買い物などで付与されるポイントを「株投資」に活用できるサービスが続々登場している。本記事では近年注目の「ポイント投資」について、初心者向けに仕組みや特徴、ポイントで株投資できるサービスの比較、投資のコツまで徹底解説する。
ポイント投資とは? 概要を簡単に解説
ポイント投資とは、Tポイントや楽天ポイント、dポイントなど、各企業がサービスの利用者に対して還元しているポイントで資産運用をするサービス。
これまでポイントの活用方法は買い物や商品との交換がメインだったが、株式投資や投資信託などの「資産運用」が選択肢に加えられたことで、ポイントの用途は広がったといえろうだろう。
ポイント投資ができる主要会社を比較
ポイント投資が可能な会社を下記にピックアップ。各会社の詳しい情報についてはのちほど解説する。
実際に商品を 購入するタイプ |
(LINE証券) |
詳細⇒ |
(SBIネオモバイル証券) |
詳細⇒ | |
(楽天証券) |
詳細⇒ | |
(インヴァスト証券) |
詳細⇒ | |
疑似投資タイプ | (ドコモ) |
詳細⇒ |
(楽天グループ) |
詳細⇒ | |
(クレディセゾン) |
詳細⇒ |
商品購入 |
(LINE証券) |
詳細 |
(SBIネオモバイル証券) |
詳細 | |
(楽天証券) |
詳細 | |
(インヴァスト証券) |
詳細 | |
疑似投資 |
(ドコモ) |
詳細 |
(楽天グループ) |
詳細 | |
(クレディセゾン) |
詳細 |
ポイント投資の仕組み
各社発行のポイントを運用原資として投資を行う「ポイント投資」。各社さまざなかたちで、ポイントによる資産運用サービスを実現した。
ポイント投資は「実際に金融商品を購入するタイプ」と「疑似投資サービス」の2種類ある
先ほどの「ポイント投資ができる主要会社」一覧のとおり、ポイント投資は「金融商品を購入するタイプ」と「疑似的に投資を体験できるサービス」の2種類ある。
「金融商品を購入するタイプ」はポイントを現金化し、それを元手に金融商品(株や投資信託)を実際に購入できる。一方で、「疑似投資サービス」の場合は、実際の金融商品と“似た値動き”をする指標に対して、ポイントを原資に投資を行い、その対象が値上がりすることで得られた差分はポイントとして還元される仕組み。金融商品を保有するわけではないが、投資対象は資産運用会社とも提携した本格的な指標なので、本来の投資に近い体験はできる。
どちらのサービスも「従来の投資」よりはハードルを下げ、投資未経験者の一歩を踏み出しやすくしたいえる。その他に各サービスに関する仕組みなどをもう少し詳しく知りたい人は下記タブを開いてチェックしてほしい。
ポイント発行会社×証券・資産運用会社
dポイントを発行するNTTドコモのような「ポイント発行会社」と証券会社や資産運用会社(ロボアドバイザーなど)が連携してポイント運用サービスが可能になった。楽天ポイントのようにグループ会社に証券会社を持つ会社もある。
【ポイント発行会社×証券・資産運用会社】
- ■LINEポイント×LINE証券(LINEグループ)
- ■dポイント×THEO(NTTドコモ×お金のデザイン)
- ■楽天ポイント×楽天証券(楽天グループ)
- ■永久不滅ポイント×MSV(クレディセゾン×マネックス・セゾン・バンガード)
- ■dポイント×THEO
(NTTドコモ×お金のデザイン) - ■楽天ポイント×楽天証券
(楽天グループ) - ■永久不滅ポイント×MSV
(クレディセゾン×マネックス・セゾン・バンガード)
【ロボアドバイザーとは?】
ロボアドバイザーは、いくつかの質問に答えるだけで、自分に合う資産運用プランの提案から売買までを任せられるサービス。「ロボアド」と呼ばれることもある。2016年以降、フィンテック(FinTech)ベンチャーや証券会社からリリースが相次いだ。
クレジットカードと紐づいたサービス
ポイントはクレジットカードの利用により付与されることも多く、証券会社がクレジットカード会社と連携して、独自カードを発行し、ポイントによる資産運用を可能にするタイプもある。
【クレジットカードと連携しやすいポイント投資】
- ■dカード(dポイント還元:NTTドコモ)
