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FX運用ガイド> [高金利通貨比較]スワップポイント狙いのFX運用ガイド

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[高金利通貨比較]スワップポイント狙いのFX運用ガイド

公開日:2017年7月4日 6:00
最終更新日:2018年10月20日

 高金利通貨を買うFXは毎日コツコツスワップポイント(金利差収入)を得られるメリットがある。一方で2018年8月のトルコリラ暴落でさまざまなリスクが再確認された。

 スワップ狙いのFXには「どのようなリスクがあるのか」「自己資金に対して期待できるリターンはどれくらいか」「スワップポイントの高いFX会社は?」など、基礎知識~会社比較まで詳しく見ていく。

 自分にスワップ取引が適しているのかどうかを検討もしくは再検討する参考にしてほしい。

    【目次】

  1. 1.トルコリラなどスワップポイントの高い通貨を比較
  2. 2.スワップポイントが高い通貨の2つのリスク
  3. 3.スワップ取引の残念な失敗例
  4. 4.初心者でもできるスワップ取引の王道
  5. 5.スワップ狙いで物足りないなら別口座を検討

トルコリラなどスワップポイントの高い通貨を比較

 日本で人気のある高金利通貨の比較表。政策金利と獲得できるスワップポイント、後に紹介するリスクを加味したうえで、取引する通貨を探したい。

通貨名 政策金利 月額スワップ
ポイント
FX会社比較
トルコリラ 24% 2000円前後 トルコリラの各社スワップポイント比較⇒
メキシコペソ 7.75% 3000円台 メキシコペソの各社スワップポイント比較⇒
南アフリカランド 6.5% 4000円前後 南アフリカランドの各社スワップポイント比較⇒
豪ドル・
NZドル
1.5%・1.75% 1000円前後 豪ドル・NZドルの各社スワップポイント比較⇒
通貨名 政策金利 月額
スワップ
ポイント
FX会社比較
トルコリラ 24% 2000円
前後
トルコリラの各社スワップポイント比較⇒
メキシコペソ 7.75% 3000円
メキシコペソの各社スワップポイント比較⇒
南アフリカランド 6.5% 4000円
前後
南アフリカランドの各社スワップポイント比較⇒
豪ドル・
NZドル
1.5%
1.75%
1000円
前後
豪ドル・NZドルの各社スワップポイント比較⇒

※スワップポイントは会社比較のページを参考

※スワップポイントは会社比較のページを参考

【スワップポイント比較早見表】
※下記ボタンごとに通貨の比較表を表示

トルコリラのスワップポイント比較表

SBIFXトレード
(SBI FXTRADE)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

2623円

【取引単位】

1通貨~

公式
サイトへ

マネックス証券
(マネックスFX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

2582円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

ヒロセ通商
(LION FX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

2313円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

GMOクリック証券
(FXネオ)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

1849円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

FXプライムbyGMO
(選べる外貨)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

1792円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

マネーパートナーズ
(パートナーズFX)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

1635円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

※スワップポイントはトルコリラ/円を1万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

【スワップポイント】: 月額2623円

【取引単位】: 1通貨~

【特徴】

SBI FXは証券会社大手の「SBI証券」と同じグループで、幅広い投資家から人気を集める。1トルコリラから取引できるため、少額で試しに始めてみることも可能。初心者向きの積立FXというサービスも注目。

【スワップポイント】: 月額2582円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

証券会社大手のマネックス証券のFXサービス。低コスト、高スワップの取引環境を用意し、レポートなどのサービスにも力を入れている。リピート系の注文手法「オートレール」も最近は注目。現役FXトレーダーの志摩力男さんなどレポート執筆陣も多彩で、スプレッドも業界最狭水準の通貨が多い。

【スワップポイント】: 月額2313円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

JASDAQ上場企業であり、オリコン顧客満足度も2013~2015年でNO.1と、信頼と人気の高いFX会社。他社にない、食品プレゼントキャンペーンなどユニークなサービスを展開している。

【スワップポイント】: 月額1849円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

FX取引高は5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ・2012年1月~2016年12月)。スワップポイントをポジションの解消なしで、出金することが可能。

【スワップポイント】: 月額1792円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

スワップ金額の高さに加え、約定率にも定評あり。矢野経済研究所による調査で、約定率100%・スリッページなしの結果も(2017年7月調査)

【スワップポイント】: 月額1635円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

東証一部上場の「マネーパートナーズグループ」の一員。約定率に定評があり、約定率NO.1の称号を8年連続受賞(2016年時点、矢野経済研究所調べ)。取引コストのスプレッドがどの通貨も「狭め」なことも特徴。

