FX裁量取引に関して、基礎やメリット・デメリット、自動売買との違いを本ページでは紹介する。
FX裁量取引とは
FX裁量取引は、トレーダー自身で「買い」「売り」の注文を発注し、利益確定や損切りの決済まで行う取引方法。近年は裁量FXとは別に、自動売買といった「FX会社のシステムに取引を任せる」手法も登場している。
FX会社は自動売買を提供する会社より、裁量取引の環境を提供する会社の方が多い。口座数や取引高で世界規模を誇るFX会社も多くは裁量取引系のFX会社である。
本サイトでは広義では裁量取引に含まれる「スワップポイント狙いのFX」は別のページで紹介する。
FX裁量取引のメリット
【FX裁量取引のメリット】
- 裁量取引は柔軟な取引が可能
- 裁量トレードの取引コストは自動売買より安い傾向にある
- 裁量取引はスワップポイント狙いや自動売買より小額で始められる
裁量取引は柔軟な取引が可能
FX裁量取引は柔軟性の高い取引方法といえる。例えば相場に影響を及ぼす経済指標が発表され、収益チャンスと思い取引をすぐに始めることもできる。
自動売買の場合は、中長期のトレード戦略となる場合が多いため、目先の相場から収益チャンスを拾うことには向いていないといえる。短期的にトレードを行う場合には裁量取引の方が始めやすいだろう。
裁量トレードの取引コストは自動売買より安い傾向にある
FX裁量取引の方がコストとなる「取引手数料」や「スプレッド(売値と買値の差)」は低い傾向にある。自動売買の場合、FX会社のシステムを介し、注文が行われるため、人件費等が裁量取引系のFX会社より余分に発生すると考えられる。
コストだけで考えると裁量取引に軍配が上がるものの、裁量取引のデメリットも把握した上で、どちらを選ぶかは検討したい。
裁量取引はスワップポイント狙いや自動売買より小額で始められる
FX裁量取引はスワップポイント狙いのFXや自動売買より少額の資金で始めることも可能。スワップポイント狙いや自動売買は中長期の運用戦略をとることが多く、短期的な相場変動に影響されないよう資金を裁量取引より多く用意することも。
短期的に少額で取引を行う場合は、裁量取引の方が始めやすいだろう。
FX裁量取引のデメリット
【FX裁量取引のデメリット】
- 欲や感情に影響されることがある
- トレード手法を学ぶ勉強時間も必要
欲や感情に影響されることがある
FX初心者の中には、含み損や含み益を前にして欲や感情に流され、想定外の行動をとり、失敗に繋がるケースも聞かれる。
FX裁量取引では「買い」「売り」といったポジションを保有してから決済するまでマニュアルで行うため、ポジションの損益を目にする機会が多くなるため、注意したい。
こうしたメンタルへの影響は、一度決めたトレードルールを守ることで、軽減することもできるだろう。例えば取引注文には「指値」や「逆指値」を必ず指定する、自動売買により規則的なトレードを行う方法などがある。
トレード手法を学ぶ勉強時間も必要
裁量取引はどのような方法で取引するか、その取引方法を学ぶ時間が必要となる。WEB記事や書籍で知識を得てから、体得するまでにも時間を要する可能性がある。
裁量取引のFX会社では、基本的にはデモ口座を利用でき、バーチャル通貨を用いて、ほぼ実際の為替レートで取引の練習を積むこともできる。デモトレードでトレード手法を試しておいたほうが賢明だろう。
FX裁量取引と自動売買の違い
FX裁量取引と自動売買にはどのような違いがあるのだろうか。特徴を簡単に比較する。
FX裁量取引と自動売買の特徴を比較
FX自動売買 | 裁量取引 | |
取引方法 | 設定通りにシステムがトレードする | 相場状況に応じて自身でトレードする |
特徴 | 規則的 | 柔軟性 |
取引コスト | やや高い | 低い |
勝敗に関連する要因 | 用意した設定・プログラムが相場にハマるかどうか | 体得した取引手法やメンタルコントロール |
FX自動売買 | 裁量取引 | |
取引方法 | 設定通りにシステムがトレードする | 相場状況に応じて自身でトレードする |
特徴 | 規則的 | 柔軟性 |
取引コスト | やや高い | 低い |
勝敗に関連する要因 | 用意した設定・プログラムが相場にハマるかどうか | 体得した取引手法やメンタルコントロール |
スペックだけに注目せず、自身に合うFXトレード方法を選ぶ
取引コストでは裁量取引が優れているものの、FX自動売買は規則的なトレードを実現しやすいため、メンタルへの影響を軽減することもできる。
FXトレーダーの中には、裁量取引も自動売買もどちらも使う人もおり、ケースバイケースで手法を使い分けることも可能だ。
また、裁量取引からFX自動売買に乗り換えてFXが勝てるようになった人もいれば、FX自動売買から裁量取引に変更して、勝ち始めた人もいるだろう。
最終的にどちらのFXトレードが合っているかは、自身の生活スタイルやこれまでの投資経験、資質などに応じて、変わると思われる。どちらの取引方法が適しているかを調べるために、デモトレードを活用して検討することもできるだろう。
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