- ■ヤフーカード(Tポイント還元:Yahoo! JAPAN)
- ■セゾンカード(永久不滅ポイント還元:クレディセゾン)
- ■楽天カード(楽天ポイント還元:楽天グループ)
- ■インヴァストカード(インヴァストカードポイント還元:インヴァスト証券)
- ■MATSUI SECURITIES CARD(松井証券ポイント還元:松井証券)
- ■StockPointカード(STOCKPOINT還元:STOCKPOINT)
- ■dカード
(dポイント還元:NTTドコモ) - ■ヤフーカード
(Tポイント還元:Yahoo! JAPAN) - ■セゾンカード
(永久不滅ポイント還元:クレディセゾン) - ■楽天カード
(楽天ポイント還元:楽天グループ) - ■インヴァストカード
(ポイント還元※:インヴァスト証券) - ■MATSUI SECURITIES CARD
(松井証券ポイント還元:松井証券) - ■StockPointカード
(STOCKPOINT還元:STOCKPOINT)
「運用はお任せ」系のサービスが多い
ポイントによる運用は「ロボアドバイザー」や「投資信託」「自動売買」といった「お任せ系の資産運用」が多い。自分で株式を売買する、となると手間を要するが、ポイント投資に関してはその心配は少ない。
【運用お任せ系のポイント投資】
- ■dポイント(投資信託)
- ■永久不滅ポイント(投資信託)
- ■楽天ポイント(投資信託)
- ■インヴァストカードのポイント(独自の自動取引システム)
- ■松井証券ポイント(投資信託)
- ■dポイント
(ロボアドバイザー) - ■永久不滅ポイント
(投資信託) - ■楽天ポイント
(投資信託) - ■インヴァストカードのポイント
(独自の自動取引システム) - ■松井証券ポイント
(投資信託)
ポイントで株投資できる最新サービスを6社厳選
ショッピングやクレジットカードの利用で貯めたポイントで株投資ができる最新のサービスを6社厳選し、紹介する。
【株投資ができる最新サービス6社】
- LINEポイント投資
- Tポイント投資
- 楽天ポイント投資
- ドコモdポイント投資
- セゾンポイント投資
- インヴァストカードポイント投資
LINEポイント投資
LINEのアプリから株や投資信託買える「LINE証券」でもポイント投資が可能。1LINEポイント=1円で、株や投資信託を取引する元手に活用できる。また、数百円程度の少額から株を購入できる点も初心者には嬉しいサービスだろう。
【LINEポイント投資の特徴】
- 数百円程度の少額から株を購入できる
- クイズに答えて「最高3株分の購入代金」がもらえるキャンペーンも
数百円程度の少額から株を購入できる
LINE証券は1LINEポイント=1円として、数百円程度の少額から株を購入できる。いつものLINEアプリからさくさく取引できることも強みで、株を初めて買うという投資初心者にとっても、スタートまでのハードルは低く感じるだろう。
クイズに答えて「最高3株分の購入代金」がもらえるキャンペーンも
LINE証券では、「最高3株分の購入代金」がもらえるキャンペーンを実施中。2問の簡単なクイズに正解できれば、3株分の購入代金をもらえる。LINE証券は口座開設をスマホで完結することも可能で、最短翌営業日で取引できる点も特徴。
さっそくLINE証券の口座開設を検討してみたいという人は、赤いボタンからLINE証券公式サイトで詳細をチェック。
Tポイント投資
2019年11月末時点、7000万人超のアクティブユーザー数を誇る「Tポイント」の投資サービスが登場。ネット証券大手のSBI証券のグループ会社「SBIネオモバイル証券」でTポイント投資は可能だ。2020年3月には30万口座を突破した。
【Tポイント投資の特徴】
- 1株単位(数百円程度から)の少額で株を購入できる
- シンプルな画面で、わかりやすい操作性
- 株主優待・配当も受けられる
Tポイント投資は1株(数百円)で株を買える
Tポイント投資は、1Tポイント=1円として、1株単位の少額から株を購入できる。500円以下の株式銘柄も豊富で、知名度の高い企業も多いため、株未経験者、投資初心者が「自分の知っている企業の株を試しに買う」ということも可能。