※スワップポイント額はトルコリラ/円を1万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

トルコリラ/円のスプレッドを比較

会社名 トルコリラスプレッド

ヒロセ通商

1.9銭

GMOクリック証券

1.9銭

マネーパートナーズ

1.9銭

マネックス証券

2.7銭~

FXプライム
byGMO

4.8銭原則固定

SBIFXトレード

4.8銭~
会社名 トルコリラ
スプレッド

ヒロセ通商

1.9銭

GMOクリック証券

1.9銭

マネーパートナーズ

1.9銭

マネックス証券

2.7銭~

FXプライム
byGMO

4.8銭原則固定

SBIFXトレード

4.8銭~

メキシコペソのスワップポイント比較表

FXプライムbyGMO
(選べる外貨)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

3690円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

GMOクリック証券
(くりっく365)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

3533円

【取引単位】

10万通貨~

公式
サイトへ

ヒロセ通商
(LION FX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

3100円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

マネーパートナーズ
(パートナーズFX)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

3010円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

マネックス証券
(マネックスFX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

2460円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

※スワップポイントはメキシコペソ/円を10万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

【スワップポイント】: 月額3690円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

スワップ金額の高さに加え、約定率にも定評あり。矢野経済研究所による調査で、約定率100%・スリッページなしの結果も(2017年7月調査)

【スワップポイント】: 月額3533円

【取引単位】: 10万通貨~

【特徴】

GMOクリック証券が提供するFXネオの取引高は5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ・2012年1月~2016年12月)。GMOインターネットのグループのため、サーバーの強さにも定評あり

【スワップポイント】: 月額3100円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

JASDAQ上場企業であり、オリコン顧客満足度も2013~2015年でNO.1と、信頼と人気の高いFX会社。他社にない、食品プレゼントキャンペーンなどユニークなサービスを展開している。

【スワップポイント】: 月額3010円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

東証一部上場の「マネーパートナーズグループ」の一員。約定率に定評があり、約定率NO.1の称号を8年連続受賞(2016年時点、矢野経済研究所調べ)。取引コストのスプレッドがどの通貨も「狭め」なことも特徴。

【スワップポイント】: 月額2460円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

証券会社大手のマネックス証券のFXサービス。低コスト、高スワップの取引環境を用意し、レポートなどのサービスにも力を入れている。リピート系の注文手法「オートレール」も最近は注目。現役FXトレーダーの志摩力男さんなどレポート執筆陣も多彩で、スプレッドも業界最狭水準の通貨が多い。

※スワップポイント額はメキシコペソ/円を10万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

メキシコペソ/円のスプレッドを比較

会社名 メキシコペソスプレッド

ヒロセ通商

0.4銭

マネーパートナーズ

0.5銭

FXプライム
byGMO

1.9銭原則固定

GMOクリック証券

取引画面にて確認
会社名 メキシコペソ
スプレッド

ヒロセ通商

0.4銭

マネーパートナーズ

0.5銭

FXプライム
byGMO

1.9銭原則固定

GMOクリック証券

取引画面にて確認

南アフリカランドのスワップポイント比較表

FXプライムbyGMO
(選べる外貨)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

5420円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

ヒロセ通商
(LION FX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

4200円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

GMOクリック証券
(くりっく365)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

4190円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

SBIFXトレード
(SBI FXTRADE)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

3530円

【取引単位】

1通貨~

公式
サイトへ

マネックス証券
(マネックスFX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

3100円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

※スワップポイントは南アフリカランド/円を10万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

【スワップポイント】: 月額5420円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

スワップ金額の高さに加え、約定率にも定評あり。矢野経済研究所による調査で、約定率100%・スリッページなしの結果も(2017年7月調査)

【スワップポイント】: 月額4200円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

JASDAQ上場企業であり、オリコン顧客満足度も2013~2015年でNO.1と、信頼と人気の高いFX会社。他社にない、食品プレゼントキャンペーンなどユニークなサービスを展開している。

【スワップポイント】: 月額3533円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

GMOクリック証券が提供するFXネオの取引高は5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ・2012年1月~2016年12月)。GMOの「くりっく365」も取引シェアNO.1を5年にわたり獲得していた(矢野経済研究所調べ・2011年4月~2016年3月)

【スワップポイント】: 月額3530円

【取引単位】: 1通貨~

【特徴】

SBI FXは証券会社大手の「SBI証券」と同じグループで、幅広い投資家から人気を集める。1トルコリラから取引できるため、少額で試しに始めてみることも可能。初心者向きの積立FXというサービスも注目。

