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【注目トピックス 日本株】船場 Research Memo(3):“賑わう場づくりのノウハウ”で顧客満足の向上を実現(1)

*15:23JST 船場 Research Memo(3):“賑わう場づくりのノウハウ”で顧客満足の向上を実現(1)
■事業概要

1. 業務領域と強み
船場<6540>は商業施設を中心に、内装における業務プロセスを一気通貫で受託できる企業である。設計と監理・施工が基本となるが、それ以前にマーケティング調査・分析、企画・コンセプト策定、基本構想・マスタープランなどを行う。また施工後には運営支援や修繕なども行う。同社では、商業施設づくりで培った“賑わう場づくりのノウハウ”に特長があり、構想力、設計力(デザインワーク)、施工力が強みの源泉である。

近年では、業務効率化や生産性向上を目的としてBIMを推進しており、その活用において業界でもトップランナーである。特に3Dビジュアライゼーションの活用が合意形成の迅速化に大きく寄与し、関係者との理解深度化や時間短縮及びそれに伴うクリエイティブ作業の時間増加につながっている。BIM基本技術の習得人材比率は2024年12月期に76%に上った。

2. 専門店分野
専門店分野は、物販専門店・飲食店・サービス専門店等を対象としており、主にチェーン店が顧客となるが案件規模は小さい。歴史のある分野であり、当初はアパレルなどの小売り店舗が中心であったが、現在ではサービス業・飲食業なども多くなっている。コロナ禍で業績は低下したものの、その後緩やかに回復する傾向にある。プロジェクト期間は3ヶ月程度である。

3. 大型店・複合商業施設分野
大型店・複合商業施設分野は、百貨店・量販店・商業ビル・ショッピングセンター等を対象にしており、同社売上高構成で最大の分野である。コロナ禍で業績は落ち込んだものの、2022年12月期からV字回復しており直近でも大型化の流れのなかで大幅な増収となった。この分野では、イオングループとの取引関係も大きく、売上高で6,213百万円(2024年12月)に上っている。大型案件においてはプロジェクト期間が半年から1年となる。2024年12月期の事例として、グランハマー(東京都港区の新橋SL広場前に開業した注目の施設)があり、同社は実施設計及び施工を担当した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

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