文を保有するプログラムなら、最大4000通貨を保有する可能性があるということ。慣れるまでは1000通貨単位の少額から試した方がいいだろう。10000通貨や10万通貨などの設定では、1回の取引における利益額は大きくなるが、損失額も大きくなる。
最終確認後に運用はスタート
プログラム運用前の最終確認画面を経て、稼働を決定すると、自動売買はスタートする。ただし、運用をスタートしても、すぐにポジションを保有するとは限らない。
ポジションを保有しないからといって、プログラムを5本も6本も稼働させると、リスクリターンのバランスが崩れる可能性があるので、最初は1本だけ稼働させて運用の様子を探ることもひとつの手だ(「FXシストレで損するケース」や「自動売買の適切な初期資金を考察」も参考に)。
まとめ
FX自動売買は、運用をスタートしてからラクな面もあるが、運用をスタートするまでに準備することはいくつかある。この準備を疎かにしてしまうと、運用が成功しない可能性も高まるため、プログラムや設定選びは入念に行いたい。
「相場は明日もある」という相場格言のように焦って運用をスタートする必要もないだろう。
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