【スワップポイント】: 月額3100円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

証券会社大手のマネックス証券のFXサービス。低コスト、高スワップの取引環境を用意し、レポートなどのサービスにも力を入れている。リピート系の注文手法「オートレール」も最近は注目。現役FXトレーダーの志摩力男さんなどレポート執筆陣も多彩で、スプレッドも業界最狭水準の通貨が多い。

※スワップポイント額は南アフリカランド/円を10万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

豪ドル・NZドルのスワップポイント比較表

GMOクリック証券
(くりっく365)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

豪ドル/円:1430円
NZドル/円:1220円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

ヒロセ通商
(LION FX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

豪ドル/円:1400円
NZドル/円:1220円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

マネックス証券
(マネックスFX)

【会社詳細】

【スワップポイント(月額)】

豪ドル/円:1322円
NZドル/円:1103円

【取引単位】

1000通貨~

公式
サイトへ

マネーパートナーズ
(パートナーズFX)

【会社特徴】

【スワップポイント(月額)】

豪ドル/円:773円
NZドル/円:788円

【取引単位】

10000通貨~

公式
サイトへ

※スワップポイントは1万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

【スワップポイント】:

豪ドル/円: 月額1430円

NZドル/円: 月額1287円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

GMOクリック証券が提供するFXネオの取引高は5年連続世界一(ファイナンス・マグネイト社調べ・2012年1月~2016年12月)。GMOインターネットのグループのため、サーバーの強さにも定評あり

【スワップポイント】:

豪ドル/円: 月額1400円

NZドル/円: 月額1220円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

JASDAQ上場企業であり、オリコン顧客満足度も2013~2015年でNO.1と、信頼と人気の高いFX会社。他社にない、食品プレゼントキャンペーンなどユニークなサービスを展開している。

【スワップポイント】:

豪ドル/円: 月額1322円

NZドル/円: 月額1103円

【取引単位】: 1000通貨~

【特徴】

証券会社大手のマネックス証券のFXサービス。低コスト、高スワップの取引環境を用意し、レポートなどのサービスにも力を入れている。リピート系の注文手法「オートレール」も最近は注目。現役FXトレーダーの志摩力男さんなどレポート執筆陣も多彩で、スプレッドも業界最狭水準の通貨が多い。

【スワップポイント】:

豪ドル/円: 月額773円

NZドル/円: 月額788円

【取引単位】: 10000通貨~

【特徴】

東証一部上場の「マネーパートナーズグループ」の一員。約定率に定評があり、約定率NO.1の称号を8年連続受賞(2016年時点、矢野経済研究所調べ)。取引コストのスプレッドがどの通貨も「狭め」なことも特徴。

※スワップポイント額は1万通貨買い、1か月保有した場合

※2018年9月実績

スワップポイントが高い通貨の2つのリスク

 高金利通貨を保有する上で気を付けたいリスクは大きく分けて下記2点。

価格下落

 高金利通貨を購入して、価格が下落すれば損を抱える。この損が最も注意したいリスク。下落要因は、経済情勢や地政学的リスクによる通貨安、さらには日本円の円高リスクなどさまざま。

 価格下落のリスクへを考慮したうえで、通貨選びの方法は下記2点が考えられる。

  • (1)長期的にレンジ相場な豪ドルやNZランドなどを購入する
  • (2)メキシコペソや南アフリカランドのように最大下落幅が限られている通貨を購入する

 (1)においては、豪ドルやNZランドの長期的な下限も下回る可能性はあるため、そのときの対策も講じておきたい(後述)。昨今のトルコリラがいい例だが、過去歴史的最安値を底値として購入を考えることは得策とは言いづらくなった。

 (2)のメキシコペソを例にとると、1メキシコペソ=6円前後で推移しており、最大で下落しても残り6円なので、価格下落のリスクを想定しやすい。ロシアルーブルなども同じだが、取り扱いFX会社が少ない通貨においては初心者は避けた方がいいだろう。

取引停止の可能性

 ドル/円やユーロ/ドルといった主要通貨とは異なり、高金利通貨は取引停止になる可能性がある。約10年前にはアイスランドクローナが取引停止になり、その際には保有ポジションが強制決済されたケースもある。

 取引停止の措置がとられる理由は各FX会社によって異なるものの、該当通貨の取引の流動性が少なくなった場合に取引停止が検討される、というのは共通だろう。

 流動性は日本だけではなく、世界レベルで見る必要があり、経済情勢などにも左右されるため、どの高金利通貨なら流動性は保たれそうと絞ることは難しい。どの高金利通貨にも取引停止のリスクがあるという認識があれば、自己資金のすべてで「高金利通貨買い」という失敗はなくなるだろう。

結局どの通貨を選べばいい?

