マンション単価相場

不動産データベース「レインズ」に登録済みの物件について価格と戸数を月単位でまとめている情報サイト「「レインズマーケットインフォメーション」」を見てみると、2021年2月～4月に東京都台東区で取引された中古マンションの成約㎡単価は約88.9万円/㎡という結果に。

この結果は、同期間における城東地区(台東区・江東区・江戸川区・墨田区・葛飾区・足立区・荒川区)で取引された中古マンションの成約㎡単価約68.7万円/㎡と比べた場合、台東区は近隣エリアよりも成約㎡単価の相場が高いエリアだということがわかります。

またその他の比較対象として、城北地区(文京区・豊島区・北区・板橋区・練馬区) で取引された中古マンションの成約㎡単価約75.9万円/㎡と比べた場合、台東区は上回っており、23区内においての相場は「真ん中よりやや上」というエリアになっています。

台東区の中古マンション市場は、新型コロナの影響によって2020年前半から中盤にかけて成約件数が前年比を下回る結果に。しかし、2020年終盤から成約件数が徐々に回復しており、その証拠に、今年4月において台東区が存する城東地区の成約件数は前年比の+116.7%を記録しています。

台東区のエリア別市況

台東区は中央区や文京区に隣接するエリアで、浅草や上野動物園などの観光スポットが有名な街として知られており、23区内で最も面積が狭いという地域特性を持っています。

台東区の中古マンション市況としては、東上野や西浅草あたりのエリアで中古マンションが多く取引されている傾向にあり、主要駅への近接性が人気ポイントになっていることが予想されます。

また意外にもワンルームや1DK、1LDKタイプの取引が多く、極端にファミリー層に対する需要が高いというわけではありません。

上野駅までのアクセス

台東区は23区内で最も面積が小さいという地域特性を持っており、利用できる駅数も他のエリアに比べると少なめだと言えます。そのため利便性の高い駅までのアクセス面の重要度が高く、台東区では「上野駅」が該当します。

上野駅は山手線を筆頭に、東京メトロ銀座線・日比谷線などの路線があるため、都内各方面へのアクセスが良好で非常に利便性の高い駅です。利便性の高さは生活の充実度にも影響してくることから、最寄り駅が上野駅であるマンションは需要が高く、売却にあたっての市場選好度が高くなります。

とは言え、台東区の面積は狭いので上野駅までのアクセスも比較的簡単なため、上野駅から距離のあるマンションだとしても特別マイナス要因になることはないでしょう。

成約単価と築年数は比例関係

2021年1月～4月における台東区の中古マンション成約事情では、築年数の程度によって成約単価に大きな差があることを確認できます。

築年数の程度は資産価値に影響するため、築年数の浅いマンションの成約単価が高いのは当然ですが、マンション売却を成功させるためにはできるだけ成約単価の高さを求めることが大切です。

たとえば築19年と築20年では買い手に与える印象が変わってきますし、買い手への印象が良ければ成約単価と同時に早期売却も期待できます。直近の台東区のマンション市況を踏まえると、マンション売却を検討しているなら早めに売り出すことが重要でしょう。

信頼できる不動産会社を見つける

マンション査定を受ける際は、1社ではなく複数の不動産会社から査定を取るようにしましょう。その理由としては、査定内容には不動産会社によって差があり、マンションの査定価格にも影響することがあるからです。

複数の不動産会社の査定内容を聞いて相場を把握し、さらに不動産会社ごとの査定根拠を聞いて適正な評価を出しているような信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。