春休みシーズン。旅行やレジャーを少しでもお得に楽しむためにまず利用したいのが2323年1月10日に再開された「全国旅行支援」だ。2020年に実施された「Go Toトラベル」などに比べて割引率は下がったものの、「交通費付きプラン」なら1人1泊5000円、宿泊のみや日帰りプランでは3000円を上限に、旅行代金が20%引きに。さらに地域の施設や飲食店などで利用できるクーポン券が、平日なら1人1泊あたり2000円分、休日なら1000円分が配布される。
期間は原則3月31日までで、各都道府県で予算がなくなり次第終了することになっているが、節約アドバイザーの丸山晴美さんはこう話す。
「予算が余っている都道府県ならまだ間に合いますし、改めて予算を計上して、4月以降も継続するところも出てきました」
全国旅行支援をフルに活用するにはどうすればいいのか。
「地域クーポンの差額を考えると、休日よりも平日の旅行がおすすめです。クーポンは乳幼児も支援対象の1人としてカウントされる商品もあり、大人2人プラス乳幼児1人で平日に旅行すると、3人合わせて2万1000円もお得になる。年齢によりますが、もともと乳幼児は宿泊や交通費が半額とか無料だったりするので、お得感が増しますね。
宿泊を伴う旅行の場合、2023年4月末までは土曜日の宿泊のみが『休日』扱いとなり、金曜日や日・祝日のチェックインは『平日』扱いになります」(丸山さん)
注意すべき点もある。オールアバウト旅行ガイドの村田和子さんが言う。
「旅行の際には、新型コロナワクチンを3回以上接種した証明書かPCR検査の陰性証明書、居住地確認のための身分証明書を絶対に忘れないこと。例えばグループで旅行を手配していて、1人が忘れてしまうと、本人だけでなく全員が割引を受けられない可能性もあります。自治体によってルールが違うので、事前に確認しておきましょう。
また、全国旅行支援が4月以降も継続されることが発表されても、すでに予約済みの旅行には適用されません。割引やクーポンを受けるにはいったんキャンセルし、予約し直す必要があります」