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【注目トピックス 日本株】室町ケミカル—3Qは増収・2ケタ増益、3事業部門いずれも黒字化を達成

*18:54JST 室町ケミカル---3Qは増収・2ケタ増益、3事業部門いずれも黒字化を達成
室町ケミカル<4885>は14日、2025年5月期第3四半期(24年6月-25年2月)決算を発表した。売上高が前年同期比8.6%増の48.38億円、営業利益が同36.1%増の3.43億円、経常利益が同44.4%増の3.55億円、四半期純利益が同30.6%増の2.48億円となった。

医薬品事業における売上高は前年同期比3.0%増の23.17億円、営業利益は同2.3%増の3.20億円となった。自社製造原薬では前年同期の売上をやや下回ったが、輸入原薬において抗ヘルペスウイルス薬用原薬や抗炎症薬用原薬などの売上が好調に推移した結果、事業全体としての売上は前年同期比で増加に転じた。また、開発センター移転に関連する費用や減価償却費の増加等により開発費が増加したものの、製品在庫の増加や売上品目構成の変化、及び為替変動に応じた価格設定が進んだことなどにより原価率が改善した。

健康食品事業における売上高は前年同期比40.3%増の7.89億円、営業利益は0.05億円(前年同期は0.39億円の損失)となった。前事業年度に販売開始した新規の大型OEM案件が堅調に推移しているほか、美容系製品を中心に既存製品の売上も好調に推移し、前年同期比で売上が増加した。売上増加に伴い工場稼働率は向上したものの、外注加工等の製造費用も増加したことから原価率は前年同期と同程度となった。案件増加に対応するため開発部門を強化したことにより販売費及び一般管理費が増加したが、売上増加に伴う売上総利益の増加により営業利益が増加した。

化学品事業における売上高は前年同期比5.5%増の17.32億円、営業利益は0.17億円(前年同期は0.21億円の損失)となった。半導体向け市場の活性化等を背景に主力のイオン交換樹脂の売上が好調に推移したことに加え、受託加工案件において受託量が増加したことなどから、事業全体として前年同期の売上を上回った。なお、当期は第3四半期まで水処理装置売上の計画はなかった。原価率については、製造体制の見直しの効果等により改善した。PFAS等の新たな分野への進出を見据え開発体制および販売体制を強化したことに伴い、開発費や販売費が増加したが、売上総利益増加により営業利益は増加した。

2025年5月期通期の業績予想については、売上高が前期比5.2%増の67.00億円、営業利益が同6.7%増の4.50億円、経常利益が同0.4%増の4.30億円、当期純利益が同9.1%減の3.00億円とする期初計画を据え置いている。

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