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2019年はビットコインETFに期待? 現状の仮想通貨相場は悲壮感漂う

2018年12月13日 20:00

ビットコインETF

ビットコインETFになぜ注目が集まるのか

 IFTA認定のアナリストで、株や仮想通貨・FXの投資家としても活躍し、ヘッジファンドとも交流の深い「天空の狐」さんが、注目ニュースをピックアップ。今の株・為替・仮想通貨相場について解説する。

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ビットコインETFはなぜ大きく期待を集めるのか?

 12月6日、ビットコインETFの承認審議が2019年2月27日に持ち越ちになった。失望売りでビットコイン円は先週比―18%下落。7日に米国の仮想通貨取引所コインベースが、リップルなど31種類の銘柄取り扱いを発表したことで、仮想通貨の軟調地合いに歯止めがかかったものの、大きなインパクトを与えた。

 仮想通貨全体の指針を表す「ビットコインETF」の誕生は、仮想通貨におけるプロの投資環境が整うことを意味する。プロの世界ではETFによる資産運用がメイン。ブラックロックやステート・ストリートに代表される世界的な資産運用企業は、パッシブ運用戦略を採用している。日経平均価格やダウ平均株価など、インデックス(指数)の値動きに連動する運用手法だ。

 機関投資家などプロの参入がそれほど大きな影響を与えるのだろうか? ビットコインETFはゴールドETFの再来と期待されている。2003年3月「ゴールドETF」はオースラリアで誕生した。従来の現物の金へ投資し、金を保存する手間もなく、先物価格にとらわれることもなく、手軽に投資できる商品の誕生は、彼らの投資環境を一変させた。ゴールドETFのたった1銘柄が増えたことで、投資配分による可能性を増大させ、プロ以外の市場参加者の参入も大いに活発化させ、ゴールドETFは2011年までに400%以上の上昇を見せた。

 ビットコイン円は2018年までの3年で上昇比657%の成長となったが、現状は大きく値崩れを起こし、35~44万円台を推移している。2019年2月にビットコインETFが誕生となれば、ゴールドETFのように、ビットコイン円が歴史的高値230万円台へ向けた上昇を期待することは、奇想天外な発想ではないといえる。

 仮想通貨ヘッジファンドの実像を少し探ってゆきたい。テレビ、新聞、ドラマのイメージから悪者扱いされるのが実情だが、実際は、法整備の基づき、清廉潔白な資産運用をしている。ビットコインETFが誕生しても、ヘッジファンドの本格的な参入には、数年はかかる可能性も。弁護士、税理士からのサービス、資金管理、市場の監視、適正価格の形成、仮想通貨の指標データ不足など、様々な課題が残る。

 現状は仮想通貨市場の研究段階に等しい。仮想通貨の市場の健全性が確認され、ヘッジファンドの参入が本格化すれば、仮想通貨は新たな時代を迎えるだろう。

グローバルマーケットには悲壮感が漂う

 足元のグローバルマーケットに目を向けると、悲壮感に包まれている。マーケット動因を書き並べると、米中貿易交渉、イギリスEU離脱交渉、イタリア財務問題、サウジアラビア記者殺害、ファーウェイCFO逮捕による米中政治の亀裂、FRBによる利上げ打ち止め観測など、すべてが悲観材料であり、恐怖心による市場心理によって左右されている。楽観材料が新たに生み出されても、上値展開への希望を持つことは難しい環境だ。

 昨年2017年頃から先物取引所CMEとCBOEでの「ビットコイン先物」の参入により、ビットコイン円はドル、人民元、円、ゴールド、ナスダック総合指数とグローバルマーケットの連動を高めているので、仮想通貨も短中期的に悲観の荒波の影響を受けるだろう。

 12月19日FRBの利上げ見通しは市場の折り込み材料であり、無難に通過することで、市場はクリスマス相場が本格的になる。市場参加者が休暇のために、市場から離れてゆくことで流動性が低下する。長期の休憩をとることをお勧めしたい。マーケットに祝福を呼び起こすまで、静かに待つことが賢明だろう。

【PROFILE】天空の狐:IFTA国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト、ESTA名誉会員(日本人で唯一)、ヘンリー・ビジネス・スクールヘッジファンド・プログラムの講師、国内Aiアドバイザー、PythonMT4・MT5自動売買&裁量Aiトレーダー。ドイツ企業INTALUS.日本代表を経て、ドイツ金融アルゴリズムTradesignal日本代表に。テクニカル分析やアルゴリズム・ストラテジー開発に従事。ブログ「天空の狐 ビットコイン&グローバルマーケット」「ビットコイン&グローバルマーケット ミニ版」にて、マーケットレポートを配信中。Twitter:@firmamentfox
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