*08:05JST 東証グロース市場250指数先物見通し:買い一巡後は上値の重い展開か
本日の東証グロース市場250指数先物は、買い一巡後、上値が重くなりそうだ。先週末11日のダウ平均は619.05ドル高の40212.71ドル、ナスダックは337.15pt高の16724.46ptで取引を終了した。中国が対米関税を125%に引き上げるとの発表を受け、米中貿易戦争悪化を警戒し、寄り付き後、下落。生産者物価指数(PPI)は予想以上に減速したが、短長期のインフレ期待率が急伸したデータを受けた国内債券相場の下落を警戒し、売りに拍車がかかった。その後、政府報道官が会見で、トランプ大統領は依然中国との取引を楽観視しているほか、他の交渉は非常に良好に進んでいることを明らかにし、さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁が必要であれば市場を安定させる準備があるとの発言を受け、債券売りも一段落したため警戒感が緩和し、買戻しが加速。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。上昇した米株市場を横目に、本日の東証グロース市場250指数先物は買い一巡後、上値が重くなりそうだ。米国株高を受けて、堅調な始まりが予想されるものの、先週末、関税影響を受けにくい内需選好の流れから逆行高となったため、利益確定の売りが警戒される。円高進行により相対的に選好される可能性はあるが、買い一巡後の上値は重くなると思われる。なお、夜間取引の東証グロース市場250指数先物は前営業日日中終値比変わらずの624ptで終えている。上値のメドは640pt、下値のメドは600ptとする。
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