Tポイント投資でも株主優待・配当を受けられる
Tポイント投資でも、「株主優待」や「配当」の権利はもらえる。株主優待の銘柄をピックアップしているコンテンツがあるので、優待内容や優待を受けられる株数はそこをチェックしてみるといい。
Tポイント投資は期間限定ポイントも利用可能
Tポイントの期間限定ポイントは「期間固定ポイント」と呼ばれ、SBIネオモバイル証券から発行された期間固定ポイントを利用して、株を買うこともできる。Tポイント活用の際は、期間固定ポイントから優先的に使用される。
楽天ポイント投資
楽天ポイントは、保有したことがある人も多いだろう。楽天ポイントによる投資は、「楽天証券から投資信託や国内株式を購入する方法」と「疑似投資サービスでポイントが増減する種類」と2タイプある。
【楽天ポイント投資の特徴】
- 「投信・株式を買うタイプ」と「疑似投資サービス」の2種類を用意
- 100ポイント(100円)から投資信託を買うことができる
- 楽天カードの利用でポイントはさらに貯めやすく
- 投資信託の保有でもポイントは貯まる
楽天ポイント投資はNISA口座で使える
楽天証券の「NISA口座」「つみたてNISA口座」でもポイントにて投資することができる(現時点でジュニアNISA口座は対象外)。
楽天のポイント投資は積立もできる
ポイントは少しずつ積み立てながら投資することも可能。楽天証券の「投信積立」というサービスにて、100ポイント以上であれば1ポイント単位で申し込みできる。
また現金と併用した積立投資もできるので、たとえば現金2000円+1000ポイントといった組み合わせでの運用も。
投資信託を保有する間も楽天ポイントは貯まる
投資信託の保有額が50万円以上になると、楽天ポイントがもらえる。年間で最大12000ポイントまで貯めることが可能。ポイントが貯まる対象銘柄はこちら。
【保有残高に対する月間のポイント付与額】
- ■50万円以上~200万円未満:50ポイント
- ■200万円以上~400万円未満:100ポイント
- ■400万円以上~600万円未満:150ポイント
- ■600万円以上~800万円未満:200ポイント
- ■800万円以上~1000万円未満:300ポイント
- ■1000万円以上~2000万円未満:500ポイント
- ■2000万円以上:1000ポイント
楽天カードの利用で楽天ポイントはさらに貯まりやすく
年会費 | ポイント還元率 | 対応ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
海外旅行傷害保険、盗難保険 |
あり |
年会費 | ポイント 還元率 |
対応 ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
海外旅行傷害保険 |
あり |
ドコモdポイント投資
ドコモの携帯ユーザーなら、dポイント保有者は多いだろう。使い道に困っていた人が多かったのか、投資サービスのリリースから1か月以内に、利用者10万人を超え、運用総額が2億ポイントにもなった。記事更新時点では50万人の利用者数を突破。
【ドコモdポイント投資の特徴】
- 100ポイントから投資が可能
- dカードの利用でポイントはさらに貯めやすく
- ロボアドバイザー「THEO」と連携
dポイント投資の仕組み
dポイント投資では「おまかせ運用」と「テーマ運用」の2つの運用方法がある。それぞれのコースの金融商品の価格変動にあわせて、ポイントが増減するという仕組み。ポイントの増減は平日17時ごろ更新予定(土日は増減しない)。
【dポイント投資2つのコース】
- おまかせ運用
-
「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類ある。アクティブコースは、債券よりも株式に大きく比重を置き、高いリターンを目指すコースで、バランスコースは株式よりも債券にやや比重を置き、安定したリターンを目指すコース。
- テーマで運用
-
テーマに沿ったETF(上場投資信託)で運用できる。テーマは「日経225」「新興国」「コミュニケーション」「生活必需品」「ヘルスケア」「金」「クリーン・エネルギー」「米国大型株(THEO+ docomoに口座開設した人限定)」など。
