*08:10JST 25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは20ドル高、一部ハイテク企業決算を好感
■NY株式:NYダウは20ドル高、一部ハイテク企業決算を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は20.10ドル高の40113.50ドル、ナスダックは216.90ポイント高の17382.94で取引を終了した。
貿易摩擦問題がくすぶり寄り付き後、まちまち。トランプ大統領の通商交渉中との発言を中国が否定したため関係悪化を警戒しダウは下落した。ナスダックはアルファベットの決算を好感した買いがけん引し、上昇。さらに、ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったため景気悪化への懸念も弱まったほか、トランプ大統領が通商交渉で日本との合意が近いとするなど同盟国との協議進展を好感し、ダウもかろうじてプラス圏を回復し終了。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇、電気通信サービスが下落した。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は検索広告ビジネスの売り上げ増で1株当たり利益が予想を上回ったほか、700億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇。ビールメーカーのボストン・ビア(SAM)は第1四半期決算で増収増益を発表し、買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は政府が自動運転サービス拡大に向けた新たな方針を示し、業績回復期待に大幅高。
ワイヤレスネットワーク会社のTモバイル(TMUS)は新規契約者数が予想を下回り、競争激化が警戒され、下落。半導体のインテル(INTC)は四半期決算で示した第2四半期の業績見通しが予想を下回り、下落した。
連邦準備制度理事会(FRB)金融安定報告の中で、世界経済成長の大幅な鈍化がリスク資産離れを促す可能性があると指摘された。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時144円03銭、貿易協議進展への期待でリスクオン
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は143円31銭から144円03銭まで上昇し、143円70銭で引けた。トランプ政権と日本など同盟国との貿易協議進展期待で警戒感が緩和し、リスク選好のドル買い・円売りが優勢となった。米4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に上方修正され、景気減速懸念も後退し、ドル買いを支えた。
ユーロ・ドルは1.1334ドルから1.1389ドルまで上昇し、1.1360ドルで引けた。ユーロ・円は162円66銭から163円76銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3297ドルへ弱含んだのち、1.3332ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8314フランへ上昇後、0.8262フランまで下落した。
■NY原油:強含み、米長期金利の低下や株高を意識した買いが入る
NYMEX原油6月限終値:63.02 ↑0.23
25日のNY原油先物6月限は強含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.23ドル(+0.37%)の63.02ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.80ドル-63.41ドル。アジア市場で63.35ドルまで買われた後、一時61.80ドルまで売られたが、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測され、63.41ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に63ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 39.69ドル +0.11ドル(+0.27%)
モルガン・スタンレー(MS) 116.01ドル +0.41ドル(+0.35%)
ゴールドマン・サックス(GS)544.86ドル -0.51ドル(-0.09%)
インテル(INTC) 20.05ドル -1.44ドル(-6.70%)
アップル(AAPL) 209.28ドル +0.91ドル(+0.43%)
アルファベット(GOOG) 163.85ドル +2.38ドル(+1.47%)
メタ(META) 547.27ドル +14.12ドル(+2.64%)
キャタピラー(CAT) 306.45ドル -0.41ドル(-0.13%)
アルコア(AA) 25.71ドル -0.73ドル(-2.76%)
ウォルマート(WMT) 95.09ドル -0.75ドル(-0.78%)
<ST>