最近はWeb(オンライン)面接も増え、志望している企業の募集要項に「面接はオンラインで」なんて場合もあるでしょう。今までに経験がない方だと、何が必要なのか、何がいつもと違うのかが分からず不安を感じてしまいますよね。
この記事ではこれからWeb(オンライン)面接に臨む方、これからそういった企業に応募する方に向け、下記について詳しく解説していきます。
- Web面接の流れ
- Web面接で行うべき準備
- Web面接で起きがちな失敗を防ぐ対策
自分の力を120%発揮し、内定をとるためにも要チェックですよ。
Web(オンライン)面接とは?

WEB(オンライン)面接とは、直接面接するのではなくビデオ通話などで面接官と自分とつないで行うものです。地方にいたり、海外の企業と面接を行う際に使われることが多く、最近ではそこまで遠方でない企業でもWEB(オンライン)面接を取り入れ始める企業も増えてきました。
どこにいても面接できますし、双方の都合もつけやすいのが特徴です。
Web(オンライン)面接の流れは?

WEB面接の全体的な流れは下記の通りです。
- 基本的に自宅で待機
- 連絡がいつ来ても良いように事前の準備を行う
- 企業から連絡が着たらその時点で面接開始
順に詳しく説明します。
1.基本的に自宅で待機
WEB面接は自宅で行うのが基本です。自宅以外で行われるケースもありますが、企業側が指定してこない限りは自宅で行うと思ってください。
例外や気を付けた方が良いポイントなどについては、後ほど詳しく解説していきます。
2.連絡がいつ来ても良いように事前の準備を行う
Web面接する場所が決まったら、次は事前の準備を進めていきます。社会人は10分前行動が基本です。
そのため、Web面接の準備も10分前には完了させておくのがベストです。「準備完了」とは、企業から指定された通話ツールを起動し、ログイン状態で待機するところまでです。ツールによってはログイン状態であるかどうか企業側が把握できますので、ギリギリにログインすることがないようにしておきましょう。
もしログインが遅れてしまったり、時間に間に合わないようなことがあれば、できるだけ早く連絡するのがベストです。
3.企業から連絡が着たらその時点で面接開始
準備が整い、企業から連絡がきた時点で面接開始となります。このとき、面接開始前に準備が整っている旨を伝えるとより親切です。あまり早くに準備完了メールを送ると相手を焦らせてしまいますので、面接スタート時間の5分前くらいに連絡します。
企業からの着信に応答したらすぐにカメラが起動しますので、明るく崩しすぎない表情を作っておくと焦らずに済みますよ。
また表情も大切ですが、声の大きさや画面の明るさもしっかり調整しておいてください。画面が暗くなっていると、面接官に暗い印象を与えてしまう可能性があります。一度アプリを使って明るさを調節しておくといいでしょう。
面接開始後の流れ
面接自体は、普通の面接での流れと何ら変わりません。質問への回答も、いつも通りの準備で大丈夫です。
- 自己紹介(3分)
- 現在の仕事内容(3分)
- 転職理由(5分)
- 志望動機(3分)
- 募集内容の説明(5~10分)
- 条件の確認(5~10分)
- 質疑応答(5分)
Web(オンライン)面接の準備(受ける場所・端末など)