dポイント投資の手数料
dポイントによる投資において、利用手数料はかからない。
dカードの利用でdポイントはさらに貯まりやすく
年会費 | ポイント還元率 | 対応ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
VISA、Master |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
携帯紛失盗難・修理保険、盗難保険 |
あり |
年会費 | ポイント 還元率 |
対応 ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
VISA、Master |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
携帯紛失盗難・修理保険 |
あり |
セゾンポイント投資
クレディセゾン関連のカードは日本でもトップクラスの保有者数を誇り、セゾンが提供する「永久不滅ポイント」を持つ人も多いだろう。セゾンのポイント投資は2018年7月時点で、15万人以上のユーザーが体験しており、総運用金額は10億円分以上。
【セゾンポイント投資の特徴】
- 1ポイントから投資が可能(チャージは100ポイントから)
- 投資信託運用コースは4タイプ
- セゾンカードの利用で永久不滅ポイントが貯まる
セゾンポイント投資(投資信託)の仕組み
セゾンの投資は「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問」の投資信託の基準価額に連動することで、ポイントが増減する。
【セゾンポイント投資6つのコース】
- 日本株(TOPIX)コース
-
東証株価指数(TOPIX)の数値と連動するコース。東証1部上場銘柄すべての価格の平均値となるTOPIXは日本株市場が好調なら上昇する。
- アメリカ株(VOO)コース
-
S&P500という指数の数値に連動するコース。S&P500はニューヨーク証券取引所などに上場する大型株500銘柄をもとに算出した株価指数。アメリカ株式市場の時価総額の8割近くを占めるため、アメリカの株式市場が好調なら上昇する。
- アクティブコース
-
投資対象を国内外株式(約7割)にしたコース。海外の方が多く、なかでも北米の比率が多い。マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運用する「MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)」の投資信託と連動。詳細はこちら。
- バランスコース
-
投資対象を債券中心としたコース。マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が運用する「MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)」の投資信託と連動。詳細はこちら。
- 資産形成の達人コース
-
投資対象は国内外の株式がメインのコース。セゾン投信が運用する「セゾン資産形成の達人ファンド」の投資信託と連動。投資比率は北米・欧州・日本の順で高く、比率は44.5%、26.9%、11.9%(2019年6月28日時点)。詳細はこちら。
- グローバルバランスコース
-
世界30か国以上の株式と10か国以上の債券に分散投資するコースで、株と債券の比率は50:50(2019年6月28日時点)。セゾン投信が運用する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の投資信託と連動。詳細はこちら。
株式に投資できるコース
セゾンポイント投資は、StockPointが提供するサービスと連携し、株銘柄への投資も可能。永久不滅ポイントの1ポイントを対象銘柄のストックポイント(4ポイント)に交換し、その銘柄のポイントが対象株価と連動し、増減する仕組み。ストックポイントから永久不滅ポイントに交換する際は、ストックポイント5.1ポイント⇒永久不滅ポイント1ポイントとなる。
