*06:54JST ファンペップ---アレルギーワクチンの臨床試験における被験者への投与開始
ファンペップ<4881>は17日、花粉症を対象疾患としたアレルギーワクチン「FPP004X」の第1相臨床試験を2025年3月に開始し、今回最初の被験者に対して治験薬の投与を実施したと発表した。
本試験は、健康成人および季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)患者を対象に、FPP004Xの安全性・忍容性・免疫原性(抗体産生)を評価するもので、健康成人を対象とするパート1と、スギ花粉症患者を対象に花粉曝露室を用いた試験を行うパート2で構成される。FPP004Xまたはプラセボを4週間間隔で2回または3回投与し、その効果を検証する計画である。
FPP004Xは、IgEに対する抗体の産生を誘導することでアレルギー反応を抑制することを狙った新規のアレルギーワクチンで、花粉飛散前の投与によりシーズンを通して症状を緩和する利便性の高い治療手段として期待されている。
なお、本薬剤については2024年3月に塩野義製薬<4507>とオプション契約を締結しており、同社は全世界での全疾患に対する独占的研究開発・商業化権取得のオプション権を保有している。
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