次はWEB面接の準備について、下記の項目を解説していきます。
- 面接する場所
- 準備する機材
- インターネット環境
- 面接内容に対する準備
- イヤホン・マイク
それぞれ詳しく見ていきましょう。
面接する場所
自宅以外の場所でWeb面接を考ている場合は、下記の3点に注意します。
- 余計な雑音が入らないか
- Wi-Fiの環境が整っているか
- 他の人が写ったりする可能性はないか
自宅が無理ということであれば、完全個室のネットカフェがおすすめです。ネットカフェであれば周りの雑音が入ることもありませんし、声を出しても問題ない環境が整っています。
逆に雑音が多く、自分以外の人が移りこんでしまうリスクのある「学校」「友達の家」「普通のカフェ」などといった場所は避けるべきです。自宅以外の場合は、あからじめ応募先の面接官に一言連絡しておくと安心です。
ビデオ通話ができる機材
ビデオ通話のためには機材が必須です。ほとんどの場合、パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれかで通話します。
ここで気を付けたいのは、スマートフォンを利用する場合です。スマートフォンを固定するものがあればよいのですが、もし手持ちで面接しようと考えているなら、少し注意が必要です。
スマートフォンの手持ち操作は自分が思っている以上にブレてしまいます。あまりブレると面接官にストレスを与えますので、面接に悪影響を与える可能性も。
したがって、Web面接はできるだけパソコンで行った方がよいです。もしパソコンの内側カメラが無い場合は、外付けのWebカメラを用意する必要があります。
安いものであれば3,000円以内で買えるので、これからオンライン面接に臨まれる方は購入を検討してみてください。
インターネット環境
自分を映すカメラも大事ですが、それと同じくらいインターネット環境も大事です。
無線LANだと思わぬアクシデントが起きたり、時間帯によって通信状態が悪くなる可能性もあるので注意してください。可能であれば有線LANを利用しましょう。
「ポケットWi-Fi」「スマートフォンのテザリング接続」などを指します。
有線LANでの接続が難しく、無線LANでの接続になる場合はあからじめ接続テストをしておきましょう。
面接内容に対する準備
本来の対面式の面接であれば、「会社のパンフレット」「仕事内容が書かれた資料」などは面接官が用意してくれることが多いです。しかし、Web面接の場合は自分で用意しておかなければいけません。
用意しておきたい書類をまとめると下記の通り。
- 応募先の会社説明資料
- 自分が提出した履歴書・職務経歴書
- 面接で聞かれそうな質問に対する回答をまとめたメモ
上記の3点を用意しておけば応募先からの質問に対応しやすくなります。
ただし、面接中は面接官に集中することが大切です。事前に用意しておいた資料はあくまで補助的なものであると、しっかり意識しておきます。
資料は、面接官から「履歴書に書かれていることについて少しお聞きします」と言われた時、すぐに履歴書を見られるようにするためのもの。メモや資料ばかりを見てしまわないように注意しましょう。
イヤホン・マイク(無くてもOK)
イヤホン・マイクは無くても問題はありませんが、あった方がより良いです。
- 相手の声が聞き取りにくいときにイヤホンがあればしっかり聞こえる
- 自分の声が届きにくいときにマイクががあればしっかり拾ってくれる
スマートフォンの付属品として付いてくるイヤホンを利用してもよいですが、PCに接続する場合は変換パーツが必要になる場合もありますので、事前に挿入してチェックしておきましょう。
また、イヤホンを利用する場合、応募先に一言ことわっておくと丁寧な印象を与えられます。
Web(オンライン)面接を受けるときの服装やマナー