【永久不滅ポイントで投資可能な株銘柄】
- ■カルビー
- ■日清食品
- ■ホンダSP
※2020年7月7日時点
セゾンポイント投資は積立投資も可能
セゾンのポイント投資は積立投資が可能。ポイント運用口座の「つみたて」から、積み立てしたいコースとポイント数を設定すれば、毎月25日(土日祝など市場が休場の場合、翌営業日)に自動で購入する。
セゾンカードの利用で永久不滅ポイントが貯まる
年会費 | ポイント還元率 | 対応ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
0.5%~ (利用額1000円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
オンラインプロテクション |
あり |
年会費 | ポイント 還元率 |
対応 ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額1000円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
オンラインプロテクション |
あり |
インヴァストカードポイント投資
インヴァストカードはインヴァスト証券というオンライン証券会社が提供するクレジットカード(発行はJACCS)。
インヴァストカードは、ポイントを毎月自動で「現金化」し、自動で「投資を行う」ことが特徴。ポイントを失効する心配がないため、「今までポイントを無駄にしてきた」「ポイントの管理・交換などが面倒で有効活用できない」という人から注目を集めている。
インヴァストカードのポイント投資の仕組み
インヴァストカードは利用額の0.5%(利用額200円につき⇒1ポイント還元)を毎月現金化し、インヴァスト証券の「マネーハッチ」というサービスを通して、ETF(上場投資信託)へ自動で投資する仕組み。インヴァストカードにはゴールドカードもあり(インヴァストゴールドカード)、こちらは還元率が0.75%(利用額400円につき⇒3ポイント還元)。
ETFは他のポイント投資サービスでも利用されているが、インヴァスト証券の場合、「独自の自動売買システム」を採用。通常は価格下落時は上昇するまで待つしかないが、下落したところでも設定に応じて「自動で買い⇒上がったら自動で売る」という取引を行うため、ただ保有するよりも効率よく運用ができる。
投資先は4種(8パターン)から選べる
投資先は大きく「世界株ETF自動売買」「S&P500ETF自動売買」「日経225ETF自動売買」「高利回り社債ETF自動売買」の4種類から選べ、それぞれレバレッジをかけたパターンを含めると、合計8パターンの投資先から選べる。デフォルト設定では、「世界株ETF自動売買」の銘柄に投資される。
【インヴァストカード 投資銘柄4種】
- 世界株ETF自動売買
-
世界各国の株式へ分散投資するタイプ。詳細は、「iシェアーズ MSCI ACWI ETF」というETF銘柄を運用するもので、このETFは世界40か国以上、計2000銘柄以上に分散投資する銘柄。レバレッジをかけた「世界株ETF自動売買1.5倍」もあるが、積立金額が10000円以上にならないと選べない。
- S&P500ETF自動売買
-
アメリカを代表する500の銘柄で構成される指数「S&P500」と連動する銘柄に投資する。詳細は「SPDR S&P500 ETF」というETF銘柄へ投資するもので、アメリカの株式市場全体に投資をするというイメージ。レバレッジをかけた「S&P500ETF自動売買1.2倍」もあるが、積立金額が10000円を超えないと利用できない。
- 日経225ETF自動売買
-
日経平均の連動を目指す「日経225連動型上場投資信託」に投資をする。他のコースよりも価格変動率が高くなるため、アグレッシブなスタイルといえるだろう。こちらもレバレッジをかけた「日経225ETF自動売買1.2倍」があるが、積立金額が10000円を超えないと利用できない。
- 高利回り社債ETF自動売買
-
