*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米FRB議長更迭をめぐり信認低下の売り継続
21日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)議長更迭をめぐり、信認低下によるドル売りが続く。日米関税協議による円安修正のほか先行き不透明感から欧米株安も予想され、円買いに振れやすい。
18日はNY休場で薄商いのなか、ややドル売りに振れた。前日の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を大きく下回り、景気減速懸念が再浮上。また、利下げに慎重な姿勢を示したパウエル米FRB議長の更迭をめぐる憶測が広がり、ドル売りを後押し。ユーロ・ドルは1.1370ドル台から1.14ドル付近に浮上し、ドル・円は142前半で下落も142円は維持した。ただ、週明けアジア市場はドル売り先行で140円台に下落した。
この後の海外市場は米国の景気と金融政策が注視される。17日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が改めて材料視されれば、景気の先行き不透明感から売りが出やすい。一方、FRB議長解任の観測は強いドル売り材料で、引き続き慎重ムードが広がりそうだ。ドル買い材料は乏しく、主要通貨は対ドルで強含む展開に。また、前週から始まった日米関税協議でドル高・円安修正の思惑が広がりやすい。さらに欧米株安なら円買い地合いも見込まれる。
【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・3月景気先行指数(予想:前月比-0.5%、2月:-0.3%)
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