マネーポストWEBマネーポスト公式サイト
トライオートFX
仮想通貨> 天空の狐 ビットコイン/仮想通貨ラボ> 人生100年時代の投資は「話題の市場を探す姿勢」がポイントに

仮想通貨

人生100年時代の投資は「話題の市場を探す姿勢」がポイントに

2019年6月13日 20:00

「人生100年時代の投資」を天空の狐さんが解説
「人生100年時代の投資」を天空の狐さんが解説

 IFTA認定のアナリストで、株や仮想通貨・FXの投資家としても活躍し、ヘッジファンドとも交流の深い「天空の狐」さんが、注目ニュースをピックアップ。今の株・為替・仮想通貨相場について解説する。

* * *

 6月3日に金融庁の金融審議会は「高齢社会における資産形成・管理」の報告書を発表。内容は、「少子高齢化」と「長寿化」の現状を鑑みて、「人生100年時代の資産形成・管理」に関する姿勢を提案するものであった。

 報告書によると、現在の60歳の人の約4人にひとりが95歳まで生きる可能性があるという試算もあり、60歳からさらに20~30年の人生を歩むためには、社会保障給付以外に1300~2000万円程度が必要になる可能性があるとのこと。

 シミュレーションは近年の家計調査などの統計をもとに算出された数値なので、必要金額は各家計で異なり、生活環境の変遷も加味する必要はあるが、これを機に各ライフステージに応じて、今後のマネープランを整理・再考することは賢明な行動だろう。

 現在の資産、現状~今後の支出・収入などを整理したうえで、投資という選択肢を検討する場合は、個人投資家は「時間」を身につけることが重要になる。時間をかけた中長期の投資であれば、多額の資金を投じて、短期的なリスクをとる必要性も軽減でき、少額でも始めることは可能だ。

個人投資家はどの銘柄に投資すればいいのか?

 それではどの銘柄に投資することがいいのだろうか。ひとつの答えは「話題を集めている市場の銘柄」だろう。ヘッジファンドなどのプロ投資家はホットなマーケットに目を光らせ、トレンドが生まれている市場に投資をする。

「マーケット」を大まかにわかりやすく区別するなら下記6つ。

◆株式市場(グローバルマーケットの現在の中心はダウ)
◆為替相場(ユーロ/ドル、ドル/円、ドル/人民元が世界で注目)
◆債券市場(米国国債20年超ETFや米国10年債利回りが最近では注目度が高い)
◆ゴールド(株価、ドルに影響を与える)
◆その他商品市場(原油は基軸通貨のドルに影響を与える)
◆仮想通貨(ビットコインは関心が集まりやすい)

話題のマーケット探しは「アイドルの人気投票」

 話題のマーケットを探ることは「投資家たちはどの市場に資金を投入しているのか」を推察することである。それはアイドルの人気投票で誰がNO.1となるかを予想することと似ている。

 さきほどのマーケットの一覧の中に「仮想通貨」があることは意外に思った人もいるだろう。しかし「ホットなマーケットにお金が移動しやすい」という市場原理を考えると、「仮想通貨は危ない……」などの個人的な印象に囚われれば、投資の目を曇らせ判断を誤るリスクを孕む。

 多額の資産を動かすプロたちが仮想通貨に注目するなら、他の市場からお金を撤退させ、仮想通貨に移行させている可能性を考慮しなくてはいけない。「有事の金」と言われるゴールドは、地政学的リスク発生時に、資金が集まりやすく、価格が上昇しやすいという傾向はあるものの、昨今ではヘッジファンドの中にビットコインが金の値動きと同様になると想定して活用している人たちが現れている。

 市場参加者の多くが仮想通貨に対して「有事の金」のような認識を持つようになれば、我々も意識を変え、その事態に適応する姿勢をとらないと、いつの間にか自分だけ活気のない市場に投資し取り残されていたという悲惨な事態に陥るかもしれない。

初心者が大まかに話題のマーケットをチェックする方法

 人気投票でどの市場が1番になるかを予想するうえでは、グローバルマーケットの大局を見るクセを身につけるといい。執筆時点(6月10日)のニュース・動向を例に、マーケットを簡単に分析してみる。

(1)パウエルFRB(米連邦準備制度)議長の発言から利下げする可能性が高まり、ECB(欧州中央銀行)は2020年上半期まで金利据え置きを発表

(2)アメリカの主要株価指数のダウは先週約1400ドル反発した。ドルインデックスは先週比-1.2%の下落となり、ビットコイン円は先週比-6.61%下落した

 中央銀行の姿勢転換で市場には金利緩和のムードが漂い、株式市場にお金が流れやすい地合いに変化。株価の反発/仮想通貨の下落という事象から、各市場間で投資資金が移動した、という可能性を予想できる。

 ヘッジファンドは少なくともさきほど例に挙げた6つの市場をチェックしているが、投資初心者が最初からすべての市場をチェックするのは困難なので、ダウや為替、債券の3つのマーケットにおいて、「どの市場が上昇/どの市場が下落」に着目するだけでも、話題の市場を探す力は磨かれる。

分散投資は「銘柄」ではなく「マーケット」を意識

 このように投資市場は相互に影響を与えながら、価格変動が起きていることを踏まえ、分散投資を検討したい。1つの市場に資産を集中させる投資は、知識と経験を持ち合わせていないと、リスクコントロールができないため。

 投資初心者においては、「銘柄」ではなく「マーケットごと」の分散投資を意識するといいだろう。銘柄で分散と考えると、なかには「日本株で複数の銘柄に投資」「似たような投資信託銘柄を複数所有」など“不完全な分散投資”を行う人もいるので、最初はマーケットごとの分散投資がわかりやすい。

「1つのかごに卵を置くな」という名言が表す投資の王道は、市場間の相互影響を理解したうえで複数の市場(かご)で銘柄(卵)を持つ、という意味で最初は捉えた方がベターだろう。

「人生100年時代」における投資は、「投資を始める⇒どの銘柄に投資する?」という考えに留まらず、「状況の変化に適応しながら話題の市場を探す姿勢」を持つように心掛けたい。

 何かと話題を集める仮想通貨も主観的な印象で邪険に扱うことなく、クリアな視点で価値の判断をするべきだ。

※「天空の狐」のコラム一覧はこちらより

【PROFILE】天空の狐:IFTA国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト、ESTA名誉会員(日本人で唯一)、ヘンリー・ビジネス・スクール ヘッジファンドプログラム修了。PythonMT4・MT5自動売買&裁量Aiトレーダー。ドイツ企業INTALUS.日本代表を経て、ドイツ金融アルゴリズムTradesignal日本代表に。テクニカル分析やアルゴリズム・ストラテジー開発。ヘンリー・ビジネス・スクールヘッジファンド・プログラムのアドバイザーを従事。オルタナティブ投資のメディア「ALTS Investor Media」でもマーケットレポートを配信中。Twitter:@firmamentfox
  • SNSでマネーポストWEBをフォロー

    • facebook:フォローする
    • twitter:フォローする
  • 当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。