欲しいモノよりどりみどり! 3月のカタログギフト株主優待5選
公開日:2018年3月10日 20:00
最終更新日:2020年7月3日

株主優待には興味があるが、欲しいものとは微妙に違う……。そんな不満を感じている人はいないだろうか。そういう投資家に向いているのが、近年増加傾向にあるカタログギフト優待だ。バリエーションや選べる品数には各社で差があるが、グルメ商品を中心に企業によっては雑貨なども選択できる。また、毎回異なる品物を選べるので飽きる心配がないうえ、一定期間以上の継続保有でカタログの内容がグレードアップするケースや、高い配当利回りを維持する企業もあり、長期で保有する楽しみが大きいのがメリットだ。
総合リースのオリックス(8591)は、全国の取引先が扱う商品を厳選したオリジナルカタログが贈られる。3年以上継続保有で内容がグレードアップするうえ、配当利回りも3%超と長期保有に向く銘柄。優待愛好家の多くが保有する定番の優待銘柄のひとつだ。
カタログギフト優待はコストもかさむことから年1回とする企業がほとんどだが、日本管財(9728)は年2回送ってくれる貴重な銘柄だ。しかも3年以上継続保有すると2000円相当のカタログギフトが3000円相当に増額されるので、こちらも長期保有が有利となる。
KDDI(9433)は、同社が展開する物販サービス「au WALLET Market」で取り扱う全国47都道府県のグルメ品から選択できるカタログギフトだ。5年以上継続保有すると額面が3000円から5000円に増額され(100株保有の場合)る。配当利回りも3%超と、保有する楽しみが大きい。
日本エスリード(8877)は配送月が限定された旬の果物や農産物のほか、お菓子やハム、加工品などから選べる。前年のカタログはウェブサイトで公開されており、どんなものを選べるか、その傾向は投資する前から確認可能だ。
新晃工業(6458)の優待品は1000円分の図書カードだが、1年以上継続保有すると3000円相当のカタログギフトに切り替わる。
以下に、これらの銘柄のデータを紹介する。2018年3月の権利を得るには3月27日(火)までに株を購入しておこう。
●オリックス(東証1部・8591)
総合リース会社。 銀行、保険なども展開し事業多角化。
【優待内容】100株以上:オリックスグループの全国の取引先が扱う商品を厳選したカタログギフト(継続保有3年以上で内容がグレードアップ)(権利確定日:3月末、年1回、このほかレンタカーやカーシェア、レジャー施設などの割引が受けられる株主カードが年2回)
●日本管財(東証1部・9728)
ビルの総合管理を手がける。
【優待内容】100株以上:2000円相当のカタログギフト(継続保有3年以上で3000円相当に増額)(権利確定日:3月末、9月末、年2回)
●KDDI(東証1部・9433)
auブランドの携帯サービスなどを展開する総合通信大手。
【優待内容】100株以上:3000円相当の「 au WALLET Market」商品カタログギフト(5年以上継続保有で5000円相当に増額) 1000株以上:同5000円相当(5年以上継続保有で1万円相当に増額)(権利確定日:3月末、年1回)
●日本エスリード(東証1部・8877)
関西のマンションデベロッパー。
【優待内容】100株以上:3000円相当のカタログギフト(権利確定日:3月末、年1回)
●新晃工業(東証1部・6458)
業務用空調機器メーカー。ビル管理も手がける。
【優待内容】100株以上:1000円分の図書カード、1年以上継続保有で3000円相当のカタログギフトに 1000株以上:同、1年以上継続保有で5000円相当のカタログギフトに(権利確定日:3月末、年1回)
文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)