*07:45JST 24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは486ドル高、利下げ期待
■NY株式:NYダウは486ドル高、利下げ期待
米国株式市場は続伸。ダウ平均は486.83ドル高の40093.40ドル、ナスダックは457.99ポイント高の17166.04で取引を終了した。
中国がトランプ政権との協議を現状で行っていないとし、協議のために対中関税の全面撤回を求める強い姿勢を表明したため対中関係の悪化を警戒し、寄り付き後、下落。その後、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したため期待感に買いに転じた。さらに、トランプ大統領が記者団に我々は24日の朝にも中国と協議したと発言すると、警戒感が緩和し、続伸。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では半導体・同製造装置が上昇、家庭・パーソナル用品が下落。
自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)やフォード(F)はトランプ政権が自動車産業対象の関税の軽減を検討しているとの報道で、上昇。玩具メーカーのハズブロ(HAS)はゲーム部門が好調で、第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇した。企業向けIT管理ソフトウエアメーカーのサービスナウ(NOW)は関税の脅威で景気に懸念が強まる中、ソフトウエアの需要に根強い弾力性を指摘し、売上見通しが予想を上回り、上昇。航空会社のアメリカン(AA)は、第1四半期決算で1株当たり損失が予想程拡大せず、上昇した。
消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンプル(PG)は通期の業績見通し下方修正で下落。飲食品メーカーのペプシコ(PEP)は第1四半期決算でコア1株当たり利益(EPS)が予想を下回り、さらに通期EPS見通しを引き下げ、下落した。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:6月FOMCでの利下げ観測強まる、ドル反落
24日のニューヨーク外為市場でドル・円は142円28銭まで下落後、142円84銭まで上昇し、142円63銭で引けた。中国が米国との通商協議を否定したため米中関係悪化懸念にリスク回避の円買い、ドル売りが優勢となった。米クリーブランド連銀のハマック総裁が5月連邦公開市場委員会(FOMC)で政策修正を検討するのは時期尚早との考えを示した一方、6月会合で、もし、明白で説得力のあるデータがあれば、利下げする可能性もあると言及しドル売りに拍車がかかった。その後、トランプ大統領が中国と協議したと述べ米中関係への懸念緩和でドル売り、円買いが後退。
ユーロ・ドルは1.1348ドルへ下落後、1.1398ドルまで上昇し、1.1390ドルで引けた。トランプ大統領がFRBの利下げを期待しているとの発言でドル売りにさらに拍車がかかった。ユーロ・円は161円87銭へ下落後、162円52銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3290ドルへ弱含んだのち、1.3349ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8250フランから0.8288フランまで上昇した。
■NY原油:反発で62.79ドル、ドル高一服を意識した買いが入る
NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:62.79 ↑0.52)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.52ドル(+0.84%)の62.79ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.99ドル-63.31ドル。ドル高一服を意識した買いが観測され、一時63.31ドルまで上昇。通常取引終了後の時間外取引では主に62ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.58ドル +0.83ドル(+2.14%)
モルガン・スタンレー(MS) 115.60ドル +3.29ドル(+2.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)545.37ドル +16.06ドル(+3.03%)
インテル(INTC) 21.49ドル +0.90ドル(+4.37%)
アップル(AAPL) 208.37ドル +3.77ドル(+1.84%)
アルファベット(GOOG) 161.47ドル +3.75ドル(+2.37%)
メタ(META) 533.15ドル +12.88ドル(+2.47%)
キャタピラー(CAT) 306.86ドル +11.09ドル(+3.74%)
アルコア(AA) 26.44ドル +1.39ドル(+5.54%)
ウォルマート(WMT) 95.84ドル +0.88ドル(+0.92%)
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