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[高金利通貨比較]スワップポイント狙いのFX運用ガイド

公開日:2017年7月4日 6:00
最終更新日:2019年7月2日

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スワップ取引の残念な失敗例

 これからスワップ取引を始めたいと考える人は、スワップ取引の失敗例を教訓として役立てよう。

一度に多くの金額を買う

一度に多くの金額を買う

戦略なしに、大量に購入するのは無謀

 スワップ生活に憧れ、多くのスワップポイントを得られるように、一度に多くの高金利通貨を買う例は少なくない。「何通貨買うべきなのか」をよく理解していないFX初心者によく見られる例なので、のちの「初心者でもできる資金管理の王道」を参考にしてほしい。

  • 今が最安値だと思うから、当初組んでいたスケジュールを崩して、トルコリラ/円を10万通貨買い増しました。気がつくとハイレバレッジで取引しており、トルコリラ/円が2円程度下落したところで、強制ロスカット。底打ちしたと思った矢先だったので、これまでコツコツ頑張ってきた苦労がすべて無駄になりました……。

  • 買う価格帯が近い

    買う価格帯が近い

    分散購入になっていない

     高金利通貨は買う価格帯を分散すればいい、という考えはあるものの、10銭おきに買うといった残念な例も聞く。購入価格を分散する方法は、通貨の下落幅や自己資金との兼ね合いから、じっくり考える必要がある。

     用意できる資金とも関連するため一概には言えないが、初心者の人はとりあえず1円程度の間隔を想定したい。

    含み損を想定していない

    含み損を想定していない

    毎月の儲かる金額ばかりを試算するだけでは危ない!

     FXは株とは異なり、価格が下落すれば、必要最低資金に含み損を加えた額を口座に準備しなければいけない。高金利通貨を購入するとき、必要最低資金(証拠金)のみを用意すればいいと考え、少額の日本円で多額の高金利通貨を購入してしまう例もよく見る。

     高金利通貨を提供する各FX会社にも「資金に余裕を持って」という注意文言は、価格下落による含み損を想定してほしい、ということ。

    少し差益を確保できたら決済

    少し差益を確保できたら決済

    差益を確保して、気が大きくなった結果……

     安く買った高金利通貨を、高いところで売り「差益」を確保するための決済は悪いことではない。しかしスワップ狙いで高金利通貨を購入しているため、「スワップを得るためにはもう1度購入しなくては」という欲が現れるとリスクに繋がる。

     計画性なく購入しようとする行為は「一度に多くの金額を買う」という失敗例と似たようなリスクとなる。FX初心者がスワップ狙いを行う場合、含み益があっても、「勝ち逃げ」をして次の購入はあらためて再検討する、くらいの心構えがない限り控えた方がいいかもしれない。

  • 今年最安値のところで豪ドル/円を購入しましたが、2円ほど上昇したところで、利食いをしてしまいました。せっかくいいところで買えていたのに、利食いしたから、スワップ収益は入らなくなってしまうし、高値の今は買える状態ではない。コツコツ金利収入を得られる機会を逃してしまった点で言えば、大きな損です。

  • 初心者でもできるスワップ取引の王道

     スワップ狙いのFXの様々なリスクを挙げたが、これらを加味した上で、スワップ取引を始めたいという人は下記王道の取引方法が参考になる。

    購入は指値で行い、平均購入価格を安くする

     購入価格を分散させることで、平均購入価格を安くするために、指値で注文をあらかじめ入れておく考え。平均購入価格を安くすることは、株などでも使われるドルコスト平均法と似ており、投資の王道的戦略でFXにも活用できる。

     購入価格を分散させる際、常に為替レートを見ながら、「いつ買おうか」を検討すると、欲に左右されて、「今買っても大丈夫だろう」と曖昧な行動に移りかねない。

     そこで事前に「1円おきに購入する」「50銭おきに購入する」という戦略を考えておき、その考えに沿って指値を入れる。「この戦略でしかスワップ取引はやらない」ぐらいの意気込みだと、欲への対策にもなる。

