さいたま市のマンション売却を成功させるには?
マンション売却を成功させるためには、売主自ら不動産売却に関する知識を備えることが大切です。なぜなら、不動産売却にはエリアごとの市況や地域特性が存在しており、その市況や地域特性に応じた「相場」があるからです。不動産売却には、この相場などを理解した上で売却プランを立てる必要があるのです。
そこで今回は、「さいたま市」における市況や地域特性からみた不動産売却について解説していきます。
目次
さいたま市における市況について
まずは、さいたま市の不動産市況について解説していきます。
マンション単価相場
不動産データベース「レインズ」に登録済みの物件について価格と戸数を月単位でまとめている情報サイト 「月例マーケットウォッチ」を確認すると、今年5月にさいたま市で取引されたマンションの成約㎡単価は約45万円/㎡という数字になっています。
同じ埼玉県の中央地区(川口市・戸田市など)では成約単価約43万円/㎡と均衡した数字になっているものの、その他の西部地区(和光市・川越市など)では約24万円/㎡、東部地区(八潮市・春日部市など)においては約25万円/㎡と大きな差がみられました。
ただし、これはさいたま市のマンション単価が高いというわけではありません。
東京都の中で埼玉県と近接している城北地区(北区・文京区・豊島区など)における成約単価は約69万円/㎡であって埼玉県全域より高い水準にありますが、その他の都内エリアと比較するとかなり低い水準になっているため、東京都のような成約単価は見込めないことがわかります。
成約件数の大幅減少
さいたま市のマンションはベットタウンとしての需要が高いため、2019年7月から今年1月までの成約件数は各月において前年比を上回る取引数になっていました。
関東圏の中でも7ヶ月連続で前年比の成約件数を上回るエリアは珍しくその人気が伺えたものの、新型コロナウイルスの影響によって他のエリアと同じように成約件数が減少しており、特に今年4月・5月においては前年比の-50%前後の件数にまで大幅減少しています。
ここまで成約件数が落ち込むと、市場的には買い手市場へと移行していくことから売却するためには売出価格を下げる選択肢も必要になってくるでしょう。
さいたま市のマンション売却を成功させるポイント
ベットタウンとしての魅力
冒頭でお伝えしたように、埼玉県と近接している東京の城北地区(北区・文京区・豊島区など)と比較しても、その成約単価には大きな差がみられます。そのため、仕事場が東京都内の場合でもさいたま市はベットタウンとして選ばれやすいエリアです。
ここで重要になるポイントが東京都内に対する通勤の「利便性」です。
2015年に上野東京ラインが開業されたため、さいたま市内の浦和駅、さいたま新都心駅、大宮駅においては乗換不要で東京駅、新橋駅などの都心へアクセスすることが可能になりました。また、与野本町駅においても埼京線の利用で新宿駅にアクセスが可能です。
このような東京都内に対する通勤の利便性はマンション売却における重要な要因になるため、今回挙げた浦和駅、さいたま新都心駅、大宮駅、与野本前駅などに近いエリアほど売却を有利に進めやすいといえます。
さいたま市のトレンドは築20年以内
地域特性のひとつとして、現在のさいたま市のマンショントレンドは築20年以内ということです。
2019年5月から2020年5月におけるさいたま市のマンション在庫状況(月例マーケットウォッチ参照)では、その平均築年数は「築24.6年」という数字になっています。一方で、2019年5月から2020年5月に成約されたマンションの平均築年数は「築20.3年」です。
この平均築年数は神奈川県川崎市に近い数字であり、その要因としては川崎市と同じように新築マンション建設の増加に伴って築浅の中古マンションが多く市場に出回るようになったと考えられます。
その他の埼玉エリアと比較してもさいたま市の成約年数が浅いことを踏まえると、売却を有利に進められるかどうかは築20年以内が大きく関係してくるでしょう。
信頼できる不動産会社を見つける
マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。査定内容には不動産会社によって差があり、査定価格にも影響することがあるからです
複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
まとめ
さいたま市はベットタウンとして選ばれるエリアのため、特に都内へのアクセスのしやすさがマンション売却の重要な要因になってきます。また、生活範囲が埼玉県内で済む場合でも商業施設などが集まっている大宮駅・浦和駅エリアが近ければ価値が高くなります。
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