メキシコペソスワップポイント最新比較 本当に高いFX会社は?
公開日:2017年10月30日 12:00
最終更新日:2022年4月20日
メキシコペソは主要通貨に比べ、スワップポイントが高いことからからFXトレーダーから注目を集める。1メキシコペソ=4~6円程度なので、少額で取引することも可能。
メキシコペソのスワップポイント目的のFXを行う上でのメリット・デメリットやスワップポイントが高いFX会社の比較、メキシコペソ円を取り扱うFX会社の特徴などを紹介。
- 1.メキシコペソスワップポイントで10社比較
- 2.メキシコペソスワップポイントを狙ったFXのメリット・デメリット
- 3.メキシコペソでスワップポイント生活は可能か?
- 4.メキシコペソスワップポイントで決めるFX会社の選び方
- 5.メキシコペソ円のスワップポイントでFX会社を厳選 おすすめは?
【目次】
メキシコペソスワップポイントで10社比較
メキシコペソ円を10000通貨保有した際のスワップポイントをFX会社別に比較する(GMOクリック証券のみ10万通貨)。買いスワップポイントと売りのスワップポイント両方を掲載する。
※(図表はスクロール可能)
会社名 |
メキシコペソ円買いスワップポイント(1日あたり) | メキシコペソ円売りスワップポイント(1日あたり) |
FXプライム byGMO |
6円 | -6円 |
ヒロセ通商 |
8円 | -13円 |
外為オンライン |
5円 | -15円 |
GMOクリック証券 (くりっく365) |
59円 | -59円 |
セントラル短資FX |
7円 | -22円 |
アイネット証券 (ループイフダン) |
8円 | -18円 |
トレイダーズ証券 (LIGHT FX) |
7.1円 | -7.1円 |
SBI FXトレード |
5円 | -7円 |
外為どっとコム |
6円 | -11円 |
GMOクリック証券 (FXネオ) |
40円 | -70円 |
※2020年12月2日、各会社のHPより調査
メキシコペソスワップポイントを狙ったFXのメリット・デメリット
メキシコペソのスワップポイントを狙ったFXのメリット
-
(1)買い持ちするだけでスワップポイントを狙える
-
メキシコペソ円を買い持ちしていれば、プラスのスワップポイントを狙える。長くポジションを保有することを目的とするなら、目先の相場予想を必要とせず、分析や高度なトレード手法も必要ない。
-
(2)価格が2016年夏以降、1メキシコペソ=5~6円で推移
-
メキシコペソは近年、1メキシコペソ=5~6円程度で推移している。もし価格が下落したとしても、トルコリラ円や豪ドル円ほど、下落余地が少ないとも考えられる。
-
(3)トルコリラ円よりも購入価格が安い
-
2020年の1~2月のメキシコペソ円は1メキシコペソ=5円台をメインに推移しており、同時期の1ドル=110円前後で推移するドル円や1豪ドル=70円台で推移する豪ドル円に比べ、約1/10以下の価格である。これら通貨とメキシコペソ円で同じ通貨量を保有するにしても、メキシコペソ円の方が少額資金で取引を始められる。
メキシコペソのスワップポイントを狙ったFXのデメリット
-
(1)政策金利変更の懸念
-
メキシコペソの政策金利は2020年2月時点で7%。2019年は8%台の時期もあったが、利下げにより金利は下がっている。政策金利が変更されれば、スワップポイントにも影響を及ぼすだろう。
-
(2)メキシコペソに影響を与えるニュースが入手しづらい
-
メキシコペソ円の価格に影響を及ぼすメキシコ国内の経済ニュース等は、EU主要国やアメリカなどに比べ、入手しづらいだろう。メキシコは隣国のアメリカの影響も受けることから、アメリカの経済事情・景気動向に注意を払い、政策金利についてはメキシコ中銀の発表は気を付けたい。FX会社の中にはレポートを配信している会社もあるので、それらも参考にできるだろう。
-
(3)新興国通貨ゆえの急変動
-
新興国通貨はドルや円といったメジャー通貨よりも急変動が散見される。メジャー通貨よりも変動の理由がわかりづらいときもあるため、知らぬ間に急騰・急落に見舞われることも。こうしたリスクをあらかじめ把握し、取引をするなら資金には余裕をもたせておきたい。
メキシコペソでスワップポイント生活は可能か?
メキシコペソ円のスワップポイントで給与並みの額をもらうためには、「メキシコペソ円の買いポジションを多く保有し、月間で得られるスワップポイントを増やす」方法が考えられるが、どれくらいの通貨量や資金が必要なのだろうか。スワップポイント生活に関するシミュレーションを行った。
【メキシコペソスワップポイント生活のシミュレーション】
- メキシコペソのスワップポイントで月間30万円をもらうための通貨保有量
- 「積立投資」のようにメキシコペソ円を買う戦略は可能?
