近年は南場氏のような「大手外資系出身」の女性経営者が増えている。アミューズメント施設運営など手がけるGENDAの取締役で31位に入った申真衣氏(保有時価総額141億円)は米ゴールドマン・サックスに勤務した経験を持つ。マーケットアナリストの藤本誠之氏はこう話す。
「申氏は経営者としてだけでなく女性ファッション誌『VERY』のカリスマモデルとしても活躍する異色の二刀流経営者。ゴールドマンでは最年少で部長職になりましたが、まったく畑違いのゲームセンターなどのエンタメビジネスで成功した」
ビジネスSNSを運営するウォンテッドリーのCEOで44位に入った仲暁子氏(保有時価総額103億円)も同じくゴールドマン出身。こちらは退職後の歩みが独特だ。
「漫画家を目指すために退社したが、その道では大成できなかった。凄いのはそこからイラスト投稿サイトを立ち上げ、さらにその後、スマホ向け就職情報サイトを立ち上げ、ウォンテッドリーを起業した」(『経済界』編集局長の関慎夫氏)
大富豪の女性たちにも様々な人生の歩みがある。関連記事《【資産100億円超え・女性大株主ランキング】「保有株時価総額1243億円の謎の株長者」「有名経営者の親族」「経営者とモデルの二刀流」…46人のプロフィール》では、保有資産が100億円を超す女性大株主46人について、ランキング形式で詳しくで紹介している。
※週刊ポスト2025年8月29日・9月5日号