海外の社債銘柄を投資対象とするタイプ。詳細は世界の約1000もの高利回り社債(ハイイールド債)に投資する「iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF」というETF銘柄。レバレッジをかけた「高利回り社債ETF自動売買2倍」は積立金額が10万円を超えないと利用できない。
インヴァストカードは積立投資も可能
インヴァストカードは銀行引き落としによる「積立投資」も可能で、引き落とし手数料は無料。「ポイントで貯めた原資+銀行引き落とし積立」の組み合わせで運用もできる。
インヴァストカードの概要
年会費 | ポイント還元率 | 対応ブランド |
---|---|---|
初年度無料 (翌年も1度利用すれば無料) |
0.5%~ (利用額200円 |
VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
旅行保険、盗難保険 |
あり |
年会費 | ポイント 還元率 |
対応 ブランド |
---|---|---|
初年度無料 (翌年も1度利用すれば無料) |
0.5%~ (利用額200円 |
VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
旅行保険 |
あり |
ポイント投資 税金
税制上は、ポイント投資に関する立ち位置はまだ明確になっていない。記事最終更新日時点では、サービスを利用したことでもらうことができるポイントやマイルなどは、一時所得と考えられている。
一時所得とは、「営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の所得で、労務や役務の対価としての性質や資産の譲渡による対価としての性質を有しない一時の所得」とされている(国税庁HPより抜粋)。懸賞や福引の商品や法人から贈与された金品、競馬や競輪の払戻金などが一時所得だ。
例)ドコモポイント投資などの税金
ドコモのポイント投資のように「ポイントを原資としてポイントの増減がする」場合、一時所得として扱われる。一時所得の税額を算出する場合の計算式は以下。
この計算式が意味しているのは、最高50万円が非課税になるということだ。ポイントのまま運用している場合は実質非課税になるが、多くのポイントを保有する場合は、税理士などに相談した方が賢明だろう。
例)LINEポイント投資、Tポイント投資、楽天ポイント投資などの税金
LINEポイント投資やTポイント投資、楽天証券のポイント投資のように「ポイントを一度現金に交換してから運用を行う」場合には、一時所得としてではなく、株式等の譲渡益として課税が行われる。
利益に対して所得税15%、住民税5%を加えた20%(2037年までは復興所得税2.1%が所得税に上乗せされるため正確には20.315%)が徴収されることになる。
ポイント投資のコツ
ポイント投資のコツは下記2点。
- (1)利用する運用サービスの把握
- (2)何に投資するかの概要を把握
【ポイント投資のコツ】
運用サービスを把握することはそこまで難しくない。多くは「お任せ系の投資」のため。「何に投資するのかの“概要”を把握」することはとても重要だ。そこまで難しくないことだが、見慣れない用語が並ぶと面倒と思う人が多い。
投資する前に把握することが手間と感じるならば、少額のポイントで始め、興味が湧いてから本ページの内容を参考に知るという進行でも遅くはないだろう。大まかに投資先を把握するだけで、利益や得られる投資経験は変わるだろう。ポイントで何に投資できるのか、その銘柄について見ていく。
何に投資するかの概要を把握
ポイントの投資先は大きくわけて「投資信託」もしくは「ETF」の2種類。投資信託とETFについて
【投資信託とETFについて】
- (1)投資信託
-
投資信託には、大きく分けて「アクティブファンド」「インデックスファンド」の2つのタイプがある。
- ――アクティブファンド:
- 一般的にイメージされる投資信託で、プロのファンドマネージャーに売買を任せる、というもの。
- ――インデックスファンド:
- 日経平均やNYダウなどの指標と同じ動きをするように作られた投資信託。パッシブファンドとも呼ばれる。インデックスファンドはアクティブファンドよりも価格の上下を把握しやすい銘柄が多いことも特徴。
