楽天ポイント投資を徹底解説 初心者におすすめの始め方は?
公開日:2018年10月24日 8:00
最終更新日:2022年4月30日
楽天では「ポイント投資」のサービスを2種類提供している。
【2種類の楽天ポイント投資】
- (1)楽天証券にて楽天ポイントを使い投資信託・国内株式を購入する投資
- (2)疑似投資サービス「楽天PointClub:ポイント運用」
(1)は「ポイントを元手に実際の金融商品を購入する投資」で、(2)は「疑似投資によりポイントが増減するタイプ」である。(2)はドコモのdポイント投資やセゾンのポイント投資と同じサービス。
本記事では1ページ目で「楽天証券で楽天ポイントにより投資信託・国内株式を購入する方法や積立投資の方法など」を紹介し、2ページ目では「楽天ポイントによる疑似投資サービス『楽天PointClub:ポイント運用』」を紹介する。
楽天証券ポイント投資で初心者に嬉しい3つの特徴
楽天のポイント投資は初心者にとって嬉しい3つの点がある。
- 投資信託は100ポイント(100円)の少額から始められる
- ポイントの積立投資が可能
- NISAやつみたてNISAに対応
投資信託の場合は100円の少額から投資可能で、楽天ポイントを使って投資未経験者でもお試し感覚で始めることはできる。
またポイントを積み立てることもできるので、毎月500円単位で少しずつ投資信託を買い増すことも。少しずつ買い増す、という手法は投資の王道ドルコスト平均法のように、平均購入価格を下げることにも繋がりやすいので、積立投資は投資初心者に限らず好まれる。
楽天のポイント投資はNISAにも対応しているため、税制優遇を受けることも可能。まだNISA口座を活用していない、という人はポイント投資をきっかけに利用してみるのもひとつの手だろう。
楽天カードでポイント投資の元手がさらに貯まりやすく
楽天ポイント長者は、楽天カードをうまく活用している。「楽天会員で楽天市場で楽天カードを使うと、ポイントが通常の3倍になる」など、楽天カードの利用だけでポイント投資の元手は貯まりやすくなる。
楽天グループには楽天モバイル、楽天銀行、楽天トラベルなどがあり、これらのサービスで楽天カードを活用すれば、楽天ポイントはさらに貯まりやすくなる。
年会費 | ポイント還元率 | 対応ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
海外旅行傷害保険、盗難保険 |
あり |
年会費 | ポイント 還元率 |
対応 ブランド |
---|---|---|
永年無料 |
1%~ (利用額100円 |
JCB、Mastar Card、VISA |
ETCカード | 付帯保険 | 家族カード |
あり |
海外旅行傷害保険 |
あり |
楽天カード決済で投資信託の積立もできる
楽天カードの決済により「投信積立」を行えるようになった。
【楽天カード「投信積立」のメリット】
- (1)積立金額の1%がポイント還元
- (2)積立金額は100円から可能(最大50000円)
楽天証券ポイント投資のやり方(買い付け・発注方法)
楽天証券のポイント投資では投資信託や国内株式を購入することができる。初心者向けに楽天証券で投資信託や国内株式を購入するまでの手順を紹介する。
楽天証券でポイント投資を行う方法
楽天証券にログインしてから、ポイント投資のメニューに移動する。下記では画像と共に手順を紹介。
- 楽天証券にログイン
- メニューから「ポイント投資」をクリック
- 「投資信託」もしくは「国内株式」を選択
楽天証券にログイン
楽天証券のHPから右上にある「ログイン」ボタンを押し、IDとPWを入力。
メニューから「ポイント投資」をクリック
楽天証券にログインしてから、上部のメニュー内にある「ポイント投資」を選択する。
「投資信託」もしくは「国内株式」を選択
ポイント投資の画面に移行すると、「投資信託」と「国内株式」の2つを選べる。上記画像では「投資信託」のところに矢印を示している。
楽天証券で投資信託を楽天ポイントで購入する方法
ポイント投資の画面から「投資信託でポイント投資をする」を選んだあとは、下記のような手順となる(ボタンを押すと、アコーディオンが開き、画像付きで紹介)。
購入する投資信託の銘柄を選ぶ
投資信託の銘柄はランキングなどからも選べる。どの銘柄を選べばいいのか、銘柄名の意味がわからない、という人は「ポイント投資サービスが続々登場 厳選5社を比較・解説」の記事内にある「ポイント投資のコツ」を参照。
投資信託の基本的な種類や銘柄の見方、銘柄を見るうえで参考になる知識を紹介している。
