*05:49JST NY株式:NYダウは244ドル安、引け後のエヌビディア決算控え様子見強まる
米国株式市場は反落。ダウ平均は244.95ドル安の42098.70ドル、ナスダックは98.22ポイント安の19100.94で取引を終了した。
ダウ、ナスダックは寄り付き後揃って小幅に上昇。しかし前日の大幅高の反動に加え、引け後のエヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、ダウはじり安、ナスダックは前日の終値近辺でのもみ合いが続いた。取引時間中に公表された5月開催分のFOMC議事要旨では、関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたが相場の反応は限定的だった。ダウ、ナスダックともに下げて終了。セクター別では不動産管理・開発が上昇し、耐久消費財・アパレルが下落した。
百貨店メーシーズ(M)は下落。2-4月期の業績が市場予想を上回ったが、関税や個人消費の若干の鈍化を背景に、通期見通しの一部を引き下げた。「空飛ぶタクシー」を開発するジョビー・アビエーション (JOBY)は大幅高。トヨタからの戦略的投資として、最初の2億5000万ドルの支払いを受けたと発表した。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF )は関税コストを織り込んだ上で売上高成長率の見通しを引き上げたことが好感され大幅高。
クラウド型管理システムのオクタ(OKTA)は決算内容が嫌気され大幅安。コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンHD(BAH)は一部金融機関が投資判断を売りに引き下げした下落した。半導体ソフトウエア会社ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS )シノプシス(SNPS)は大幅安。半導体設計支援ソフトを中国へ提供する企業に対し、トランプ政権が中国向けサービス提供停止を指示したとFTが報じた。
取引終了後に発表されたエヌビディア(NVDA)の第1四半期決算は売上高、調整後1株利益ともに市場予想を上回った。時間外取引で株価は上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
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