*18:57JST ジェーソン---25年2月期減収なるも、オリジナル商品は好調な販売を維持
ジェーソン<3080>は14日、2025年2月期連結決算を発表した。売上高は前期比1.5%減の282.97億円、営業利益は同38.5%減の5.38億円、経常利益は同37.0%減の5.73億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同42.7%減の3.45億円となった。
同社グループは引き続き徹底したローコストでの店舗運営を推進すると共に、オリジナル商品等の取扱強化、並びにスクラップ&ビルド・M&A推進による店舗網拡充を図り「人々の生活を支えるインフラ(社会基盤)となる」との企業理念の下、地域における生活便利店としてチェーンストア経営に注力してきた。
当年度の業績は、インフレの影響による仕入原価の高騰及びメーカーサイドのロス率抑制に伴うJV(ジェーソン・バリュー)商品の流通量減少など、環境変化への適応が遅れたことによりJV商品の集荷が計画に届かず、減収となった。また、収益面では、積極的な新規出店に伴う地代家賃等の増加や自社物流の適正化に向けた新たな倉庫費用・トラック増車費用及びM&Aに関わる前向きな投資等によるコスト増もあり、減益の結果となった。出店状況については、2024年5月に東京都東村山市の「東村山青葉町店」、2024年7月に茨城県常陸太田市の「常陸太田宮本町店」、2024年9月に栃木県那須烏山市の「那須烏山店」、2024年10月に群馬県前橋市の「前橋北代田店」、計4店舗が開店した一方で、2024年12月に1店舗が閉店し、直営店舗数は115店舗となった。また、同社オリジナル商品の「尚仁沢の天然水」、「はじける強炭酸水(天然水の炭酸水)」はいずれも当初計画を上回る好調な販売を維持し同社全体の業績を牽引するなど、着実にPB商品の取扱いを強化した。子会社尚仁沢ビバレッジにおいては、大幅な増産により製造原価の低減を継続し、引き続き連結業績に大きく寄与している状況。なお、工場内新倉庫は計画通り本年2月に竣工しており、課題であった物流体制が改善され今後のグループ収益に一層貢献することが見込まれる。
2026年2月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比9.5%増の310.00億円、営業利益は同43.0%増の7.70億円、経常利益は同39.5%増の8.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同44.7%増の5.00億円を見込んでいる。
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