WEB面接を受ける際、気をつけたい服装やマナーは下記の通りです。
- WEB面接でもスーツは基本
- 礼で始まり礼で終わる
- 通知音のあるアプリはあらかじめ切っておく
それでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
Web(オンライン)面接でもスーツは基本
本来の対面式面接と同じく、Web面接でもスーツが基本となります。
「自宅だから別にいいでしょ?」と勘違いしてしまう方がたまにいらっしゃいますが、スーツ以外は基本的にNG。もちろん服装に指定がある場合は例外です。
仮に部屋着や普段着でWeb面接を受けててしまうと「最低限の常識を理解していない」「これから社会で働いていこうという自覚がない」などと思われる可能性があります。オンラインと言えど面接は面接、しっかり取り組みましょう。
スーツを選ぶ際に気を付けたいポイントは下記の通りです。
- スーツの色は黒、グレー、紺色を選ぶ
- インナーは無難に白シャツにしておく
- ネクタイは派手な柄が入っていなければOK
全体的にあまり派手にならないようにするのが無難です。
ただネクタイに関しては、黄色や赤色を選んでも特に問題はありません。明るい印象を与えたいなら黄色、強い気持ちを伝えたいなら赤色など、応募先によって変えてもいいですね。
女性の場合も同様に派手すぎなければ、白系のブラウスでも大丈夫です。ただし、大きいフリルやボタンのついたものは避けましょう。
顔周りは清潔感をアピールするためにスッキリしておくとよいです。可愛さよりも美しさを際立たせる身なりにするのがポイントになります。
礼で始まり礼で終わる
Web面接の場合、応答した瞬間に面接官の顔が目の前に現れます。慣れていないと焦ってしまい、礼を怠ってしまうことがあるので要注意です。
通話状態になり、お互いに姿が確認できたら一礼し、「はじめまして、○○と申します。本日は面接のお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします」と伝えます。
対面での面接より声が通りにくい可能性がありますので、少し大きめの声で挨拶するとよいです。声のこもりやすいWEB面接の場合、早口になってしまうと相手に何も伝わらないので、ゆっくりと落ち着いて対応しましょう。
また、予定していた面接の時間になったとき、自分からいきなり呼びかけてはいけません。応募先の面接官に「準備はできています。いつでもお呼びかけください」とメッセージを送ります。何もアクションをしないと遅刻していると思われることもありますので、このひと手間が大切です。
そして最後になり、面接官が「以上で面接を終わります」と告げたら「貴重なお時間をいただきありがとうございました」と、時間を割いてもらったことにお礼を言います。
このとき、電話と同じで相手が切るのを待つのがマナーです。
通知音のあるアプリはあらかじめ切っておく
「LINE」「Instagram」「Facebook」など、通知音のあるアプリはあからじめ切っておきましょう。スマートフォンは利用する可能性があるため、電源は入れ、機内モードにしておくとよいです。
通知音が面接中に鳴ってしまうと相手に不快な思いを与えますし、常識がないと思われてしまいます。
Web面接で失敗しないため注意したいポイント

Web面接を失敗しないためのポイントは下記の通りです。
- 物音が無く明るい場所を選ぶ
- 通信環境には気を配る
- カメラの角度を決めてしっかり固定する
上記3点はWeb面接で失敗につながりやすいポイントでもあります。以下を参考にし、しっかりと対策をしておきましょう。
物音が無く明るい場所を選ぶ
先ほども少し解説しましたが、Web面接を行う場所は物音が無く、明るい場所を選ぶようにしてください。自宅でも洗濯機や近所の工事の騒音などが入り込むことがありますので、注意してください。
一人暮らしの人は家電が作動しないかをチェックし、実家でWeb面接を行う人は家族に静かにしてもらうように頼んでおくと確実です。
またWeb面接を行う部屋は、明るいほど面接官に与える印象が良くなります。自然光の入り込んでいる部屋か、電気のついている部屋を選びましょう。その際は、光が反射してしまわないように注意してください。
また光の当たり過ぎで、顔が白飛びするのも避けましょう。
通信環境には気を配る
Web面接で最も起きやすいトラブルは、通信環境に関わることです。応募先のトラブルならまだいいのですが、自分サイドでごたついてしまうのは避けたいところ。
自宅の通信環境が悪いようであれば、個室のネットカフェやレンタル会議室などを借りることも検討してみてください。
カメラの角度を決めてしっかり固定する
外付けのカメラを使用する場合、固定する位置も重要です。固定する位置によっては、面接官を変な角度から見てしまう恐れがあります。自分が座る位置を決め、パソコンのカメラを調節しながら相手とフラットになるようにしましょう。
面接中に相手を見下ろしたり、見上げる角度にならないよう、しっかり準備しておきます。
まとめ|Web面接は失敗しないための準備が大切
この記事では、Web(オンライン)面接について「Web面接の流れ」「面接前に準備しておくこと」「失敗しないための対策」などを紹介してきました。
Web面接はオンラインで行う、少し特殊な環境なので、自分が持つ本来の人間性やトーク力を発揮できない可能性があります。もっと言えば、ネット環境やカメラの不具合といった外部の要素が面接に悪影響を与える可能性も。
そのため、入念な下準備が大切になります。記事で紹介したことを参考にし、あなたの力を120%発揮できる環境を作りましょう。