- (2)ETF
-
ETFは上場投資信託といわれ、インデックスファンドと同じように、指数と同じ動きをするよう作られた商品。投資信託と大きく異なるのは、市場が開いている時間なら、価格がリアルタイムに変更する点(投資信託は基本的に1日1回)。
【ETF豆知識】
ETF市場は世界中で急拡大している。2015年末段階で、世界に5500本以上のETFが上場しており、その運用資産残高は約3兆米ドルとなっている。日本取引所グループによると、2013年の国内ETFの売買代金は約16兆円、2015年には約61兆円に増えるなど、国内のETF市場も拡大傾向にある。
ETFは世界中の機関投資家が運用の主力商品として活用していることからも、金融商品における優位性がわかるだろう。国内では日銀や生保、損保などがETFを使って資金運用をしており、海外では米国最大の公的年金基金「カルパース」が巨額の資金をETFで運用している。
投資信託・ETFの銘柄のタイプは4つ
投資信託・ETFには具体的にどんな銘柄あるのだろうか。銘柄名をピックアップしても初心者にはわかりにくいと思うので、ここではざっくりと投資信託・ETFでどんな投資ができるのか紹介する。
【投資信託・ETFの銘柄のタイプ】
- (1)株式に投資する銘柄
-
株式に投資する投資信託やETFは多い。インデックス(指数)に投資する銘柄の場合、1つの株銘柄ではなく、複数の株銘柄に投資するため、「どの株式市場」に「どれくらいの規模感で投資するのか」を見ると、おおよそ銘柄の性格はつかめる。
(例)
「S&P500の指数と連動する投資信託やETF」
↓
「アメリカの株式市場」の「時価総額の約8割をカバーするほどの株銘柄」に投資<株式に投資する銘柄のタイプ>
■先進国の株式市場に投資する銘柄
■新興国の株式市場に投資する銘柄
■新興国や先進国の複数市場へ投資する銘柄<代表的な指数>
【米国と日本】
■日経225(日経平均株価のことで、東証1部上場企業のうち225銘柄を対象とした指数)
■TOPIX(東証株価指数のことで、東証1部上場の全株式銘柄からなる指数)
■NYダウ(米国を代表する30銘柄から構成される指数)
■S&P500(ニューヨーク証券取引所やNYSE MKT、NASDAQに上場する500銘柄をもとにした指数で、米国株式市場の時価総額8割近くをカバー)
【他の有名な指数】
■MSCI コクサイ・インデックス(日本を除く先進国の株式で構成される指数で、該当市場の時価総額8割近くをカバー)
■FTSE100種総合株価指数(ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成される指数)
■MSCIヨーロッパ指数(欧州15カ国の主要企業の銘柄からなる指数)
■香港ハンセン株価指数(香港証券取引所の流動性の高い上位銘柄をもとにした指数)
■Nifty 50(インド・ナショナル証券取引所に上場する主要50銘柄からなる指数)
- (2)債券に投資する銘柄
-
債券の種類は大きく分けると、先進国の銘柄と新興国の銘柄。複数の国の債権を組み込んでいる銘柄もあれば、ブラジルやトルコなど、利回りの高い債権のみを対象とする銘柄がある。両方ミックスさせて投資する銘柄もあり、その場合は新興国・先進国のどちらを重点的に投資するか見ておくといい。
債券関連の投資信託・ETF銘柄は価格だけを見ると、株式市場に投資する銘柄よりは、上昇率が高いわけではない。中長期的に少しずつ資産を増やすイメージが近い。
<債券銘柄の種類>
■先進国の債券に投資する
■新興国の債券に投資する
■新興国と先進国の債権をミックスさせて投資 - (3)不動産・金・原油(知っている人向け)
-
投資信託・ETFともに、不動産や金、原油などに投資できる銘柄もある。仕事柄、その分野に詳しいということでもない限り、いきなり金や原油関連の銘柄を買うのはハードルが高いと思うので、興味のある人は銘柄を見てみるといい。
- (4)銘柄の選択・売買をプロに任せるアクティブファンド
-
投資信託のアクティブファンドにおいて、日本で有名な銘柄が「ひふみ投信」(参考記事:日本株運用の最大ファンドとなった「ひふみ投信」の次なる狙いは?)。アクティブファンドになると、そのファンドがどのような銘柄に投資するのか、といった目利きが必要になるので、初心者の人はインデックス系ファンドの方が始めやすいだろう。
