図書カードから電子書籍チケットまで 読書家注目の3月株主優待5選
公開日:2018年3月13日 20:00
最終更新日:2021年3月2日

金券や食品などさまざまなプレゼントやサービスを受け取ることができる株主優待。最近では、本が贈られたり、電子書籍配信サイトで使える優待も増えてきた。3月の株主優待の中から、本好きなら注目したい5銘柄を紹介する(株価、データは3月上旬現在)。
コミック中心の電子書籍レンタルサイト「Renta!」を運営するパピレス(3641)では、同サイトで使える1万800円分ものチケットと引き換え可能なギフトコードが贈られる。金額が大きいので、コミック好きにはかなり使える優待だ。
60万冊以上のラインナップを誇る電子書籍配信サイト「ebookjapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパン(3658)も、同サイトで使える図書券を株主優待として贈っている。10万円以下で投資できるうえ、1年以上保有すると倍額、3年保有すると3倍になる(100株保有の場合)ので、長期保有向きの銘柄だろう。
電子書籍より「紙の本」派なら、カドカワ(9468)。KADOKAWAが刊行する文庫本や単行本など書籍3冊をカタログから選べるほか、DVDや映画前売り券なども選択可能だ。書籍のジャンルは幅広く、選ぶ楽しさもありそう。1年以上の継続保有が条件となるが、3年以上継続保有するとさらに書籍2冊を追加できるなど、長期保有株主には手厚い内容となっている。
地図やガイドブックに強い出版社の昭文社(9475)も、自社出版物を優待品として送っている。株主が住む地域の道路地図と旅行関連の本をセットにするケースが多いようだ。
書店で欲しい本を選びたいなら図書カード銘柄がおすすめ。興銀リース(8425)は3000円の図書カードを贈っており、1年以上保有すれば4000円に増額される。
以下に、これらの銘柄のデータを紹介する。2018年3月の権利を得るには3月27日(火)までに株を購入しておこう。
●パピレス(東証ジャスダック・3641)
電子書籍販売、配信を手がける。
【優待内容】100株以上:電子書籍レンタルサイト「Renta!」で使えるチケットと交換可能なギフトコード1万800円分(権利確定日:3月末、年1回)
●イーブックイニシアティブジャパン(東証1部・3658)
電子書籍配信を手がけるヤフーの子会社。
【優待内容】100株以上500株未満:自社運営電子書籍販売サイトで利用可能なeBook図書券1080円分 500株以上2000株未満:同2160円分 2000株以上:同3240円分(1年以上3年未満継続保有で1080円分追加、3年以上継続保有で2160円分追加、権利確定日:3月末、年1回)
●カドカワ(東証1部・9468)
出版大手KADOKAWAと動画サイトのドワンゴが経営統合して誕生。
【優待内容】100株以上:KADOKAWAの書籍3冊、DVD・ブルーレイセット、映画前売り券2枚、電子書籍購入ポイント3000円分、グッズ1点から選択(1年以上継続保有が条件、3年以上継続保有で書籍2冊か映画前売り券、電子書籍購入ポイント1500円分のいずれかを追加、権利確定日:3月末、年1回)
●昭文社(東証1部・9475)
「マップル」など地図やガイドブックが主力の出版社。
【優待内容】100株以上:自社出版物(権利確定日:3月末、年1回)
●興銀リース(東証1部・8425)
みずほ系の総合リース会社。
【優待内容】100株以上:3000円相当の図書カード(1年以上継続保有で4000円に増額、権利確定日:3月末、年1回)
文■森田悦子(ファイナンシャルプランナー/ライター)