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【注目トピックス 市況・概況】欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米経済指標に反応も目先のイベントを見極め

*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米経済指標に反応も目先のイベントを見極め
30日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米経済指標が低調なら、減速懸念のドル売り先行の見通し。ただ、日銀金融政策決定会合や米雇用統計など目先の重要イベントを見極めようと、過度なドル安は回避されそうだ。

前日発表された米経済指標でJOLTS求人件数と消費者信頼感指数は予想外に弱く、減速懸念によるドル売りが先行。ただ、ラトニック商務長官が米中貿易交渉に関し進展しているとの見解を示すとドル買いに転じ、ユーロ・ドルは1.1420ドル付近から1.1370ドル台に軟化、ドル・円は142円付近から142円30銭台に再浮上。本日アジア市場で東京株式市場はおおむねプラスで推移したが、ドル・円は142円台で上値の重さが目立った。

この後の海外市場は米経済指標と米中交渉の行方が注目材料。今晩発表の1-3月期国内総生産(GDP)速報値は大幅減速も、その後のコアPCEは鈍化が予想されている。想定通りなら過度なスタグフレーション懸念は一服し、ドルの買戻しが期待される。また、米中貿易交渉による歩み寄りへの観測も高まり、信認低下のドル売りは縮小する見通し。一方、日本のインフレ高進を受け日銀金融政策決定会合が注視され、過度な円売りは抑制されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・1-3月期国内総生産速報値(予想:前年比-0.4%、10-12月期:+1.2%)
・18:00 ユーロ圏・1-3月期域内総生産速報値(予想:前年比+1.1%、10-12月期:-0.4%)
・21:00 独・4月消費者物価指数(予想:前年比+2.0%、3月:+2.2%)
・21:00 南アフリカ・3月貿易収支(予想:+149億ランド、2月:+209億ランド)
・21:15 米・4月ADP雇用統計(予想:前月比+12.5万人、3月:+15.5万人)
・21:30 米・1-3月期国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比年率+0.3%、10-12月期:+2.4%)
・22:45 米・4月MNIシカゴPMI(予想:45.9、3月:47.6)
・23:00 米・3月個人消費支出(予想:前月比+0.6%、2月:+0.4%)
・23:00 米・3月個人所得(予想:前月比+0.4%、2月:+0.8%)
・23:00 米・3月コアPCE価格指数(予想:前年比+2.6%、2月:+2.8%)

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