銘柄を見るうえで参考になる知識
【銘柄を見るうえで参考になる知識】
- (1)銘柄の名前の見方
-
銘柄名の見方がわかれば、銘柄の性格はなんとなくわかる。銘柄にはおおよそ「会社名」「投資対象の指数」「タイプ」の3つの要素が名前には含まれ、ここを見ればどんな銘柄なのか、想像がつきやすい。
インデックス系の銘柄の場合は、「インデックス」や「パッシブ」という文言が含まれていることが多い。たとえば、楽天証券の投資信託ランキング(2018年8月15日時点)で1位だった「ニッセイ日経225インデックスファンド」を見てみよう。【ニッセイ】⇒会社名(運用会社)、【日経225】⇒投資対象となる指数やファンドの特徴を表す文言、【インデックスファンド】⇒投資信託のタイプ
- (2)会社名
-
会社名は「ファンドを運用する会社(運用会社、アセットマネジメント(AM)とも呼ばれる)」のこと。投資信託の銘柄で記載される代表的な会社名などを下記に紹介する。
<国内企業>
■ニッセイ(ニッセイ アセット マネジメント)
■eMAXIS(三菱UFJ国際投信が運用するファンドのシリーズ名)
■日興(日興アセットマネジメント、三井住友信託銀行傘下の会社)
■レオス(ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークス)
■AMone/ONE(アセットマネジメントOne。旧DIAMアセットマネジメントで、みずほファイナンシャルグループ)
<外資系企業>
■フィデリティ(フィデリティ・インベストメンツ)
■JPM(JPモルガン・アセット・マネジメント)
■ピクテ(ピクテ投信投資顧問) - (3)専門用語集
-
■目論見書・運用報告書ファンドやETFがどのように推移しており、どのような銘柄に投資しているか、などの詳細がわかる報告書。
■上場先
ETFにおいてはどの証券市場に上場されているかを見ることも重要。たとえばアメリカの株式市場に投資するETFの場合、東京証券取引所よりも本場アメリカの証券取引所に上場されている銘柄の方が、「純資産」は大きく、価格が安定しやすい、という特徴がある。
■ボンド
ボンドは「債券」を指す。債券銘柄のときに名前に入ることがある。
■ハイイールド
格付けが低い債券のことを指す。利回りは高い傾向にあるが、国の信用格付けが低い場合、債券価格が不安定になりがち。
■信託報酬
銘柄を保有することで、固定で発生するコストのこと。目論見書に年率で記載されている。信託報酬は運用会社へのコストになり、アクティブファンドとインデックスファンドを比べると、インデックスファンドの方が安い。インデックスファンドの信託報酬の平均は、約0.15~0.40%、アクティブファンドは約1~2%といったところだろう。
■ノーロード
販売手数料無料の投資信託を指す。購入・売却するときの手数料は発生しないが、信託報酬は発生する。
■アロケーションファンド
投資対象を分散する「バランス型ファンド」のひとつ。アロケーションファンドは相場環境に応じて、投資の資産配分を適宜変更する。
■為替リスク
海外の株式などが銘柄に組み込まれる場合、ファンドは外貨(主にドル)で銘柄を購入している。為替レートの変動により、価格も変動してしまうことを「為替リスク」と呼ぶ。
たとえばAという銘柄を1ドル=120円のときに買ったとする。Aの価格は1年後にグングン上昇したが、1ドル=70円の超円高になっていたため、日本円にしたときのAの価格は上がっておらず、購入時に比べるとむしろマイナスになっていた。これが為替リスクによる損。
銘柄の中には「為替ヘッジ」といって、為替リスクを減少させる対策をしているものもあるので、チェックしてみるといい。
■オープン
投資信託には「設定前にしか購入できないもの」と「設定後でも購入できるもの」の2タイプある。最近はほとんど「設定後でも購入できるもの」で、このタイプのことを「オープン型投資信託」と呼ぶ。
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