- 価格下落による含み損やスワップポイント減額なども考慮
メキシコペソのスワップポイントで月間30万円をもらうための通貨保有量
メキシコペソ円のスワップポイントで月間30万円をもらうためには、およそ1000万通貨の買いポジションが必要(ヒロセ通商の2019年10~12月の3か月間における10万通貨保有時の月間スワップポイント平均が約3400円だったことを参考)。下記は10万通貨あたり3000円の月間スワップポイントがもらえた場合の計算。
月間の想定 スワップポイント |
|
---|---|
1000通貨 | 3円 |
10000通貨 | 300円 |
10万通貨 | 3000円 |
50万通貨 | 15000円 |
100万通貨 | 30000円 |
1000万通貨 | 30万円 |
1000万通貨の買い保有に必要な資金
メキシコペソ円の買いを1000万通貨保有するための資金は、レバレッジのかけ方でも変動する。
【メキシコペソ円を1000万通貨保有する場合の資金(証拠金)例】
- レバレッジ1倍:6000万円
- レバレッジ3倍:2000万円
- レバレッジ5倍:1200万円
- レバレッジ10倍:600万円
※1メキシコペソ=6円で想定
「積立投資」のようにメキシコペソ円を買う戦略は?
一度に多くの買いポジションを持たず、積立投資のように買いポジションを増やす戦略も考えられる。さきほどのスワップポイントが固定してずっともらえると想定し、毎月一定量の買いポジションを積み立てた場合のシミュレーションをした。
【「買い」を毎月積み立てた場合に狙える月間スワップポイント(想定)】
10000 通貨積立 |
10万 通貨積立 |
50万 通貨積立 |
|
---|---|---|---|
1か月後 | 300円 | 3000円 | 15000円 |
6か月後 | 1800円 | 18000円 | 90000円 |
1年後 | 3600円 | 36000円 | 18万円 |
2年後 | 7200円 | 72000円 | 36万円 |
3年後 | 21000円 | 10万8000円 | 54万円 |
価格下落による含み損やスワップポイント減額なども考慮
メキシコペソ円を長期で保有するためには、「価格下落による含み損」や「スワップポイント減少」を想定する必要がある。
【メキシコペソ円をスワップポイント生活で考えられるリスク】
- 含み損のリスク
- スワップポイント変動リスク
含み損のリスク
メキシコペソ円を大量に保有すると、価格が下落した際の含み損も多額になる。例えば、1メキシコペソ=6円のときに100万通貨保有し、1メキシコペソ=3円も下落すれば、300万円の損を被る。1000万通貨も保有すれば、1メキシコペソ=1円下落しただけで、1000万円の含み損を抱える。長い目で運用を考えるなら、こうした含み損を取引前に想定し、強制ロスカットにならないように資金を用意しなくてはいけない。
スワップポイント変動リスク
スワップポイントは増減するもので、2018年はメキシコペソ円の10万通貨保有で、月間スワップポイント5000円近くもらえたこともあったが、2020年1月では月間スワップポイント3000円以下のFX会社もある。メキシコ中央銀行による政策金利変更で、スワップポイントは変動する可能性があるため、中長期で運用を検討する場合はそのリスクも把握しておく必要がある。
メキシコペソスワップポイントで決めるFX会社の選び方
メキシコペソのスワップポイントを狙うFXの場合、FX会社を選ぶ際の注目ポイントは何だろうか。ここでは参考までにFX会社を選ぶうえでのポイントを紹介する。
【メキシコペソ取引用のFX会社を選ぶポイント(参考例)】
- 月間スワップポイント実績の高いFX会社
- 少額取引も可能なFX会社
- ポジションを未決済のままスワップポイントだけ引き出せるか
- スプレッドなどの取引コストは?
月間スワップポイント実績の高いFX会社
スワップポイントは日々変動するため、1日2日のスワップポイントで判断せず、月間のスワップポイントを見比べる方法もある。
FX会社のHPには直近の実績がわかるスワップポイントカレンダーを掲載しており、中には過去数か月、数年の実績を見られるFX会社もある(ヒロセ通商やSBI FXトレードのスワップカレンダーは数年分チェックできる)。
少額取引も可能なFX会社
少額の通貨で取引できるFX会社なら、用意する資金も少なくすることが可能。
また、1度に多額の買いポジションを保有するより、購入タイミングを分散することで平均購入金額を安くできれば、価格下落による含み損の額も軽減することに繋がる。そうした取引も小額取引で少しずつ買い増すことができるFX会社の方が実現しやすいだろう。
ポジションを未決済のままスワップポイントだけ引き出せるか
メキシコペソ円の買いポジションを決済せずに、スワップポイントだけを引き出せるFX会社もある。メキシコペソの売買益とは別にスワップポイントだけを定期的に引き出し、それを別のことに利用したいと考える人もいるだろう。
スプレッドなどの取引コストは?
