トランプ減税策は実現なるか トランプラリー第2弾に備えるとき
公開日:2017年10月25日 19:00
最終更新日:2020年2月26日

(同氏のFacebookより)
先日、「ドル円の方向は米国次第」と書きました。そして、その鍵となるのはトランプ減税策が実現するかどうか、そこがポイントになると言いました。
ムニューシン財務長官は「12月初旬」までには実現したいと発言していました。それは、とても無理ではないかというのが一般的な解釈です。私もそう思います。
しかし、マーケットは先を織り込みに行きます。遅かれ早かれ、最終案がどのような形になるのかもわかりませんが、近い将来実現するのであれば、その実現を待って動くのではなく、あたかも既に実現したかのように「先取り」に行くのがマーケットです。
来年には中間選挙があります。その前には、現実化しているはずです。
米国経済は好調で、株価の上昇は割高とか割安とかではなく、次の時代がAIの時代であり、米国企業がその変革を牽引していくという、動かし難い現実からくるものです。
しかも、米金融政策は未だ引き締めの途中段階にあります。次のFRB議長が誰になるのか、まだわからない状況ですが、イエレン議長が続投したとしても、12月を含め、来年3-4回の利上げが待っています。その一方、日本の金融政策は変わりません。
北朝鮮問題に関しては、読めない部分も多いですが、時間が立つに連れて、ドル優位の展開が目先開けてきそうなことが見えてきています。
第2のトランプラリーに備えるべき瞬間が近づいている感じがします。第1段は105円前後から118円台へと13円超、大きなラリーとなりました。今回も、もし115円前後をしっかり抜けてくるならば、120円を超える相場になる、そうなるように見えます。
揉み合いが長く続いた2017年相場でしたが、株価を追うように、ドル円も上昇のタイミングが迫ってきているかもしれません。
【PROFILE】志摩力男(しま・りきお):慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダー、その後香港にてマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現在も現役トレーダーとして活躍。公式サイト(http://shimarikio-official.com/)
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