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トルコリラの分岐点? 7月24日の金融会合をトルコ人アナリストが解説

公開日:2018年7月23日 8:00
最終更新日:2018年10月4日

エミン・ユルマズさんが24日の金融会合について解説

エミン・ユルマズさんが24日の金融会合について解説

 高金利通貨として日本人に人気のトルコリラが転機を迎えている。2018年6月時点で17.75%まで上昇した政策金利は、7月24日に予定されているトルコ中銀の金融政策決定会合でさらに上昇することもありうる。

 来週の金融会合を控え、「政策金利が上がれば、トルコリラは上昇するのか?」「トルコの経済状況はどうなっているの?」といった不安を抱えている人もいるだろう。そこでトルコ人アナリストのエミン・ユルマズさんに会合がどのような影響を与えるのか、話を聞いた。

トルコリラの金利はまだ低い? インフレ問題と政策金利の関係

「24日の会合で、『金利をあげるようならインフレ抑制に影響し、市場は好感』。一方で『現状維持となれば、インフレ改善が後退で市場は失望』となる可能性があります」(エミンさん・「」内以下同)

 トルコリラの金利は国内のインフレ問題とあわせて考える必要がある。トルコ統計局(TUIK)が発表した6月の消費者物価指数は15%超だったが、エミンさんは食品など生活に身近な物の価格だけに注目すると、年25%程度のインフレ率に達するのではと分析している。

「たまねぎやじゃがいもが、普段の5~6倍の値段で売られているような状況です。トルコリラの17.75%の政策金利はインフレ率に比べてまだ低いです。20~25%程度の政策金利でも問題ないと考えています」

 しかし金利を単にあげればいいという簡単な問題でもないようだ。

「トルコの物価のことを考えれば、金利上昇はトルコリラにポジティブな影響を与えます。しかし急激な金利上昇は景気減速の恐れが生まれます。トルコは不動産・住宅のセクターが国内支出の大きな割合を占めており、金利上昇はこの分野に影響を与えます。エルドアン大統領が利上げに躊躇しているのはこのためです」

ファンダは良好でシリア情勢も落ち着きそうだが、政権の動きに注意

IS問題が昨年後半から落ち着くと、失業率は改善
(トルコ中央銀行のデータをもとに、複眼経済塾が編集)

 足元ではインフレに悩まされるトルコだが、前回の記事でも指摘したとおり、ファンダメンタルズの観点を考慮すると、トルコの行く末は明るいと感じられる。

「トルコの隣国である『シリア』の情勢も落ち着きを見せようとしています。IS(イスラム国)の勢力が減退し、トルコにいたシリアからの難民も減少してきたことで、トルコ国内の失業率が大きく改善されました。

 ファンダメンタルズは整いつつあるので、政権運営さえ安定すれば、トルコリラの価格も安定すると思われます」

 6月に実施した大統領は初めての「大統領制」の選挙で、エルドアン政権が継続したことはトルコリラへの不安要素と一部では報道された。従来の「議院内閣制」よりは大統領の権限が強くなるためだ。

「新体制のエルドアン政権ではプラス・マイナスどちらの材料も生まれており、市場は現政権の様子を見ています。目先では国内の『非常事態宣言』が解除され、地政学的リスクが後退したことは、トルコリラにとってプラス材料です。

 一方で、シムシェキ経済担当大臣の辞任は不安材料として、市場は反応しました。後任はエルドアン大統領の娘婿のアルバイラク氏が就いたことも理由のひとつでしょう。彼の能力は未知数なので、娘婿という点だけで悲観する必要もないとは思いますが、予測できない『政治的要素』です。トルコリラの取引はこういった不確定要素に振り回されないように注意が必要です」

今後のトルコリラはインフレ・金利・政権に注目

 今後のトルコリラは「国内のインフレ問題」「インフレに対する政策金利の水準」「政権の動向」に注目したい。

 24日の会合で金利上昇となれば、インフレ抑制に加え、トルコ中銀の独立性は維持されているということにも繋がる。エルドアン大統領は政策金利をあげることに躊躇していたなかで、「大統領制」となった以降もトルコ中銀の中立性が保たれれば、トルコリラにはプラス材料だ。

 トルコリラはいくつかの不確定要素を抱えながらも、上昇を期待させる要素はいくつか見受けられる。来週の金融政策決定会合の結果に期待したい。

【PROFILE】エミン・ユルマズ:エコノミスト、為替ストラテジスト。1996年に国際生物学オリンピックで優勝後、1997年に日本に留学。東京大学工学部卒、同大学院で生命工学修士も取得。野村証券において、M&Aアドバイザリー業務や機関投資家向けの営業を経て、2015年に「四季リサーチ」へ入社。2016年「複眼経済塾」取締役・塾頭就任。エコノミストに加え、ポーカープレイヤーとしても活躍する。ツイッター@yurumazu



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