閉じる ×
FiscoNews

【注目トピックス 日本株】美樹工業 Research Memo(3):効率的な組織体制を目指し、事業セグメントを変更

*12:53JST 美樹工業 Research Memo(3):効率的な組織体制を目指し、事業セグメントを変更
■美樹工業<1718>の事業概要

1. 事業概要
同社は、建設事業と住宅事業を展開しており、建設事業では建築工事、土木工事のほか、ガス事業や給排水工事、空調衛生設備工事、ガス・住設機器工事などの設備工事を行い、住宅事業では戸建住宅及び集合住宅の建築・販売、宅地の分譲、住宅リフォーム工事などを行っている。地域別の売上高は、例年、兵庫県が8割程度、大阪府が約2割となっており、進出したばかりの東京都はこれから売上高が増える見込みである。建築工事などでの官民比率は、例年、2対8と民間工事が圧倒的に多いが、景気の波のある公共工事以上に、提案という同社の強みを発揮できる民間工事による収益の安定化を重視したことが背景にある。なお、設備工事の7~8割は大阪ガス向けとなっている。

同社は、同社のほか連結子会社4社と持分法適用関連会社1社により構成されている。建設事業は、同社及び、神戸市を中心に給排水衛生設備工事を展開し、大阪ガスのサービスショップとしてエネファームやガスヒーポンなどのガス機器を販売する三樹エンジニアリングが担い、住宅事業は、兵庫県南西部(上郡~姫路~播磨町)で積水化学工業のユニット住宅の販売・設計・施工管理・リフォーム事業を展開するセキスイハイム山陽と、兵庫県全域において本格木造注文住宅の販売・設計・施工管理を行うほか、姫路・高砂・加古川を中心に不動産賃貸・売買・管理業を展開するリブライフが行っている。2024年に買収したヒョウ工務店(2024年3月期売上高1,041百万円、営業利益53百万円)は、神戸市を中心に建築工事を展開、デジタルサイネージや防犯カメラシステムなども取り扱っている。

業務運営の方法を変更したことに加え、同社単体と子会社がシナジーを発揮しながらそれぞれ独自に様々な事業を運営することで各社が黒字を計上しているという合理性を考慮し、事業セグメントを、従来の建設、設備、住宅、不動産賃貸の4セグメントから、建設と住宅の2つのセグメントへと変更した。変更に際して、不動産賃貸は付随するセグメントにより建設事業と住宅事業に振り分けられ、その他に含まれていた太陽光発電事業は関係の深い建設事業に含めることとなった。これで、建設セグメントは単体と三樹エンジニアリング、住宅セグメントはセキスイハイム山陽とリブライフにより構成されることになり、戦略や運営と事業セグメントが連動するより効率的な組織体制となった。なお、リブライフで運営するレストラン事業は、業態が大きく異なるためその他セグメントに残すことになった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

<KM>

fisco

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。