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【注目トピックス 日本株】ティムス Research Memo(3):2025年2月期決算説明会文字起こし(3)

*13:53JST ティムス Research Memo(3):2025年2月期決算説明会文字起こし(3)
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2025年2月期の業績概要についてご説明します。

まず、損益計算書(PL)ですが、営業費用のうち研究開発費は前期比で微増、その他の販売管理費については微減となり、全体としてはやや減少しました。また、営業外収益としてCORXEL社からの受取配当金があったため、当期純損失は約3億円縮小しています。

なお、期初に公表した費用見込みは、研究開発費が7億5,000万円~11億円、その他の販売管理費が3億円~4億円としていましたが、いずれも結果的に見込みを下回る着地となりました。続いて、2025年12月期の費用見込みについてです。研究開発費は5億5,000万円~8億円、その他の販売管理費は2億6,000万円~3億5,000万円を想定しています。次期(2025年12月期)は10ヶ月の決算期間となっているため、やや小さく見えますが、12ヶ月換算に直すと、研究開発費は6億6,000万円から9億6,000万円、その他の販売管理費は3億1,200万円~4億2,000万円となり、いずれもやや増加傾向になると現時点では見込んでいます。

キャッシュ・フローについてご説明します。基本的に、損益とキャッシュ・フローはおおむね同様の動きをしますが、2025年2月期に関しては、CORXEL社からの配当金の受け取りがあったため、前期と比べてキャッシュ・フローは改善しています。2025年2月末時点における現金および現金同等物の期末残高は、約29億円となっています。

貸借対照表(BS)についてご説明します。当社の資産の大部分は現金及び預金で構成されており、前期末と比べて約5億円の減少となりました。これは、キャッシュ・フローおよび損益計算書(PL)と同様の動きとなっています。

パイプラインの現状についてご説明します。

当社は現在、3つの臨床パイプラインを保有しています。まず、TMS-007/JX10については、これまでもたびたびご説明しているとおり、急性脳梗塞における第1選択薬となり得る新規血栓溶解薬です。当社が日本で実施したPhase2a臨床試験において、優れた有効性と安全性が示されたと考えています。現在は、パートナーであるCORXEL社の主導により「ORION」という名称のグローバル臨床試験が開始されており、当社は日本におけるパートナーとしてこの臨床試験に参加する予定です。また、当社は日本での開発・販売権を有するとともに、CORXEL社による日本以外での収益についての、マイルストーンおよびロイヤリティを受け取る権利を保有しています。

次に、JX09は当社がCORXEL社から日本における権利を導入した治療薬候補です。治療抵抗性または制御不能な高血圧を対象としており、アルドステロン合成酵素阻害剤という作用機序があります。現在、オーストラリアでPhase1臨床試験が進行中です。

最後にTMS-008については、現在、承認薬が存在しない急性腎障害に対する治療薬候補であり、Phase1臨床試験が完了した段階にあります。TMS-008については、当社がグローバルでの開発および販売権を保有しています。

パイプライン全体においては、直近のものからの変更点として、TMS-007(JX10)がPhase2a完了から、次相のPhase2/3臨床試験「開始」のステータスになったことがあります。また、当年度新たにTMS-010が追加となりました。

この後は、各パイプラインの個別説明となりますので、全体のご説明はここまでとさせていただきます。

【ティムス】2025年2月期決算説明会文字起こし(4)に続く

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