 上記2大リスクを考えると、価格の下落幅が限られている「メキシコペソ」や「南アフリカランド」が最初は選びやすいかもしれない。1メキシコペソ=約5~6円という安さも初心者向きといえる。

 トルコリラはGDPなどを見ると、成長性の高い国ではあるため、ここ数年の下落トレンドが終われば、検討してもいい通貨だろう。

 豪ドルやNZランドは、近年は安定して推移するものの、リーマン・ショック前後では1豪ドル=100円台から50円台までの暴落を見せたこともあるため、「この価格帯になったら撤退する」という逃げの一手もあらかじめ考えておくといい。

スワップ取引の残念な失敗例

 これからスワップ取引を始めたいと考える人は、スワップ取引の失敗例を教訓として役立てよう。

一度に多くの金額を買う

一度に多くの金額を買う

戦略なしに、大量に購入するのは無謀

 スワップ生活に憧れ、多くのスワップポイントを得られるように、一度に多くの高金利通貨を買う例は少なくない。「何通貨買うべきなのか」をよく理解していないFX初心者によく見られる例なので、のちの「初心者でもできる資金管理の王道」を参考にしてほしい。

  • 今が最安値だと思うから、当初組んでいたスケジュールを崩して、トルコリラ/円を10万通貨買い増しました。気がつくとハイレバレッジで取引しており、トルコリラ/円が2円程度下落したところで、強制ロスカット。底打ちしたと思った矢先だったので、これまでコツコツ頑張ってきた苦労がすべて無駄になりました……。

  • 買う価格帯が近い

    買う価格帯が近い

    分散購入になっていない

     高金利通貨は買う価格帯を分散すればいい、という考えはあるものの、10銭おきに買うといった残念な例も聞く。購入価格を分散する方法は、通貨の下落幅や自己資金との兼ね合いから、じっくり考える必要がある。

     用意できる資金とも関連するため一概には言えないが、初心者の人はとりあえず1円程度の間隔を想定したい。

    含み損を想定していない

    含み損を想定していない

    毎月の儲かる金額ばかりを試算するだけでは危ない!

     FXは株とは異なり、価格が下落すれば、必要最低資金に含み損を加えた額を口座に準備しなければいけない。高金利通貨を購入するとき、必要最低資金(証拠金)のみを用意すればいいと考え、少額の日本円で多額の高金利通貨を購入してしまう例もよく見る。

     高金利通貨を提供する各FX会社にも「資金に余裕を持って」という注意文言は、価格下落による含み損を想定してほしい、ということ。

    少し差益を確保できたら決済

    少し差益を確保できたら決済

    差益を確保して、気が大きくなった結果……

     安く買った高金利通貨を、高いところで売り「差益」を確保するための決済は悪いことではない。しかしスワップ狙いで高金利通貨を購入しているため、「スワップを得るためにはもう1度購入しなくては」という欲が現れるとリスクに繋がる。

     計画性なく購入しようとする行為は「一度に多くの金額を買う」という失敗例と似たようなリスクとなる。FX初心者がスワップ狙いを行う場合、含み益があっても、「勝ち逃げ」をして次の購入はあらためて再検討する、くらいの心構えがない限り控えた方がいいかもしれない。

  • 今年最安値のところで豪ドル/円を購入しましたが、2円ほど上昇したところで、利食いをしてしまいました。せっかくいいところで買えていたのに、利食いしたから、スワップ収益は入らなくなってしまうし、高値の今は買える状態ではない。コツコツ金利収入を得られる機会を逃してしまった点で言えば、大きな損です。

  • 初心者でもできるスワップ取引の王道

     スワップ狙いのFXの様々なリスクを挙げたが、これらを加味した上で、スワップ取引を始めたいという人は下記王道の取引方法が参考になる。

    購入は指値で行い、平均購入価格を安くする

     購入価格を分散させることで、平均購入価格を安くするために、指値で注文をあらかじめ入れておく考え。平均購入価格を安くすることは、株などでも使われるドルコスト平均法と似ており、投資の王道的戦略でFXにも活用できる。

