マネーポストWEBマネーポスト公式サイト

FX

高金利通貨の落とし穴と攻めどころ

2017年10月11日 19:00

高金利通貨ではトルコリラが今は人気

高金利通貨ではトルコリラが今は人気

 10月9日(月)早朝、トルコリラが急落しました。対米関係が悪化し、お互いにビザの薄給を停止するという措置を取ったことが急落のきっかけでした。ブルームバーグのデータによると、6日(金)NY市場でトルコリラ円は31.16円前後で引けましたが、週明けの東京市場早朝で29.055円と6.6%もの大きな下落となりました。

 トルコリラ円をトレードする個人投資家の一部の人は「強制決済」となってしまった方もいらっしゃるでしょう。また、一部の方は「チャンス」とばかりに買い向かった人もいるかもしれません。

 個人投資家の方々には、高金利通貨であるトルコリラや南アランドは人気の様ですが、プロトレーダーの間でこれらの通貨を積極的にトレードする人は、もちろん中にはいますが、こうした何かあった時に大きなギャップを伴い変動するので、避ける傾向にあります。

 そもそも、高金利通貨を買って低金利通貨を売る、いわゆる「キャリートレード」は、かつてはほとんど行われませんでした。金利の変動よりも為替レートの変動の方が大きいので、昔のトレーダーの人達はほとんど金利を考慮してなかったと思います。

 ただ、全く金利は考慮されないかというと、そんなことはありません。

 かなり遡りますが、1980年代のボルカー議長の高金利政策の時は、さすがに米金利が20%を越えましたので、ドルに資金が集中しました。その後のプラザ合意で「金利選好」の時代は終わりましたが、1990年台初頭に比較的金利の高かった北欧通貨に対するキャリートレード、また1990年台後半に日本の政策金利がほとんどゼロになったことから円売りのキャリートレードが活発化しました。

 2000年台に入ると、MBAを取得したトレーダーが多くなったこともあり、ポートフォリオ理論を背景としたキャリートレードが様々な通貨ペアに反映されるようになりました。

 実は経済理論的にはキャリートレードで儲かることはないということになっています。金利の高さはインフレ率の高さの裏返しでもあり、インフレ=通貨の購買力低下です。高インフレの国の通貨は、チャートが右肩下がりになりがちです。そこを高金利から来るリターンでどの程度カバーできるか、そこが勝負になります。

 プロトレーダーの「キャリートレード」は通貨ごとにポートフォリオを構築して行っています。マーケットが薄いことからくる、フラッシュ・クラッシュ的な動きを避ける意味もあります。

 個人投資家の場合は、そのような複雑なことは難しいので、「どこで買うか」が勝負の分かれ目のような気がします。南アランドでも、かつて月曜日早朝に急落することがありました。南アフリカの人々にとって見れば、自分達の知らないところで大量のロングを構築され、それが損切りされ、通貨が乱高下する、不思議な思いで見ているのではないでしょうか。

 東京市場月曜日、特に休日の日は、フラッシュ・クラッシュが起こりやすいタイミングです。また、その時に付く値段は「異常値」と言ってよいほどの値段になるので、資金に余裕のある方は、そこを買い向かいのチャンスと考えて良いのではと思います。

【PROFILE】志摩力男(しま・りきお):慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダー、その後香港にてマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現在も現役トレーダーとして活躍。市場参加者の動向やヘッジファンドの動き、外資系トレーダー等の動きは、メルマガ「志摩力男の実戦リアルトレード」で詳しく配信中(http://fx-on.com/rikio/)。

高金利通貨メキシコペソ トルコリラと魅力を比較
トルコ人エコノミストが解説 トルコリラ安の原因と今後の動向
数百円から外貨の自動購入 「積立FX」のメリットや特徴を紹介
【2018年7月更新】豪ドル・NZドルのスワップポイントが高いFX会社を比較
【2018年7月更新】南アフリカランドのスワップポイントが高いFX会社を比較

30代会社員 取引を任せる自動売買FXで3か月に約20万円を稼ぐ
【サラリーマン向き】リスクを抑えて3か月に50万円の利益をあげたFX自動売買とは?
1回5000円の勝ちをコツコツ積み上げ総額127万円の利益に 豪ドルのトラリピ設定を検証
シストレはイベントリスクに強いのか イギリスEU離脱騒動で検証
シストレ24
トライオートFX
iサイクル注文

FX会社アクセスランキング

「シストレ24」は国内の同業者中口座数トップ。搭載されている自動売買プログラムの数も世界NO.1。シストレ黎明期より自社開発を重ねたことで、システムの操作性は高く、サービスも充実している。「マネーポストWEB」限定キャンペーン実施中。詳細は公式サイトにて。

少額から取引でき、メキシコペソ・トルコリラなどの高金利通貨のスワップポイントが高いことも特徴。口座開設者の2人に1人が初心者だが、約定率が強くFX熟練者からも支持を集める。「マネーポストWEB」限定キャンペーン実施中。詳細は公式サイトにて。

「シストレ24」は国内の同業者中口座数トップ。搭載されている自動売買プログラムの数も世界NO.1。シストレ黎明期より自社開発を重ねたことで、システムの操作性は高く、サービスも充実している。「マネーポストWEB」限定キャンペーン実施中。詳細は公式サイトにて。

少額から取引でき、メキシコペソ・トルコリラなどの高金利通貨のスワップポイントが高いことも特徴。口座開設者の2人に1人が初心者だが、約定率が強くFX熟練者からも支持を集める。「マネーポストWEB」限定キャンペーン実施中。詳細は公式サイトにて。

  • 当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
  • 小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2018 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。