FXデモトレードは仮想の資金をもとに取引できるので、実際のお金を失うリスクはゼロの状態で、FXが体験できる。ここではFXデモトレードができるFX会社やFXデモトレードのやり方・始め方、FX初心者がデモトレードを体験する上で意識しておきたいことを紹介する。
スマホアプリでデモトレードできる口座を4つ厳選
デモトレードのできるFX会社を4つ厳選。ここで紹介するデモ口座はスマホアプリでもトレード可能だ。FX自動売買のデモ口座に関しては、「FX自動売買のデモ口座の開設方法とデモ取引の始め方を紹介」も参考に。
サービス名 |
特徴 | スマホアプリで デモ取引 |
最低取引 通貨数 |
取扱い 通貨ペア数 |
新規口座開設キャンペーン | 取引手数料 |
(GMOクリック証券) |
■低スプレッド ■取引高は世界トップクラス |
〇 | 10000通貨 | 20種類 | 〇 | 無料 |
(DMM.com証券) |
■低スプレッド ■FX口座数トップクラス |
〇 | 10000通貨 | 20種類 | 〇 | 無料 |
(ヒロセ通商) |
■独自の食品キャンペーンが人気 ■高い約定力、低スプレッド、高スワップポイント |
〇 | 1000通貨 | 51種類 | 〇 | 無料 |
(外貨ex byGMO) |
■ヤフーグループのFX会社 ■低スプレッド |
〇 | 1000通貨 | 25種類 | 〇 | 無料 |
FXデモトレードのやり方・始め方
FXデモトレードは3ステップで始められる。
【FXデモトレードを始めるまでの3STEP】
- FX会社のデモ口座申し込みページにアクセス
- 名前、メールアドレスなどを入力
- メールアドレスに届いたID・PWを使いデモ口座にログイン
FX会社のデモ口座申し込みページにアクセス

FXデモ口座申し込み画面(画像はGMOクリック証券のHPより)
開設したいFX会社のデモ口座申し込みページにアクセスする。「(FX会社名) デモ口座」などとネット検索すれば、該当ページにたどり着くだろう。
名前、メールアドレスなどを入力
デモ口座開設には、名前(ニックネーム)やメールアドレスなどを登録する必要がある。住所入力や身分証明書の提出など、本番の口座開設では必要な情報までは求められないので、気軽に始められる。
メールアドレスに届いたID・PWを使いデモ口座にログイン
登録したメールアドレスに、デモ口座にログインするためにID・PWが送られるので、その情報をもとにデモ口座にログインする。デモ口座でログインできる先は、WEBブラウザ、PCダウンロードツール、スマホアプリなど、FX会社によって異なるので、各会社のデモ口座申し込み画面をチェックするといい。
FX初心者がデモトレードで意識したい5つのこと
デモトレードはバーチャル資金を使うので、実資金を減らすリスクゼロでFXを体験できるが、適当に取引するのではなく、次のステップであるリアルトレードに繋がるよう目的をもって取り組みたい。ここではリアルトレード前に体験しておきたいことをいくつかピックアップする。
【FX初心者がデモトレードで意識したい5つのこと】
- 取引量に対する損失額・利益額を把握
- 複数のポジションを保有した場合の損益変動幅を確認
- 特殊注文の使い方を知る
- メインで取引する通貨ペアを探す
- 取引戦略を立てる⇒戦略の実践
取引量に対する損失額・利益額を把握
デモトレードでは、どれくらいの取引量で、どの程度損失や利益が発生するのか試してみるといい。10000通貨、50000通貨、10万通貨など、大きな取引量でトライして、FXのリスク・リターンを体験する。
特に損失額は覚えておくといい。何気なく大きな取引量でトレードすると、大変な損失になるということを経験すれば、リアルトレードではそうした失敗を犯さないよう注意力が高まるかもしれない。また、損失額・利益額を知っておくと、リアルマネーではいくらの資金を用意するか、という点でも参考になる。
複数のポジションを保有した場合の損益変動幅を確認
複数ポジションによるトレードでの損益額の変動具合も確認しておこう。自己資金ではいったい何個のポジションを保有できるのか、デモトレードで見当をつけることも重要だ。
また、ひとつのポジションで取引する場合と複数のポジションで取引する場合の違いも実感しておきたい。10万通貨のポジションひとつで取引するより、20000通貨で5つのポジションを持つ方法とでは、戦略の幅もメンタルへの負担も変わってくる。
特殊注文の使い方を知る