     購入価格を分散させる際、常に為替レートを見ながら、「いつ買おうか」を検討すると、欲に左右されて、「今買っても大丈夫だろう」と曖昧な行動に移りかねない。

     そこで事前に「1円おきに購入する」「50銭おきに購入する」という戦略を考えておき、その考えに沿って指値を入れる。「この戦略でしかスワップ取引はやらない」ぐらいの意気込みだと、欲への対策にもなる。

    損失最大想定額を割り出しておく

     最大でどれくらいの含み損を抱える可能性があるのか、を事前に割り出しておくことも戦略の要となる。スワップ取引は低レバレッジを心がける、などと言われてもよくわからない人もいるだろう。そういった人はこの考えを参考に戦略を練ってみては。

    【1メキシコペソ=6円のとき、1円おきに買い下がる方法で、10000通貨ごと購入するという戦略】

    購入価格(円) 購入単位 2円まで下落したときの想定損失額
    6 10000通貨 40000円
    5 10000通貨 30000円
    4 10000通貨 20000円
    3 10000通貨 10000円
    2 ※購入するか検討

     
     表のように1メキシコペソ=6円から1円おきに買い下がった場合、1メキシコペソ=2円までで合計10万円ほどの損失を抱えるな、といった計算ができる。2円まで下落した場合に買い増すかは相場状況に応じて検討するということも可能。

     想定損失は平均購入価格が4.5円で、1メキシコペソ=2円になるまでには合計40000通貨保有することとなる。1メキシコペソ=4円50銭で40000通貨を買い、1メキシコペソ=2円まで下落したときの損失額とおおよそ同じだ。

    追加資金をあらかじめ用意しておく

     あらかじめ追加できる資金を用意しておくこともひとつの考え。たとえば資金50万円をスワップ取引で使おうと考えるなら、口座には40万円入金し、残りの10万円は緊急時に口座に追加するという方法。

     保有している高金利通貨の価格が急に下落したときは予想以上にパニックになるもの。投資に慣れていない人は、投げやりになって想定外の「買い」を入れてしまうミスも少なくない。心に余裕を持たせるための対応策の一案である。

    スワップ狙いで物足りないなら別口座を検討

     スワップ狙いの戦略に不満がある人は、「スワップ狙い」とは別で「差益」狙いの取引を検討することもできる。

     これまで紹介してきたスワップ狙いのFXは「欲しいスワップポイントの金額」ではなく、「想定しうるリスクをもとに高金利通貨を購入する」方法のため、利益額に物足りなさを覚える人もいるかもしれない。

    <スワップだけでは物足りない理由>

    • ■余裕をもたせた取引では得られるスワップポイントが低くなりがち
    • ■投資資金が多くない場合、差益を狙わない(狙いづらい)と、利益が期待以上に獲れない

    スワップとは別口座で2つめの取引口座を検討する

     別口座として、「裁量系口座」もしくは「自動売買系口座」の選択肢がある。

    裁量取引 自分で買い・売りを行う取引方法。自由度が高く、コストが安いことも特徴。
    自動売買 FX会社提供のシステムに取引を任せる手法。「シストレ」と「発注系自動売買」と大きく分けて2種類ある。

     
     別のFX会社で口座を用意する、もしくはサービスを変えるなど、スワップ狙いとは完全に別の口座を用意したほうがいい。同じ口座で取引しては、FXに慣れている人でない限り、資金管理をできなくなるリスクが高まる

    裁量と自動売買を比較

    裁量取引 自動売買系
    コスト 優秀 裁量取引よりは少し高い
    日々の手間 取引チャンスに備え価格チェック、戦略に応じてポジション保有時は決済すべきかなどの判断をする必要がある 週1回程度の状況確認
    初期設定 特になし プログラム選びや注文設定をする

    裁量取引 自動売買系
    コスト 優秀 裁量取引よりは少し高い
    日々の手間 取引チャンスに備え価格チェック、戦略に応じてポジション保有時は決済すべきかなどの判断をする必要がある 週1回程度の確認
    初期設定 特になし プログラム選びや注文設定

     
     スワップ狙いの取引同様、「リスクの想定」は裁量取引でも自動売買でも重要となる。リスクの想定が行いやすいのは、「発注系自動売買」。どこまで下落したら撤退、といった戦略をもとに、自動で取引をさせる手法なので、スワップと似ている点はある。

    まとめ

     スワップ狙いに限らず、裁量や自動売買でも「許容できるリスク」から考えるといい。この考えは個人投資家の「鈴」さんが言っていたこと。成功している投資家の考えを参考に、これからのFXの戦略を検討してみては。必ず「無理をしない」こと。



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