    損失最大想定額を割り出しておく

     最大でどれくらいの含み損を抱える可能性があるのか、を事前に割り出しておくことも戦略の要となる。スワップ取引は低レバレッジを心がける、などと言われてもよくわからない人もいるだろう。そういった人はこの考えを参考に戦略を練ってみては。

    【1メキシコペソ=6円のとき、1円おきに買い下がる方法で、10000通貨ごと購入するという戦略】

    購入価格(円) 購入単位 2円まで下落したときの想定損失額
    6 10000通貨 40000円
    5 10000通貨 30000円
    4 10000通貨 20000円
    3 10000通貨 10000円
    2 ※購入するか検討

     
     表のように1メキシコペソ=6円から1円おきに買い下がった場合、1メキシコペソ=2円までで合計10万円ほどの損失を抱えるな、といった計算ができる。2円まで下落した場合に買い増すかは相場状況に応じて検討するということも可能。

     想定損失は平均購入価格が4.5円で、1メキシコペソ=2円になるまでには合計40000通貨保有することとなる。1メキシコペソ=4円50銭で40000通貨を買い、1メキシコペソ=2円まで下落したときの損失額とおおよそ同じだ。

    追加資金をあらかじめ用意しておく

     あらかじめ追加できる資金を用意しておくこともひとつの考え。たとえば資金50万円をスワップ取引で使おうと考えるなら、口座には40万円入金し、残りの10万円は緊急時に口座に追加するという方法。

     保有している高金利通貨の価格が急に下落したときは予想以上にパニックになるもの。投資に慣れていない人は、投げやりになって想定外の「買い」を入れてしまうミスも少なくない。心に余裕を持たせるための対応策の一案である。

    スワップ狙いで物足りないなら別口座を検討

     スワップ狙いの戦略に不満がある人は、「スワップ狙い」とは別で「差益」狙いの取引を検討することもできる。

     これまで紹介してきたスワップ狙いのFXは「欲しいスワップポイントの金額」ではなく、「想定しうるリスクをもとに高金利通貨を購入する」方法のため、利益額に物足りなさを覚える人もいるかもしれない。

    <スワップだけでは物足りない理由>

    • ■余裕をもたせた取引では得られるスワップポイントが低くなりがち
    • ■投資資金が多くない場合、差益を狙わない(狙いづらい)と、利益が期待以上に獲れない

    スワップとは別口座で2つめの取引口座を検討する

     別口座として、「裁量系口座」もしくは「自動売買系口座」の選択肢がある。

    裁量取引 自分で買い・売りを行う取引方法。自由度が高く、コストが安いことも特徴。
    自動売買 FX会社提供のシステムに取引を任せる手法。「シストレ」と「発注系自動売買」と大きく分けて2種類ある。

     
     別のFX会社で口座を用意する、もしくはサービスを変えるなど、スワップ狙いとは完全に別の口座を用意したほうがいい。同じ口座で取引しては、FXに慣れている人でない限り、資金管理をできなくなるリスクが高まる

    裁量と自動売買を比較

    裁量取引 自動売買系
    コスト 優秀 裁量取引よりは少し高い
    日々の手間 取引チャンスに備え価格チェック、戦略に応じてポジション保有時は決済すべきかなどの判断をする必要がある 週1回程度の状況確認
    初期設定 特になし プログラム選びや注文設定をする

    裁量取引 自動売買系
    コスト 優秀 裁量取引よりは少し高い
    日々の手間 取引チャンスに備え価格チェック、戦略に応じてポジション保有時は決済すべきかなどの判断をする必要がある 週1回程度の確認
    初期設定 特になし プログラム選びや注文設定

     
     スワップ狙いの取引同様、「リスクの想定」は裁量取引でも自動売買でも重要となる。リスクの想定が行いやすいのは、「発注系自動売買」。どこまで下落したら撤退、といった戦略をもとに、自動で取引をさせる手法なので、スワップと似ている点はある。

    まとめ

     スワップ狙いに限らず、裁量や自動売買でも「許容できるリスク」から考えるといい。この考えは個人投資家の「鈴」さんが言っていたこと。成功している投資家の考えを参考に、これからのFXの戦略を検討してみては。必ず「無理をしない」こと。



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