*17:56JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米中歩み寄りに期待も米利下げに思惑
25日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米中貿易摩擦回避の方向で、ドル買い先行の見通し。ただ米金融当局者が追加利下げに言及したほか、日本のインフレ高進を受けた利上げ観測でドル売り・円買いも見込まれる。
米トランプ政権が米中摩擦の先鋭化懸念は後退したものの、前日は信認低下によるドル売りの継続でユーロ・ドルは1.1340ドル台から1.1390ドル台に浮上。一方、NY株式市場の堅調を好感した円売りが強まり、ドル・円は142円20銭台から142円80銭台に値を上げた。この日行われた日米財務相会合でドル高・円安の是正は回避されたと市場は受け止めており、本日アジア市場でドルに買戻しが先行。ドル・円は143円台に再浮上している。
この後の海外市場は米中貿易摩擦の回避で両国の関係改善が期待され、全般的にドルに買戻しが入りやすい。欧米株高ならリスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げる見通し。ただ、日米関税交渉でドル高・円安是正の思惑は継続し、ドル・円の下押し圧力は継続しそうだ。また、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が追加利下げの可能性に言及したほか、日銀の早期追加利上げの思惑でドル売り・円買いが見込まれる。信認低下のドル売りも根強いだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・21:30 加・2月小売売上高(予想:前月比-0.4%、1月:-0.6%)
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