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デジタル通貨の検証が進む 日銀もCBDCの実証実験へ

2020年7月21日 20:00

日本や世界各国でデジタル通貨に関する議論や実験が進んでいる
日本や世界各国でデジタル通貨に関する議論や実験が進んでいる

 IFTA認定のアナリストで、株や暗号資産・FXの投資家としても活躍し、ヘッジファンドとも交流の深い「天空の狐」さんが、注目ニュースと共に、ビットコイン相場について解説する。

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 7月18日に開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議での共同声明では触れられなかったが、次回会合の10月には「デジタル通貨」の規制に関する議論も調整される予定のようだ。アメリカでは暗号資産取引所が上場の準備をするなど、デジタル世界で生まれた通貨は国際的に利用の広がりを見せようとしている。

日本銀行でもCBDCの議論・検討が進む

 デジタル通貨に関しては、世界各地で議論が白熱しており、中国では4都市でデジタル人民元の実証実験、現金流通高が減少しているスウェーデンは「eクローナ」の試験運用を開始するなど、各国でCBDCの議論や検証が広がりつつある。

 日本においても7月2日に日銀が発表したレポートでは、中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)においての利便性や課題などが報告された。デジタルの世界で発行された通貨が、現状流通している現金と同様の決済機能を担保できるのかどうか、そのためにはどのような課題をクリアしないといけないのか、について記載されている。

 レポートの終わりには、⽇本銀⾏は実証実験等を通して技術⾯からみた実現の可能性を確認すると共に、海外の中銀とも連携をとりながら、CBDCに関して検討を進めていく⽅針と書かれており、日本でのデジタル通貨の議論も熱を帯びてくる可能性がある。

 また、20日には「デジタル通貨グループ」という組織も発足させ、研究体制を強化している。

 ちなみに、日銀のHPによると、CBDCとは(1)デジタル化されていること、(2)円などの法定通貨建てであること、(3)中央銀行の債務として発行されること、の3つを満たすものとしている。

 CBDCは長期的にはビットコインやアルトコインの上昇に寄与するだろう。現状の価格推移から歴史的最高値の更新は不思議ではない。

民間企業によるデジタル通貨

 世界各国の中央銀行がデジタル通貨への議論や検証に動きだした背景には、フェイスブックの暗号資産リブラに代表される民間企業の決済事業者の急増が一因にあるだろう。

 日本でも7月7日に暗号資産取引所のデュカーレットが大同生命と共に、デジタル通貨に関する実証実験を開始した。7月10日には三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)がデジタル通貨「coin」の提供を2020年度後半にも始めると発表。

 日本では世界でも独特といえる「ポイント経済圏」があるものの、民間企業によるデジタル通貨が誕生となれば、ドルや円といった既存の法定通貨とは異なる新しい経済圏を生み出すことも期待できる。法定通貨の価値と連動する「ステーブルコイン」にも期待が寄せられており、国家間、国際企業間の決済にまで影響を及ぼす可能性も秘めている。

 暗号資産の取引所や暗号資産に関する技術を開発する企業による市場経済との融合が今後も加速すれば、既存の経済や金融システムは大きな変化を迎えることになるだろう。

ビットコイン円の直近の見通し

 ビットコイン円の直近の見通しを解説する。中長期では上昇基調の予想は変わらず、目先はグローバルマーケットが「夏枯れ相場」を迎えそうで、調整展開の見通し。

 様々なテクニカルツールを用いて、分析を行ったところ、移動平均線(MA21)では買いシグナル、イギリス&アメリカのスタイルで分析する一目均衡表では、調整BOX相場のシグナルが点灯している。

 サイクル&リズム分析からも調整シグナル、フォーメーション分析でも調整シグナルが確認できた。オシレーター系のクラシックRSI(相対力指数)を見ると、50付近で推移しており、こちらは買いシグナル。スローストキャスティクスは80付近で推移し、買い継続と調整気配の強いシグナル。

 これらのテクニカル分析から、今後の値動き予想をすると、メインシナリオは強気の上昇相場をイメージしているが、直近は調整気配が強く、次なる展開に向けてBOX相場で90万円~100万円台で推移するイメージ。

 イメージするシナリオは、1ビットコイン=100万円台まで到達すると、利確売りが発生し、1ビットコイン=70万円~80万円台まで調整。その後、上昇の勢いが復活すれば、1ビットコイン=120万円~150万円台を目指すと予想。

 今年はコロナ・ショックでマーケットが荒れたため、暗号資産の市場回復スピードも例年よりは時間を要する可能性もある。海外のトレーダーと話していても、多くのトレーダが、夏の相場は積極的な取引は控え、秋の相場や来年の戦略を考えている。この時期はトレードから一歩引いても大きくチャンスを失うことはないだろう。

※「天空の狐」のコラム一覧はこちらより

【PROFILE】天空の狐:IFTA国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト、ESTA名誉会員(日本人で唯一)、ヘンリー・ビジネス・スクール ヘッジファンドプログラム修了。PythonMT4・MT5自動売買&裁量Aiトレーダー。ドイツ企業INTALUS.日本代表を経て、ドイツ金融アルゴリズムTradesignal日本代表に。テクニカル分析やアルゴリズム・ストラテジー開発。ヘンリー・ビジネス・スクールヘッジファンド・プログラムのアドバイザーを従事。オルタナティブ投資のメディア「ALTS Investor Media」でもマーケットレポートを配信中。Twitter:@firmamentfox
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