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仮想通貨市場は反発したものの、株式市場には暗雲立ち込める

2018年12月27日 20:00

仮想通貨市場

年末になり仮想通貨市場は少し好転

 IFTA認定のアナリストで、株や仮想通貨・FXの投資家としても活躍し、ヘッジファンドとも交流の深い「天空の狐」さんが、注目ニュースをピックアップ。今の株・為替・仮想通貨相場について解説する。

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金融庁の仮想通貨に関する議論が進むなか、海外業者の国内参入の動きも

 年末になっても仮想通貨関連のニュースは絶えない。

 20日米国証券取引委員会(SEC)に、暗号資産(仮想通貨)を定義する法案が提出された。暗号資産同士の交換は課税対象外など新たなガイドラインを含む。金融庁も21日に「仮想通貨交換業等に関する研究会」で行われた討議結果を発表。法令上の名称を仮想通貨から暗号資産に変更、取引所の資金保全、匿名通貨の規制、レバレッジ4倍規制、ICO規制、など国内でも仮想通貨の規定に関して議論が進んでいる。

 12月17日、世界取引高第2位の仮想通貨取引所Huobiは、金融庁認可のビットトレードと業務提携を発表。21日にはレバレッジ取引で有名な海外の仮想通貨取引所BitMEXが、金融庁認可のビットオーシャンの株式取得との報道も。来年も海外の仮想通貨取引所による国内参入の話は続くかもしれない。

 21日には香港の仮想通貨取引所ビットフィネックスが「仮想通貨テザー」を利用した証拠金取引を開始。テザーとは、価格安定のために法定通貨ドルを担保とした仮想通貨。テザーのような仮想通貨はステーブルコインと呼ばれ、テザー以外にも約80種類以上ある。テザーの時価総額は約2000億円に上り、ステーブルコインの代表的な銘柄といえる。テザーについては、発行額に応じたドル担保資金に疑惑がある。テザーとドル流動性が一致したという一部メディアの報道により、市場は好感材料として反応したが、今後の動向に注目したい。

 仮想通貨は発展段階であり、市場流動性、健全性、市場操作など、多くの黒い疑念が生まれては消えている。仮想通貨に対して不安視する声は多数存在するが、誕生したテクノロジーは忽然と消えることはなく、世界中で様々な議論が重ねられたのち、適正な方向に導かれると信じている。

仮想通貨市場は反発したが、株式市場は暗雲立ち込める

 ビットコインは先週比+22.83%の反発を見せ、仮想通貨市場は好転の展開。一方、グローバルマーケットは暗転している。

 今週月曜日時点で、ダウ平均株価は先週比―6.87% ラッセル2000種指数は―7.92%、日経平均株価は―5.65%、ドイツ株価指数は―2.13% 上海総合指数―2.99%と、世界の主要株価指数は軒並み、年初来安値を更新した。

 注目すべきは、米中小型株指数のラッセル2000の値動きだ。市場全体を先行する傾向にあり、中小型株からの資金流出は下落局面が本格化される前兆と見ている。FRBの利上げ姿勢は、市場への流動性を止めて、市場資金の回収を行うこと。長期上昇相場に対して終焉の鐘が鳴りだしたとマーケットは捉え、下落相場へと移行しそうだ。

 現状のマーケットにおいては、米国政治の不透明な政治運営が悪材料として現れている。22日トランプ大統領がパウエルFRB議長の解任議論をしているとの報道がされたものの ムニューシン財務長官は否定。24日マティス国防長官が辞任を前倒し、来年からシャナハン国防副長官が代行にあたると発表。こちらも株式市場、為替市場に先行き不透明感を与えている原因だろう。

 来年の亥(いのしし)年に関する「干支相場の格言」は、「固まる」相場、市場の流れを決める年といわれている。仮想通貨は猪突猛進に変化しながらも、社会的に定着することを新年に願いたい。本年もありがとうございました よいお年をお迎えください。

【PROFILE】天空の狐:IFTA国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト、ESTA名誉会員(日本人で唯一)、ヘンリー・ビジネス・スクールヘッジファンド・プログラムの講師、国内Aiアドバイザー、PythonMT4・MT5自動売買&裁量Aiトレーダー。ドイツ企業INTALUS.日本代表を経て、ドイツ金融アルゴリズムTradesignal日本代表に。テクニカル分析やアルゴリズム・ストラテジー開発に従事。ブログ「天空の狐 ビットコイン&グローバルマーケット」「ビットコイン&グローバルマーケット ミニ版」にて、マーケットレポートを配信中。Twitter:@firmamentfox
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