メキシコペソのスワップポイントを狙う取引では、スプレッド(売値と買値の差)などの取引コストは気になるものではないだろう。毎日取引するようなトレードではなく、通貨量も低ければ、収益に大きく影響するほどのコスト額にならない可能性もある。
メキシコペソ円のスワップポイントでFX会社を厳選 おすすめは?
メキシコペソ円のスワップポイントを狙うFXをする場合、どのFX会社を選べばよいのだろうか。ここでは参考までに5社を厳選した。
FXプライム byGMO

スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで直近2か月分確認可能 | × | 〇 |
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで直近2か月分確認可能 | × | 〇 |
GMOインターネットグループの「FXプライム byGMO」はメキシコペソ円のスワップポイントを高い水準で提供している。2019年のメキシコペソ円の月間スワップポイント平均は約3770円であった。高いときには4000円を超えることも。FXプライムではメキシコペソ円を少額の1000通貨から取引できることも特徴で、他にもトルコリラ円や南アフリカランド円の取引も可能だ。
また、FXプライムは約定力も特徴で、デイトレードやスキャルピングといった短期トレーダー向けの環境も力を注いでいる。
ヒロセ通商

スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2008年以降の分すべて確認可能 | 〇 | × |
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2008年以降の分すべて確認可能 | 〇 | × |
「ヒロセ通商」もメキシコペソ円のスワップポイントを高水準で提供。2019年のメキシコペソ円スワップポイントは月平均3675円であった。ヒロセ通商は2008年以降のスワップポイントカレンダーを全通貨チェックでき、ヒロセ通商で取引できるトルコリラ円や南アフリカランド円といった他の高金利通貨のスワップポイント実勢も取引前に見ることが可能だ。
ヒロセ通商は取扱い通貨ペアが51種類と豊富で、取引量に応じて食品がもらえるキャンペーンも定期的に開催し、低スプレッド環境にも注力。ヒロセ通商も矢野経済研究所による調査を行っており、2019年の調査期間中は約定拒否0件、約定率100%の実績であった(※)。
※矢野経済研究所が実施した約2日間の特定時間で1400件におけるドル円の約定に関する調査
GMOクリック証券(くりっく365)
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2010年以降の分すべて確認可能 | × | 〇 |
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2010年以降の分すべて確認可能 | × | 〇 |
東京金融取引所の「くりっく365」が2016年にメキシコペソ円の取り扱いをスタートしてから、メキシコペソブームは訪れたように思える。「くりっく365」はいくつかのFX会社で取引可能で、GMOクリック証券はそのうちの1社。
「くりっく365」でのスワップポイントはFX会社共通で、GMOクリック証券では、手数料無料で「くりっく365」を利用できることが特徴(※)。
※くりっく365ラージについては別途手数料が発生
アイネット証券(ループイフダン)

スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで直近2か月分確認可能 | 〇 | 〇 |
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで直近2か月分確認可能 | 〇 | 〇 |
アイネット証券が提供する「ループイフダン」はメキシコペソ円のスワップポイントと売買差益を両方狙うことができる。自動売買のループイフダンでメキシコペソ円の取引をする場合、3STEPで運用を始められる。
取引通貨ペアにメキシコペソ円を選び、「買い」を選んで、利食い幅を設定するだけで運用はスタート。メキシコペソ円の価格下落による含み損を想定すれば、ループイフダンなら細かい値幅でも取引できるだろう。自動売買のループイフダンに関する詳細は下記記事を参照。
SBI FXトレード

スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2016年12月分以降すべて確認可能 | 〇 | 〇 |
スワップポイントカレンダー | ポジション未決済でのスワップポイント引き出し | ポジション未決済ならスワップポイントは非課税 |
HPで2016年12月分以降すべて確認可能 | 〇 | 〇 |
1通貨の超少額から取引できることが特徴の「SBI FXトレード」。メキシコペソ円のレートが、1メキシコペソ=5~6円程度なので、1000円程度からでも取引は可能。
SBI FXトレードもスワップポイントカレンダーを長期で見ることができるので、取引前に過去のスワップポイント実績をチェックしてみるといい。SBI FXトレードは低コスト環境へも注力しており、ドル円やユーロ円といった日本人に人気の高い通貨ペアのスプレッドは業界最狭水準。スワップポイント狙いのFX以外に、短期裁量取引用の口座としても利用できる。
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