*09:20JST ポエック---2Qは2ケタ増収増益、無担保転換社債型新株予約権付社債の募集による20億円の資金調達を発表
ポエック<9264>は14日、2025年8月期第2四半期(24年9月-25年2月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比25.6%増の52.74億円、営業利益は同34.9%増の4.92億円、経常利益は同38.7%増の5.13億円、親会社株主に帰属する中間純利益は同37.2%増の3.20億円となった。
環境・エネルギー事業の売上高は前年同期比21.1%増の27.82億円、セグメント利益は同10.6%減の1.82億円となった。ポンプなどの水処理機器分野における既存案件の安定供給に加え、新規案件の獲得が順調に推移した。さらに、養殖設備向け海水用冷却装置は、国内水産業の効率化・高度化に伴う設備更新需要の高まりを受け、受注・売上ともに前年を上回る水準で推移した。加えて、2024年4月に連結子会社化したコーベックスが手がける溶剤再生・脱臭・洗浄装置においては、製造業を中心とする再資源化・省エネニーズの高まりを追い風に、堅調な販売実績を確保した。一方で、海外市場の開拓や次世代領域の創出に備えた体制整備および専門人材の採用・育成にも注力しており、これらに伴う販売費及び一般管理費の増加が発生した。
動力・重機等事業の売上高は同18.7%増の20.42億円、セグメント利益は同36.4%増の3.17億円となった。環境対応型プラント向け設備部品は、脱炭素社会の進展を背景とした省エネルギー化・環境規制対応に伴う更新投資需要が底堅く推移しており、これまでに受注した複数の大型案件が計画通り進行している。船舶エンジン用部品に関しては、燃費効率改善を目的とした需要が堅調に推移するなか、受注残の的確な管理と計画的な生産遂行を通じて、納期遵守率と利益水準の安定確保を実現している。継続的なリピートオーダーに加え、信頼性を評価した新規商談の引き合いも見られ、取引基盤は着実に拡大している。
防災・安全事業の売上高は同148.9%増の4.49億円、セグメント利益は1.00億円(前年同期は0.07億円の損失)となった。主力製品であるスプリンクラー消火装置「ナイアス」の販売が、医療・福祉施設等を中心とした設備投資再開の動きを背景に、緩やかに回復基調へと転じつつある。さらに、2024年7月に連結子会社化したアイエススプリンクラーの業績寄与が当期から本格化している。
2025年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比25.4%増の105.00億円、営業利益が同80.1%増の10.00億円、経常利益が同132.2%増の10.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同206.5%増の6.00億円とする期初計画を据え置いている。
なお、同日、第三者割当により発行される第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の募集が発表された。野村キャピタル・パートナーズ第二号投資事業有限責任組合に割り当てられ、20億円が2025年4月30日に払い込まれる予定である。
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