銘柄の画面で「通常注文」を選択
目論見書を確認していない場合、「目論見書の確認が必要となります」というウィンドウが出現するので、「OK」を押して進む。
目論見書の確認
目論見書とは投資信託の銘柄の詳細情報。投資信託を購入する場合は目論見書を確認する必要があり、目論見書はPDFでも確認できるため、ひととおり目を通しておく。目論見書の内容についても、「ポイント投資サービスが続々登場 厳選5社を比較・解説」の記事内にある「ポイント投資のコツ」の内容が参考になる。
投資信託補完説明書の確認
投資信託補完説明書にはクーリングオフや手数料の詳細などが書かれている。こちらにも目を通しておく。
注文の詳細を入力していく
ここでは下記の項目を入力・選択する。すべての項目で入力や選択が済めば、あとは「確認」のボタンを押す。ポイント利用の部分に関しては、次の項目でも説明する。

- 買付金額
-
投資信託をいくら分購入するか入力。
- ポイント利用
-
ここで楽天ポイントをどれくらい使用するか入力。すべて楽天ポイントで投資信託を購入することも可能で、一部現金を併用することも可能。
- 分配金コース
-
その銘柄が支払う分配金を「受け取る」のか、「分配金を再投資するのか(その銘柄の投資資金に充てるのか)」を選択する。
- 口座区分
-
「特定口座」と「一般口座」の2種類から選ぶ。特定口座のなかでも「源泉徴収あり」を選んだ場合、証券会社が投資信託の利益に関する税金を処理するため、原則確定申告を行う必要がない。自身で確定申告を行う人の場合は、一般口座で対応できる。
- 目論見書
-
目論見書を確認したら、ボックスにチェックを入れる。
最終確認画面で、「取引暗証番号」を入力し買い注文が完了
最終確認画面で、各項目を必ずチェック。OKであれば、「取引暗証番号」を入力する。「取引暗証番号」は口座開設時に設定したもので、ログイン時のパスワードとは異なるので注意(楽天証券HP内のヘルプ)。
「注文」のボタンを押すと、買い注文がだされる。買い注文が発注され、実際に購入(約定という)されるのは、翌営業日となるので、買い注文を出した後に、「ログイン画面でまだ購入されてない……」と何度も注文をださないように気をつけよう。
楽天証券で国内株式を楽天ポイントで購入する方法
投資信託同様に、国内株式の方も「ポイント投資」の画面から「国内株式でポイント投資する」を選ぶと、上記の画面に移行するので、銘柄を選び、楽天ポイントで購入する設定を行えば、ポイント投資を行える。
国内株式でポイント投資する場合は設定を変更する
国内株式でポイント投資する場合、楽天ポイントの設定を変更する必要がある。先ほどの画面における「ポイント利用を設定する」のボタンを押すと、上記画面に移行する。ここで、「国内株式 現物買付」の欄の右にある「設定を変更する」ボタンを押すと、設定が完了する。ただし、国内株式ではSPUの対象外となる(SPUに関してはこちら)。
楽天証券ポイント投資で「積立」を行う
楽天ポイント投資は「積み立て」も可能。100ポイント(100円)以上1ポイント単位で積立設定ができる。ポイント+現金での積み立ても可能なので、1000ポイント+4000円=計5000円で毎月コツコツ投資できる。
積立投資の方法は通常の注文とほぼ似ている。「楽天証券ポイント投資のやり方(買い付け・発注方法)」でも紹介した「ポイント投資」の画面からも行えるが、ここでは通常の投資信託を購入する画面からポイントによる積立投資を行う方法を紹介する。
- 楽天証券にログイン
- 「投資信託」の「積立注文」メニューから購入する投資信託を選ぶ
- 投資信託購入画面にて、楽天ポイントで購入するように設定
楽天証券トップページから自身の口座にログイン
メニューバーから「投資信託」⇒「積立注文」をクリック
積立投資に関する注意事項を確認
購入する投資信託の銘柄を選ぶ
投資信託の銘柄はランキングなどからも選べる。どの銘柄を選べばいいのか、銘柄名の意味がわからない、という人は「ポイント投資サービスが続々登場 厳選5社を比較・解説」の記事内にある「ポイント投資のコツ」を参照。
銘柄の画面で「積立注文」を選択
積立注文が可能な銘柄には上記のように「積立注文」というボタンがあるので、これをクリック。
注文の詳細を入力していく
ここでは下記の項目を入力・選択する。すべての項目で入力や選択が済めば、あとは「目論見書の確認へ」のボタンを押す。ポイント利用の部分に関しては、次の項目でも説明する。

- 引落口座
-
引落口座は「証券口座」「楽天銀行」「楽天カードの引落口座」「他の銀行からで引落口座を選ぶ」の4つから選ぶ。ポイント投資の場合は「証券口座」を選ぶ。
