東京都渋谷区の不動産(マンション)売却を成功させる方法
マンション売却を成功させるためには、売主自ら不動産売却に関する知識を備えることが大切です。なぜかというと、不動産売却にはエリアごとの市況や地域特性が存在しており、その市況や地域特性に応じた「相場」があるからです。
不動産売却には、この相場などを理解した上で売却プランを立てる必要があるのです。そこで今回は、「東京都渋谷区」における市況や地域特性からみた不動産売却について解説していきます。
目次
東京都渋谷区における市況について
まずは、東京都渋谷区の不動産(中古マンション)市況について解説します。
マンション単価相場
不動産データベース「レインズ」に登録済みの物件について価格と戸数を月単位でまとめている情報サイト「「レインズマーケットインフォメーション」」を見てみると、2021年6月~8月に東京都渋谷区で取引された中古マンションの成約㎡単価は約129.0万円/㎡という結果に。
この結果は、同期間における城西地区(新宿区・渋谷区・杉並区・中野区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約106.7万円/㎡と比べた場合、渋谷区は近隣エリアよりも成約㎡単価の相場が高いエリアだということがわかります。
また、その他の比較対象として、城南地区(品川区・大田区・目黒区・世田谷区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約92.5万円/㎡と比較した場合、渋谷区は大幅に上回っており、都心3区(千代田区・港区・中央区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約137.3万円/㎡と比べると約8万円/㎡ほど僅かに下回っています。
23区内における渋谷区の相場は「3・4番目」という上位エリアになっています。
城西地区(新宿区・渋谷区・杉並区・中野区)では2021年6月~8月の期間で620件の中古マンション取引が行われ、そのうち渋谷区は158件(約25%)の取引が行われました。中古マンション市場に関しては、6月・7月の取引件数は前年比よりも僅かに下回る結果になったものの、8月に関しては前年比とほとんど変わりなく目立った動向はみられませんでした。
渋谷区のエリア別市況
渋谷区は港区と新宿区、目黒区に隣接するエリアで、ビジネスエリアと若い世代に人気のある商業エリアが混在する街です。特に、渋谷駅を中心に代官山・恵比寿・原宿・広尾などの一等地が集まり、都内でも価値の高い街として形成されています。
渋谷区におけるエリア別の中古マンション市況としては、成約単価100万円/㎡を上回る複数のエリアが存在し、その中でも渋谷・恵比寿・神宮前・広尾などのエリアは140万円/㎡前後と非常に高い単価で取引されています。
また、取引件数が多い代々木・笹塚・幡ヶ谷などのエリアについては渋谷区内においては成約単価が低いものの、平均80万円/㎡前後と高く取引されている特徴があります。
東京都渋谷区のマンション売却を成功させるポイント
専有面積が狭いほど積極的に売り出す
分譲マンションはファミリー層に対する需要が高く、3LDKなどの専有面積が広いタイプの売れ行きが良いとされます。しかし、渋谷区に関しては20㎡~60㎡タイプの専有面積、つまりワンルームまたは1LDKなどのコンパクトな間取りの取引が多いという傾向があります。
これは近隣エリアに比べて渋谷区はコンパクトな分譲マンションが多めという地域特性があり、渋谷区ではコンパクトなマンションでも高い需要があると言えます。そのため、専有面積が狭いほど積極的に売り出すべきでしょう。
3ヶ月売り残るなら価格の見直しを
コロナの影響を受けた昨年に比べ、今年における都内の中古マンション市況は4・5月に関しては大幅に回復の兆しがありました。
8月については各エリアにおいて前年比を大きく下回る結果になったものの、渋谷区を含む城西地区が唯一前年比を上回る取引件数を記録しました。そのため、都内の中でも城西地区は「売れやすいエリア」だと言い換えることができ、売り出しから3ヶ月経過しても売れ残るようであれば価格の見直しを検討するようにしましょう。
信頼できる不動産会社を見つける
マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。その理由としては、査定内容には不動産会社によって差があり、マンションの査定価格にも影響することがあるからです。
複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。
まとめ
渋谷区の中古マンション市況は、城西地区(新宿区・渋谷区・杉並区・中野区)における成約単価の平均よりも上回る単価で、23区内においては上位3・4番目の水準となっています。渋谷区は他のエリアに比べると狭いマンションの需要が高く、コンパクトな中古マンションほど積極的に売り出すべきだと言えます。そこでまずは、「不動産査定一括サイト」を活用して売却のステップを始めましょう。
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