IFD注文やIFDOCO注文、トレール注文といった特殊注文もデモトレードで試すことが可能。IFDOCO注文などレートを指定して取引できる注文方法は、FX初心者にとってリスク管理もしやすいといわれており、本番前にどう設定するのかを確認しておこう(参考:FXの基本注文方法を紹介 初心者向けの注文は?)。
また、FX会社によってはトレール注文など、使える注文方法の数が異なるので、そうしたFX会社のシステムに慣れる点においても、デモトレードで取引ツールを色々触っておくといい。
メインで取引する通貨ペアを探す
今後メインで取引できそうな通貨ペアの目星を立てることも可能だ。FX初心者の場合、取引する通貨ペアを手広く構えるよりも、トレードする通貨ペアを絞ることで、資金管理やリスク管理はしやすくなるだろう。例えばドル円やユーロドルといった世界で取引高の多い通貨ペアは初心者でも選びやすい(参考:FX初心者向け通貨ペアとは? 基礎知識とおすすめの選び方を紹介)。
取引する通貨ペアを絞り、その通貨ペアの変動にはどのような要素が関連しやすいのか、調べておこう(ニュースやその他通貨ペア、株や債券などの他の金融市場、など)。取引の戦略を立てる際に大いに役立つ。
取引戦略を立てる⇒戦略をもとにトレード
デモトレードの段階で、戦略を立てる⇒戦略をもとにトレードするということまでできれば、リアルトレードへの準備はほぼ整うだろう。
例えば下記のようなステップで戦略を考え、トレードを実行することも可能だ。
【戦略を立てて取引をするまでのステップ(参考例)】
- 上昇・下落のトレンドが明確に出ている通貨ペアを探す
- トレンド発生の理由を調べる
- そのトレンドは自分の取引方法・トレードスタイルで捉えられそうか確認
- 取引価格を検討し、最悪のケースを想定する
- トレードの実行
まずは(1)上昇もしくは下落のトレンドが明確に出ている通貨ペアを探し、(2)どのような理由でそのトレンドが発生しているのかを調べる。トレンドを調べるには、チャート分析を活用するといい。
次に(3)その通貨ペアのトレンドは自分の取引方法・トレードスタイルで捉えられるものかを考える。例えばデイトレードやスキャルピングといった短期トレードでは可能でも、サラリーマンのような取引時間を確保できない人には難しい、というトレンドもある。そのため、自分に合う取引方法やトレードスタイルを探すことも重要なので、デモトレードの段階で自分流の取引方法を探しておこう。
(1)~(3)までが大枠の取引戦略で、(4)はトレードの細かい部分。どの価格で取引するかは、FX自動売買の場合はそこまで厳密に考えることはないかもしれないが、裁量取引の場合は、チャート分析なども用いながら決める。
FX初心者は、特にリスク管理は厳重に行った方が良いので、「最悪、この価格にまでマイナスになったら撤退しよう」というルールを決めておこう。
FXデモトレードにおけるその他Q&A
FXデモトレードにおいてよくあるQ&Aも紹介する。
FXデモトレードは意味ない? リアルトレードに役立つのか
デモトレードは実際のお金で取引しない分、リアルトレードよりはメンタルへの影響は少なく、本番の取引には役立たないという考えもできなくはない。
しかし、「FX初心者がデモトレードで意識したい5つのこと」でも紹介したように、デモトレードで試すことを事前に決めておけば、リアルトレードにも活用できることはある。なんとなくデモトレードで練習したという気になっているFX初心者は、リアルトレードでもうまく成功しないだろう。
FXデモトレードのレバレッジは?
FXデモトレードのレバレッジは本番取引同様、最大25倍で取引できる。個人口座のレバレッジは最大25倍までとなっているが、法人口座の場合、レバレッジの条件はFX会社ごとに異なるので、口座開設を検討しているFX会社のHPなどで詳細を確認するといい。
FXデモトレードは土日も取引できる?
為替相場は土日に動いていないため、基本的にトレードできないが、取引画面に入ることは可能なので、取引ツールを触ることはできる(メンテナンス時間を除く)。
中にはヒロセ通商のように、仮想レートを配信し、土日でも取引できるようなデモトレード環境を提供しているFX会社もある。
FXデモトレードの使用期限は? いつまで使用できる?
デモトレードの使用期限はFX会社によって異なるが、1か月前後が多い。使用期限が過ぎた場合、再度デモ口座への申し込みが基本的には可能である。
FXの基礎知識に関する関連記事
FXの基礎知識に関する関連記事
FXとは?
FX初心者向けのトレード関連記事
FX会社比較