- 積立指定日
-
積立指定日は1~28日の間で、選べる。給料日などの近くなど、好きな日程で積立をするように選べる。
- 積立金額
-
100円以上から1円単位で、積立金額は設定できる。
- ポイント利用について
-
「設定を変更する」というボタンを押すと、ポイント利用の設定画面が表示される。積立金額のすべてをポイントで充てるのか、現金を併用するのかはここで選べる。
- 分配金コース
-
その銘柄が支払う分配金を「受け取る」のか、「分配金を再投資するのか(その銘柄の投資資金に充てるのか)」を選択する。
- 口座区分
-
「特定口座」と「一般口座」の2種類から選ぶ。特定口座のなかでも「源泉徴収あり」を選んだ場合、証券会社が投資信託の利益に関する税金を処理するため、原則確定申告を行う必要がない。自身で確定申告を行う人の場合は、一般口座で対応できる。
- ボーナス月の設定
-
ボーナスが入る特定の月(2つまで選べる)に追加で積立金額を増やすことができる。
目論見書の確認
目論見書とは投資信託の銘柄の詳細情報。投資信託を購入する場合は目論見書を確認する必要があり、目論見書はPDFでも確認できるため、ひととおり目を通しておく。目論見書の内容について、「ポイント投資サービスが続々登場 厳選5社を比較・解説」の記事内にある「ポイント投資のコツ」の内容が参考になる。
最終確認画面で、「取引暗証番号」を入力し買い注文が完了
最終確認画面で、各項目を必ずチェック。OKであれば、「取引暗証番号」を入力する。「取引暗証番号」は口座開設時に設定したもので、ログイン時のパスワードとは異なるので注意(楽天証券HP内のヘルプ)。
「注文」のボタンを押すと、買い注文がだされる。買い注文が発注され、実際に購入(約定という)されるのは、翌営業日となるので、買い注文を出した後に、「ログイン画面でまだ購入されてない……」と何度も注文をださないように気をつけよう。
楽天証券ポイント投資で「NISA」「つみたてNISA」
楽天のポイント投資は「NISA口座」や「つみたてNISA口座」でも利用が可能。各NISA口座は申し込みが必要。
【NISAとつみたてNISAの違い】
NISA口座で投資すれば、売却益や配当などが毎年120万円まで最長5年間が非課税になる。つみたてNISAは、積み立てたお金の運用益が非課税となり、1年間で投資できる上限は40万円までだが、最長20年間の積み立てが可能。
楽天証券ポイント投資の税金
楽天証券のポイント投資による課税は、利益に対して20.315%(2037年までは復興所得税を含む)が徴収されることになる。
ドコモやセゾンのポイント投資とは異なり、ポイントをポイントで増やすかたちではなく、楽天のポイント投資の場合、ポイントを現金に交換し、投資信託を購入するようなかたちなので、通常の投資と同様の税金がかかる。
楽天証券ポイント投資の手数料
楽天証券のポイント投資で購入できるのは「投資信託」で、投資信託の投資で発生する手数料はおおまかに「販売手数料」「信託報酬」の2つ。
販売手数料に関しては、「ノーロード」と呼ばれる無料のタイプが近年増えている。信託報酬もインデックスファンドの方が安い。これら用語に関することは、「ポイント投資サービスが続々登場 厳選5社を比較・解説」の記事内にある「ポイント投資のコツ」も参照してほしい。
楽天証券ポイント投資でよくある疑問
楽天のポイント投資に期間限定ポイントは使える?
楽天ポイント投資では「期間限定ポイント」が使えない。その他にも投資に使えないポイントは下記。
【投資へ利用できないポイント】
- ■有効期限切れのポイント
- ■期間限定ポイント(SPUで獲得した楽天スーパーポイント含む)
- ■他ポイントから交換した楽天スーパーポイント
楽天証券のポイント投資でSPUは?
楽天証券のポイント投資には、SPU(スーパーポイントアッププログラム)という制度があり、条件を満たしてポイント投資を行えば楽天ポイントが付与される。
【SPUポイント投資の条件】
- ■月1回500円以上のポイント投資(現金との併用可)
- ■楽天スーパーポイントコースの設定
楽天スーパーポイントコースの設定は、「投資信託購入画面」で設定できる。
【SPUポイント投資対象外】
- ■現金のみで、1回500円以上の投資信託の注文
- ■ポイントを利用しないで注文した場合
- ■複数回に分けて500円以上のポイント投資をした場合
- ■国内株式でポイント投資をする場合
- ■法人口座
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