安値圏の鳥貴族も!少額投資銘柄が多い7月の注目株主優待5選
公開日:2018年7月5日 20:00
最終更新日:2018年7月13日

過去の値動きを見ると7月の日経平均株価は横ばいの傾向が強く、株主優待を実施する企業も少ない。投資家には退屈な1か月に感じるかもしれないが、実は少ない投資でお得な優待を実施する「プチプラ」優待が目立つのが特徴だ(以下、投資金額は7月上旬時点)。
ジュエリー製造販売のクロスフォー(7810)は、4500円相当の自社製品「ダンシングストーン」を贈る株主優待をこの夏からスタートさせる。これは同社が特許を持つ、まるで石が踊っているように揺れる宝石のセッティング技術を活用したジュエリーで、身につけているときに小刻みに揺れながら輝きを放つ。この優待は100株、わずか4万円台の投資金額で得られる。優待発表直前の株価が350円前後だったので、その水準までの「権利落ち」(権利獲得日に翌日に株価が大きく下落すること)はあるかもしれないが、あえてこの権利落ちを狙って長期保有する戦略もありそうだ。

ジュンク堂書店などを展開する丸善CHIホールディングス(3159)も、3万円台の投資金額で1000円分の商品券がもらえる。ハウスウエディングのブラス(2424)も、800円台の投資で1000円分のクオカードが贈られる。
これらの銘柄に比べると投資金額が少々高くはなるが、均一価格で人気の焼き鳥チェーンを運営する鳥貴族(3193)は、株価は最低単元が25万円前後と2017年春以来の安値圏に来ており、投資のハードルは下がってきた。そのほか、稲葉製作所(3421)は、図書カード銘柄として定番だ。
以下、7月に権利獲得できる優待の中から、注目銘柄のデータを紹介しよう。2018年7月の権利を得るには7月26日(水)までに株を購入しておこう。
●クロスフォー(東証ジャスダック・7810)
ジュエリーやジュエリーパーツの製造販売。
【優待内容】100株以上:4500円相当の自社製品(権利確定日:7月末、年1回)
●丸善CHIホールディングス(東証1部・3159)
丸善ジュンク堂などの書店を展開。
【優待内容】100株以上500株未満:自社店舗で使える商品券1000円分 500株以上2000株未満:同2000円分 2000株以上3000株未満:同3000円分 3000株以上4000株未満:同4000円分 4000株以上5000株未満:同5000円分 5000株以上:同6000円分(権利確定日:7月末、年1回)
●ブラス(東証1部・2424)
東海地盤にゲストハウスウェティング事業を展開。
【優待内容】100株以上:1000円分のクオカード、10万円相当の披露宴割引券(権利確定日:7月末、年1回)
●鳥貴族(東証1部・3193)
全メニュー一律価格の焼き鳥チェーン「鳥貴族」を展開。
【優待内容】100株以上300株未満:1000円分の食事券 300株以上500株未満:3000円分の食事券 500株以上:5000円分の食事券(権利確定日:7月末、1月末、年2回)
●稲葉製作所(東証1部・3421)
鋼製物置のトップメーカー。オフィス家具も手がける。
【優待内容】100株以上300株未満:1000円分のオリジナル図書カード 300株以上:同3000円分か、毎年異なる地域の特産品を選択(7月のみ)、1000株以上:1000円分のオリジナル図書カード(1月のみ)(権利確定日:7月末、1月末、年2回)
文■森田悦子(ファイナンシャル・プランナー/ライター)