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仮想通貨市場で話題のDeFi ブームに乗ったトレードは可能なのか

2020年9月24日 20:00

DeFiに注目が集まり、イーサリアムは急騰
DeFiに注目が集まり、イーサリアムは急騰

 IFTA認定のアナリストで、株や暗号資産(仮想通貨)、FXの投資家としても活躍し、ヘッジファンドとも交流の深い「天空の狐」さんが、注目ニュースと共に、仮想通貨市場について解説する。

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 今夏、仮想通貨業界ではDeFi(ディーファイ)が話題になった。DeFiとは「Decentralized Finance(分散型金融)」のことで、ブロックチェーンを活用した非中央集権型の金融サービスを指す。分散型の金融サービスは、管理者を不要として様々な取引を行える点が特徴で、融資や保険、不動産契約といったこともユーザー同士で完結することが可能になる。

DeFiブームに乗ったトレードは可能なのか?

 こうしたスマートコントラクトの構想はビットコイン投資ブームのときも議論されていたが、最近になってイーサリアムのブロックチェーンが牽引役となりDeFiとして再び注目されている。

 DeFi関連の仮想通貨への資金流入はこの半年で200倍増となり、1兆円近くの取引高を記録している。今後の技術発展には期待を寄せつつも、トレーダーとして現状のDeFiブームに乗ろうとするのは早計であり、リスクがあることも理解しなくてはいけない。

 中にはイーサリアムを担保にステーブルコインから金利収入を受け取るサービスが登場しているが、ICO(イニシャル・コイン・オファリング、仮想通貨版のIPOのようなもの)が過熱したときのことを考えると、今後法整備が必要な部分も発生することも想定でき、DeFiの普及はもう少し時間を要すると考えた方が賢明だろう。

 現状、DeFiで投資を検討するなら、変化する金融業界や今後DeFiへの投資を行いそうな企業に目を向けたい。DeFiの開発に力を入れる企業は、研究チームを発足する必要があり、AIやデータサイエンティストの人材育成に注力するだろう。

 さらに、アメリカでは仮想通貨取引所のクラーケンが銀行免許の申請をするなど、仮想通貨業界が他金融業種に取り組む動きも見られる。金融サービスの多様化は国内でも進むと考えられ、日本の仮想通貨交換業者やブロックチェーン関連企業がどう動くかに注目している。

イーサリアム円の直近見通し

 イーサリアムはDeFiブームに乗りながら、上昇局面に突入したと考えられる。

 イーサリアム円は回帰分析においては強気範囲(1イーサリアム=25000~55000円)の付近で価格推移。テクニカル分析に目を向けると、短中期の移動平均線(MA21など)はゴールデンクロスで買いシグナルが発生。オシレーター系テクニカル指標のクラシックRSIは60付近で推移、スローストキャスティクスは60付近で推移しており、共に50を超えて買いシグナルが発生。

 これらのテクニカル分析と共に今後の展開を予想すると、当面の上値である1イーサリアム=55000円近辺を狙いに行くことをメインシナリオとする。

 カウンターシナリオとして「弱気シナリオ」も考えられ、回帰直線の1イーサリアム=29000±100円を下回り、さらに一目均衡表の雲の付近である1イーサリアム=24000~25000円を割り込む場合、1イーサリアム=15000~22000円に向かう可能性がある。

 グローバルマーケットは調整局面に入っており、その影響で仮想通貨市場はこれまでの上昇の勢いが多少削がれた格好となっている。「上昇を狙うか」「下落を狙うか」といった投資目線を確認する作業が、当面は続くだろう。DeFiの熱狂を感じつつも、王道であるビットコインの動向も注意しながら、トレードを検討したい。

※「天空の狐」のコラム一覧はこちらより

【PROFILE】天空の狐:IFTA国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト、ESTA名誉会員(日本人で唯一)、ヘンリー・ビジネス・スクール ヘッジファンドプログラム修了。PythonMT4・MT5自動売買&裁量Aiトレーダー。ドイツ企業INTALUS.日本代表を経て、ドイツ金融アルゴリズムTradesignal日本代表に。テクニカル分析やアルゴリズム・ストラテジー開発。ヘンリー・ビジネス・スクールヘッジファンド・プログラムのアドバイザーを従事。オルタナティブ投資のメディア「ALTS Investor Media」でもマーケットレポートを配信中。Twitter:@firmamentfox
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