マンション単価相場

不動産データベース「レインズ」に登録済みの物件について価格と戸数を月単位でまとめている情報サイト「「レインズマーケットインフォメーション」」を見てみると、2020年10月～12月に東京都中央区で取引された中古マンションの成約㎡単価は約105.2万円/㎡という結果に。

この数字は、同期間における都心3区(千代田区・中央区・港区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約125.9万円/㎡と比べた場合、中央区は約20万円/㎡ほど低く都心3区の中だと最も水準が低いことがわかります。

また、その他の比較対象として城西地区(新宿区・渋谷区・杉並区・中野区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約97.8万円/㎡と比べた場合、中央区は平均値を上回っていることから都心3区の中では最も低い単価ですがその他エリアを含めると非常に高い水準で取引されています。

東京都の中古マンション市場は、中央区に限らず全体的に新型コロナの影響を受けたことにより2020年春頃において成約件数は一時的に落ち込んだものの、中央区の成約単価に関しては大きな変動はなく、単価については去年1年を通して比較的安定していたと言えるでしょう。

中央区のエリア別市況

中央区は東京駅がある千代田区に隣接し、都内有数のショッピング街である銀座や伝統的な商業地区である日本橋を有するエリアです。ただし、中央区で居住用マンションが立ち並ぶエリアは埋立地の「勝どき・月島・佃」方面でこの地域はタワーマンションも多く建設されています。

実際、レインズで成約事例をチェックしてみると、勝どき・月島・佃エリアのマンションが多く取引されており、東京駅に近づくほどマンションの成約件数が少なくなっていくような印象があります。

また、埋立地エリアのマンションは築年数が浅いマンションが多いため、資産価値の減少にあまり繋がっていないと言えます。

マンションニーズは築年数20年以内

2020年の1年間において都心3区(千代田区・中央区・港区)で取引されたマンションの平均築年数は「18.1年」という結果でした(レインズマーケットウォッチ調べ)。この数字は都内各エリアで最も築年数が浅い年数で取引されていることになり、積極的にマンションの建設が進められている都内3区の地域特性が出た数字だといえます。

中央区においても埋立地エリアである勝どき・月島方面は現在も再開発プロジェクトが進められていることから、タワーマンションや複合商業施設が今後建設されていく予定です。

そのため、中央区の中古マンション市場は平均築年数の低下がさらに進み、複合商業施設が誕生することで今後のニーズが高くなることが予測されます。今現在でも中央区で取引されている中古マンションの平均築年数は18.1年なのでマンションニーズは「築年数20年以内」がポイントのひとつとなるでしょう。

40～60㎡の広さが人気

中央区の中古マンションは40～60㎡の広さが多く取引されている傾向があり、間取りだと1LDKと2LDKのタイプが人気傾向です。

ワンルームは物件数が少ないことに加えて賃貸需要のほうが高いことから取引件数は少なく、3LDK以上のタイプは購入価格が高くなるので買い手層が限定されることが懸念されます。

そのため、中央区ではバランスの取れた40～60㎡タイプの物件人気が高く、40～60㎡タイプの物件であれば売却のしやすさに繋がりやすいといえます。

信頼できる不動産会社を見つける

マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。その理由としては、査定内容には不動産会社によって差があり、マンションの査定価格にも影響することがあるからです。

複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。